札幌円山リトルシニア<2021チーム訪問>

冬季練習に励む札幌円山ナイン
第23回チーム訪問は中学硬式野球の札幌円山リトルシニア。
同チームは1976(昭和51)年に発足し、創立46年目を迎える老舗の中学硬式クラブチーム。
札幌市北区太平にあるチーム専用室内練習へ1月30日、チーム訪問した。
3年生不在の同チームが挑んだ秋季全道大会(新人戦)準決勝で旭川北稜に涙するも4強入りを果たした。
また2年ぶりのチーム訪問に際して、スイングスピード企画にも挑戦していただきました。
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冬季練習に励む札幌円山ナイン

冬季練習に励む札幌円山ナイン

札幌円山リトルシニア
西島監督に聞いた!
昨秋までヘッドコーチを務めていた西島貴之氏(50)が、今シーズンから新監督に就任。
札幌円山シニアの指導者は監督を含め7人。
選手は2年生:19人、1年生:7人 6年生:19人(1月30日現在)。
選手の多くは札幌市内の北区、東区、手稲区や石狩市から通う。
活動については
平日練習は毎週火・水・木曜日に18:30~21:00までの2時間半行い、主にバッティング練習を中心に行っている。
また学年ごとに練習日が異なり1、2年生は火・木曜日に。
小学6年生は水曜日に練習参加としております。
土日祝日は8:00~16:00まで行い、体幹強化を目的にサーキットトレーニングや守備練習&ピッチングやバッティングなど様々なメニューを行う。
夏季シーズンは石狩市新港にある石狩ホクレングラウンド(石狩市新港西2丁目783)を使用し、試合が無い日は午前中に守備練習を行い、午後からは打撃練習に加えランニングで体力強化も図る。

西島監督(札幌円山)
西島監督は元プロ野球選手
北海道砂川市出身で砂川北高から1989年(平成元)年にドラフト外で福岡ダイエーホークスに入団し、2000年まで現役を続けた。
同氏は日本のプロ野球を引退した者がアマチュア(学生・生徒)を指導する際に必要な資格を回復する制度『学生野球資格回復研修制度』を、2013(平成25)年に取得。
上記の資格を有し、2016(平成28)年4月から2019(令和元)年6月までの期間、札幌市立あすかぜ高等学校・硬式野球部で外部コーチとして指導者を経験した。
同年秋、札幌円山・前監督の椿 洋元総監督から「札幌円山の指導者として手伝ってほしい」と一本の電話があった。
西島監督と椿前監督とは互いの息子が、鵡川高校・野球部で同級生。
2人は鵡川の父兄としての間柄だった。
熟慮の末、同年11月からコーチとして就任。
翌2020(令和2)年4月からヘッドコーチとしてチームを支え、2022(令和4)年シーズンより監督として指揮を執る。
中学生を指導するにあたって「基本、上手くなってほしいので妥協せず厳しく指導しております。今後、高校・大学・社会人と進むにつれ大事になってくる人間力を高めて欲しい」と熱く語る。
「まずは相手に伝わる“あいさつ、返事”を重要としております」とキッパリ。
こうした人間力向上で秋季大会の好成績にも繋がっていったという。
レギュラーシーズン(3年生以下)は総て初戦敗退となったが、それもすべて貴重な経験となった。
2年生以下で挑んだ昨シーズンは意味があり収穫は大きかった。
格上相手との経験値が、同学年との対戦では一気に花が開いた!
「物怖じせず堂々と戦ってくれた」と胸を張る。
チームの特長は「攻撃面において、上位も下位も無く。どこからでも攻撃の起点になりうる打線がある」と自信をのぞかせる。
また劣勢であってもベンチの中はいつも「まだまだイケる!」と雰囲気が良い。
その証拠に昨シーズンの新人戦で初戦の2回戦・空知滝川戦、3回戦・札幌栄戦で、いずれも逆転勝利でチームに勢いを与えた。
今シーズンは「全国大会に出場できるようなチームへと一丸で励んでいきます」と飛躍を約束した。

