東16丁目フリッパーズ新風掴み逆転で決勝進出!<熱闘・南北海道大会レポート2日目>

笹谷監督の話に耳を傾ける東16丁目ナイン
<熱闘・南北海道大会レポート2日目>
全日本学童マクドナルドトーナメント・南北海道大会2日目の準決勝は東16丁目フリッパーズが深川一已バトルズを6-5の逆転で下し、7年連続(2018年は前年度優勝枠で南北海道大会出場免除は省く)決勝進出を果たした。
同チームは27日、JBC日高ブレイヴ(日高)と決勝で激突する。
◆準決勝(26日、ニセコ町運動公園野球場)
東16丁目フリッパーズ(札幌)6-5深川一已バトルズ(北空知)
深川一已バトルズ
11003=5
0060x=6
東16丁目フリッパーズ
(五回時間切れ)
(深)柴田、坂本(3回)、菊池(3回)-菊池、柴田(3回)
(東)相良、山本(3回)、小浜(5回)-松田
▽二塁打:片山(深)、松田(東)
先制したには深川一已。
初回、一死から2番・立川結暉(6年)の内安を足がかりに敵失に乗じて一死三塁。
この場面で3番・柴田悠吾(6年)の内ゴロの間、三走・立川が生還し1点。
二回にも加点し、深川一已が2-0とリードした。
さらに一死から2番・立川がライト前で出塁し、追加点のチャンスを作ったがここで東16丁目の左腕・相良怜斗(6年)の絶妙なけん制で一走・立川がタグアウト。
このプレーが実に大きくゲームの流れ変えた!
続く次打者も倒れ無得点。
東16丁目、新風見事掴む!
序盤ゲームの流れを掴んでいた深川一已だったが、このワンプレーで俄然勢いが増したように映った東16丁目ベンチ。
安打と2四球で一死満塁のビッグチャンスを作った。
この場面で3番・小浜貫太(5年)が、押し出し四球を選び1点。
続く4番・田中陽翔(6年)が、ライト前へと弾き返してすぐさま同点とした。
尚も満塁で続く5番・松田来翔(6年)が、センターオーバー2点タイムリーヒットで4-2と逆転。
さらに一死二、三塁から6番・山本悠斗(6年)の内ゴロの間、1点。
続く7番・水木昊士朗(6年)の内ゴロが敵失を誘い三走・松田が生還し、この回一挙6点と畳みかけた。
結果、これが決勝点となった。
四回は山本悠斗投手(東16丁目)、菊池翔太投手(深川一已)らの譲らぬ粘りの投球でスコアボードに「0」が並び、迎えた五回表。
深川一已バトルズ怒涛の反攻
先頭の8番・遠藤優心(5年)が、レフト前で出塁すると代走・菊地 銀(6年)が、期待に応え二盗に成功!
さらに敵失を呼び三進。
次打者倒れ一死三塁から1番・菊池(6年)が、レフト前タイムリーで1点。
次打者倒れ二死となるも3番・柴田悠吾(6年)、4番・坂本翔空(6年)、5番・片山晃誠(6年)らの連続安打でこの回3点を奪い1点差と迫った。

準決勝の大一番で小浜に託す東16丁目フリッパーズ
二死二、三塁と尚も同点、逆転を見据える深川一已だが、ここで東16丁目は2番手の山本投手から小浜投手へスイッチ。
笹谷武志監督(43)は「小浜は札幌支部予選・決勝の札幌オールブラック戦でも九回タイブレークも経験し、死闘の末結果も残した。一瞬迷いはあったが小浜で勝負しました」と試合後、力を込めた。
指揮官の期待に応え小浜投手は最後の打者をレフトフライに抑え紙一重のゲームを掴んだ。
深川一已の攻撃中に1時間30分を経過していた為、この五回が最終回であったことから東16丁目が6-5で深川一已を下し、見事決勝の扉を開いた。
決勝の相手は大会屈指のモンスター左腕・竹内樹生(たけうち たつき・6年)を擁するJBC日高ブレイヴ。
決勝は、27日9時からプレイボールとなる。

