ジャイアンツカップ、札幌新琴似が優勝

優勝の札幌新琴似シニアチーム。来月の全国大会に挑む
札幌新琴似が2連覇!
中学硬式野球のリトルシニアリーグ、ボーイズリーグ、ポニーリーグの代表が競って全国出場権を争う「第6回全日本中学野球選手権北海道大会(ジャイアンツカップ)」が7月10、11の両日、江別市野幌総合運動公園球場ほかで行われ、リトルシニアの札幌新琴似が優勝した。
新琴似は2019年大会(昨年大会は中止)に続いての優勝で事実上の2連覇となった。
8月16日から福島県、茨城県で開かれる全国大会に出場する。
大会終了後の閉会式で主催者のNPO法人北海道野球協議会の柳俊之会長から札幌新琴似ナインに全国大会に向けて激励の言葉が贈られた。

優勝の札幌新琴似シニアチーム。来月の全国大会に挑む
♢決 勝◇
札幌新琴似シニア
0101400=6
0000130=4
札幌大谷シニア
(新)半田、山田、及川、加藤-高橋七
(大)竹田、佐々木、竹島-岸田
▽本塁打 田村(新)
▽二塁打 鈴木(新)、福島(大)
★最優秀選手賞
田村颯丈郎(札幌新琴似シニア・2年)
東札幌ジャイアンツ出身
★優秀選手賞
福島 煌(札幌大谷シニア・3年)
MBロジャース出身
◇準決勝◇
旭川西シニア
031200=6
011117=11
札幌新琴似シニア
(六回時間切れ)
(旭)今富、加藤、弓削-黒木
(新)八巻、山田、半田-高橋七
▽三塁打 弓削(旭)、八島(新)
▽二塁打 加藤、弓削、黒木(旭)、宮本、田村2(新)
★優秀選手賞
稲毛 悠介(旭川西シニア・3年)
神居東ベアーズ出身
札幌大谷シニア
050110002=9
302000201=8
小樽シニア
(九回延長)
(大)篠原、有澤、竹田-岸田
(小)石井、横濱、大澤、松木-金澤
▽三塁打 石橋、斎藤(小)
▽二塁打 横山、瀬戸、米谷、菊地(大)、茶村(小)
★優秀選手賞
大澤 知弥(小樽シニア・3年)
小樽幸ファイターズ出身
上位4強、リトルシニアの争いに
準決勝の上位4強はリトルシニアが勢ぞろい、先月20日に行われたリトルシニア日本選手権道大会のベスト4進出チームがまったく同じになり、今大会の決勝も札幌新琴似-札幌大谷の同一カードとなった。
決勝は札幌新琴似の先制で始まった。
二回一死後、6番の田村颯丈郎三塁手(2年)が真ん中に入ったカーブを強振して左翼スタンドに放り込み、先取点をあげて試合の主導権を握った。四回に1点、五回には二死後2番・鈴木匠内野手(3年・豊園ウイングス出身)、3番・宮本陽斗中堅手(3年・北発寒ファイヤーズ出身)、4番・高橋七翔捕手(3年・東16丁目フリッパーズ出身)の3連打、四球を挟んで田村の2点タイムリー打などで一挙4得点をあげて札幌大谷を突き放した。
田村はホームランを含む3打数3安打の大活躍で最優秀選手に選ばれた。
「(受賞は)初めての経験でうれしい。2年生で選ばれている以上(先発メンバー)、気合を入れて打席に入った。全国でも頑張ります」と力強く話した。

大活躍し最優秀選手に選ばれた新琴似・田村三塁手
投のヒーローも2年生。
期待の投手、半田悠選手(2年・東16丁目フリッパーズ出身)が、見事なピッチングを披露した。
速球を中心に組み立て強力打線の札幌大谷を四回まで0点に抑え、優勝のお膳立てをした。
五回途中で球数制限で降版したが、これからまだまだ伸びる頼もしい逸材だ。

期待の2年生ピッチャー半田投手。素晴らしいピッチングを見せた
札幌新琴似は今月下旬からリトルシニア日本選手権、今大会のジャイアンツカップと全国の二大大会に挑む。
生嶋宏治監督は「特にジャイアンツカップは3リーグの北海道代表として出場するので全力で戦い、恥ずかしくないプレーをしたい」と抱負を語った。
猛追もあと一歩届かず
準優勝の札幌大谷シニア・五十嵐友次郎監督
ミスが多く出ては勝てない。この負けで課題が見えてきた。試合に近い練習を徹底して繰り返し、次の試合(全国大会も含めて)に生かしていきたい。

準優勝の札幌大谷ナイン
協力:NPO法人北海道野球協議会