『夢』は女子野球の監督!
第8回全日本女子硬式野球選手権大会で平成国際大が全国8強入りした。同大学に北海道札幌市出身の須田理沙子(18)さんが、8強に大いに貢献した。大学1年で中軸の3番捕手としてチームを牽引。須田選手は小学1年で始めたソフトボールから中学から女子硬式クラブチームホーネッツレディースを経て女子リーグのある平成国際大へ進学した。女子野球への情熱は限りが無く高く!思い描く先には、将来北海道の高校に女子リーグが結成され、そこで女子野球の指導者になることが夢の一つだという。
全日本女子硬式野球選手権大会は、過去最多の32チームが出場し、優勝は二年連続3度目の尚美学園大学となった。
北海道の少年野球で活躍する多くの女子選手が、進学を機に野球を断念する選手も少なくないことを知っている。断念する大きな要因に受け皿の問題がある。須田さんのように野球に情熱を注いで向かっていく道があることを知ってもらいたい。女子選手にも野球を続けることにためらい無くできる環境づくりが今なお急がれる。(書き手大川祐市)
◆須田理沙子さん(18)
4歳上の兄の少年野球を観戦中に、女子ソフトボールに出会い入部し6年生時に、「全国少年少女ソフトボール大会」に4番捕手として出場し8強入りした。小学生時代はシャトル打ちが日課だったという。中学校では一旦ソフトボール部に入部するも、直ぐに硬式野球に出会い野球に転向し「ホーネッツレディース」に入部。高校時代は北斗高校野球部に入部し、平日は野球部の練習、週末と休日ホーネッツの活動に参加。卒業を期に、女子リーグのある関東へ進学。「平成国際大(埼玉県加須市)」へ進学した。
国内では硬式、軟式合わせて約140チームの女子チームがあり3,000人程の競技人口がいると言われている。米独立リーグで4勝を挙げた「吉田えり」選手が関西独立リーグの兵庫に復帰する話など少しずつだが、明るい話題や女子野球を取り巻く環境も変わりつつある。