冬季練習に励む札幌円山ナイン

冬季練習に励む札幌円山ナイン
~新人戦の戦績~
<マツダボール旗>
◇2回戦
〇15-0 札幌南
◇3回戦
〇13-12 札幌豊平東
◇準々決勝
●1-9 旭川北稜
<秋季全道大会>
◇2回戦
〇3-2 空知滝川
◇3回戦
〇7-4 札幌栄
◇準々決勝
〇3-1 札幌東
◇準決勝
●4-6 旭川北稜
◇3位決定戦
●1-3 苫小牧
課題は内野手の強化
昨シーズンは守備の綻びからリズムを崩し、試合の流れを掴めず劣勢になる場面が多かったという。
課題克服に向けて、日本ハム屋内練習場や石狩サンビレッジなど大型屋内施設を利用し、早めの仕上がりを目指す!
2月からはピッチング練習も始まり、投内連係も含め守備力強化を図る。
4月からはオープン戦も重ね、開幕を待つ!

冬季練習に励む札幌円山ナイン

冬季練習に励む札幌円山ナイン

1年生と小学6年生

6年生(札幌円山)
主将は
〇本田 龍聖(ほんだ りゅうせい)
2年・篠路キングスネークス出身
右投げ、右打ち
172センチ、69キロ
昨秋は7番・捕手として出場。
~西島監督より~
「嫌われ役もキャプテンとして率先して行う、気持ちの強い選手」と最大級の評価を示した。
2年前、主将を決める選手間投票でダントツのトップ当選を果たした。
身体的にも十分クリーンナップを打っても不思議じゃない選手だが、昨秋は他選手の調子が良く7番を任された。
今シーズンは「守備・攻撃ともに中心となってチームを引っ張ってもらいたい」と期待した。
昨秋から捕手にコンバート
「マジメ君」と評する。
まだまだ勉強中だが、性格が真面目な分、しっかり取り組んでいるお陰でどんどん吸収し成長を続ける。
現在の課題は、スローイングの精度と捕ってからのスピードアップが課されている。
本田主将は「捕る、投げる、配球など最初は上手くいかないことが沢山あったが、少しずつできるようになり今では楽しくもやりがいがある」と充実感に溢れた笑顔を見せてくれた。

本田主将(札幌円山)
<投手陣>
3人の名前が挙がった!
氏名、ふりがな、学年、出身少年団、投打。
西島監督に5項目(スピード、変化球、制球力、精神面、スタミナ)を5段階で評価していただきました。
加えて平均値として総合評価も算出。

写真左から枝村、岡、市澤(札幌円山)
〇岡 朔空(おか さくら)
2年・緑苑台ファイターズジュニア出身
右投げ、右打ち
センチ、キロ
球種はストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシーム。
<監督評価>
右の本格派。
ボールに力があり、投手の能力が高いレベルで備わっている。
昨秋、5番・投手兼左翼手として出場。
スピード:5
変化球 :4
制球力 :4
精神面 :4
スタミナ:5
総合評価:4.4
〇枝村 和輝(えだむら かずき)
2年・前田リトル出身
右投げ、右打ち
164センチ、54キロ
球種はストレート、カーブ。
<監督評価>
右の本格派。
キレのある強いボールが持ち味。
課題は変化球と制球力アップ。
昨秋、9番・三塁手兼投手として出場。
スピード:4
変化球 :3
制球力 :3
精神面 :4
スタミナ:5
総合評価:3.8
〇市澤 一輝(いちざわ かずき)
2年・日新ベアーズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、60キロ
球種はストレート、カーブ。
<監督評価>
パワー系投手。
岡と同等のボールを投げる。
昨秋からオーバースローからサイドスローへフォーム変更を行ったところ制球力が良くなってきている。
昨秋、8番・右翼手として出場。
スピード:5
変化球 :3
制球力 :2
精神面 :3
スタミナ:3
総合評価:3.2
<攻撃陣>
攻撃陣は3人の名前が挙がった!
氏名、ふりがな、学年、出身少年団、投打。
西島監督に4項目(パワー、チームバッティング、勝負強さ、走力)を5段階で評価していただきました。
加えて平均値として総合評価も算出。
〇佐藤 飛路(さとう ひろ)
2年・篠路西BFジュニア出身
右投げ、右打ち
171センチ、63キロ
<監督評価>
勝負強い打者。
ロングも打てて、チャンスで頼りになる選手。
不動の四番です。
昨秋は4番・一塁手として出場。
パワー :4
チームバッティング:4
勝負強さ:5
走力 :3
総合評価:4.0
〇本田 龍聖(ほんだ りゅうせい)
2年・篠路キングスネークス出身
右投げ、右打ち
172センチ、69キロ
<監督評価>
昨秋から捕手にコンバート。
昨秋は7番・外野手兼投手として出場。
パワー :4
チームバッティング:3
勝負強さ:3
走力 :3
総合評価:3.25
〇佐藤 晃大(さとう こうた)
2年・前田リトル出身
右投げ、右打ち
168センチ、53キロ
<監督評価>
内に秘めた闘志が強い選手。
外野手として守備範囲も広く、球際に強い。
昨秋は3番・左翼手として出場。
パワー :3
チームバッティング:4
勝負強さ:3
走力 :4
総合評価:3.5
他にも2人の野手の名前が挙がった。
昨秋、1番・遊撃手として出場した福原和紗(2年・発東ヤンキース出身)は、2021北海道選抜メンバー入りも果たし、昨年12月に沖縄県久米島で行われた日台国際野球大会 代替大会「2021JTA・RAC久米島Memorial Memorial Cup」へ出場した。
同選手は学級閉鎖委の為、取材時の練習は不参加だった。
守備では内野の要、攻撃ではリードオフマンとしてチームをけん引している。
もう一人は昨年、捕手も務めていた池田奏人(2年・篠路ビッグファイアーズ)。
チーム一の俊足で昨秋は2番・中堅手として出場し、広い守備範囲で存在感を示した。
<スイングスピード>

写真左から佐藤晃、佐藤飛、本田(札幌円山)
★131キロ
〇佐藤 飛路(さとう ひろ)
2年・篠路西BFジュニア出身
右投げ、右打ち
171センチ、63キロ
Q1)このチームに入団した決めて?
A)しっかり教えてくれるし、近いから
Q2)着てみたい高校のユニフォームは?
A)北海高等学校
Q3)誰にも負けない自分の自慢は?
A)ごはんを誰よりもおいしそうに食べられる
Q4)好きな曲(元気になる曲、テンションが上がる曲、やる気の出る曲)
A)君が代
Q5)人生でやりたいこと
A)お金をばらまく
Q6)好きな野球メーカー
A)ミズノ

佐藤飛(札幌円山)
★123キロ
〇佐藤 晃大(さとう こうた)
2年・前田リトル出身
右投げ、右打ち
168センチ、53キロ
Q1)このチームに入団した決めて?
A)バッティングを強化できると思ったから
Q2)着てみたい高校のユニフォームは?
A)北海高等学校
Q3)誰にも負けない自分の自慢は?
A)守備のときの球際の強さ
Q4)好きな曲(元気になる曲、テンションが上がる曲、やる気の出る曲)
A)君が代
Q5)人生でやりたいこと
A)トランプ氏に会いたい
Q6)好きな野球メーカー
A)ミズノ

佐藤晃(札幌円山)
★120キロ
〇本田 龍聖(ほんだ りゅうせい)
2年・篠路キングスネークス出身
右投げ、右打ち
172センチ、69キロ
Q1)このチームに入団した決めて?
A)指導者の方々の教えがしっくりきたから
Q2)着てみたい高校のユニフォームは?
A)札幌国際情報高等学校
Q3)誰にも負けない自分の自慢は?
A)汗をかくスピードと量
Q4)好きな曲(元気になる曲、テンションが上がる曲、やる気の出る曲)
A)君が代
Q5)人生でやりたいこと
A)日本各地の名所を周る
Q6)好きな野球メーカー
A)ZETT

本田主将(札幌円山)
協力:札幌円山リトルシニア