決勝進出を決めた東16丁目フリッパーズ

準決勝で涙した深川一已バトルズ
<発行人・大川祐市>
あれよ、あれよと言う間に乗じて相手を追い込む戦いぶりは東16丁目フリッパーズのお家芸とも言え、まさに同チームの1丁目1番地と言える。
その強さの裏にはボール球を見極める選球眼があり、ヒット以上に粘って粘って掴んだファールや四球が後々、効いてくることを良く熟知し価値を見出している。
守備においてもわずかなイレギュラーバウンドにも対応する内野陣のグラブさばきが随所にあり、数多くの鍛錬があったことも容易に透けて見える。
けっして大柄な選手がいるわけではないが、ここぞという言う場面で集中する戦いぶりはさすが全国トップレベルだ。
27日、最終日しっかり取材させていただきます。

笹谷監督の話に耳を傾ける東16丁目ナイン
東16丁目、打者9人の猛攻で逆転
◆2回戦(26日、ニセコ町運動公園野球場)
東16丁目フリッパーズ(札幌)8-3本通クラブ(函館)
本通クラブ
011001=3
01052x=8
東16丁目フリッパーズ
(本)鳥塚、相場(5回)-山崎
(東)山本、相良(3回)、小浜(5回)-松田
▽本塁打:松田(東)
▽二塁打:相場、秋山(本)、森(東)
東16丁目は1-2と1点を追う四回、打者9人で6安打と爆発し一挙5点を挙げ逆転した。
さらに五回には6番・松田のレフト柵越えとなるツーラン本塁打で突き放した。
投げては山本、相良、小浜の継投で粘る本通り打線を抑え8-3で勝利した。

五回に2ラン本塁打を放った松田(東16丁目)

準決勝進出を決めた東16丁目フリッパーズ
本通クラブ・先発の鳥塚悠介投手(6年)が、立ち上がりから好投を見せ序盤、主導権を握る。
右の変則から低めへコントロールと緩急で凡打を築いた。
1-1の同点で迎えた三回、一死二塁の好機で3番・相場汰維利(6年)が、レフトオーバータイムリーヒットを放ち2-1とリードした。
2-8と6点を追う六回には二死一、二塁から8番・山崎悠斗(6年)が、レフトオーバータイムリーで1点。
打者走者の山崎悠が二塁狙うも二塁手前でタグアウトで涙した。
選手個々のレベルが高く、良い選手が揃っていた。
次こそは咲かせてください勝利の花を!

序盤好投を見せた鳥塚投手(本通クラブ)

2回戦で涙した本通クラブ
深川一已が強豪相手に11-0と強打爆発
◆2回戦(26日、ニセコ町運動公園野球場)
深川一已バトルズ(北空知)11-0KRファイターズ(後志)
KRファイターズ
00000=0
1244x=11
深川一已バトルズ
(五回コールドゲーム)
(K)渡辺歩、竹内、(3回)、渡辺歩(4回)-左藤
(深)柴田、坂本(3回)、菊池-菊池、柴田(5回)
▽本塁打:片山、坂本(深)
▽三塁打:立川(深)
深川一已バトルズの柴田、坂本、菊池らの継投で地元・後志支部代表のKRファイターズ打線を五回1安打3三振の無失点で追撃を許さなかった。
打線も初回、2番・立川の四球を足掛かりにボークと内安で1点先制すると続く二回に片山のライト柵越えとなるソロ本塁打などで2点、三回に4点、四回にも坂本のセンター柵越え2ラン本塁打など4点と敵失も絡め13安打11点と強打爆発を見せた。
KRファイターズは打線こそ沈黙を見せたが守備では随所に好プレーもあった。
外野手の守備範囲も広かった。
次こそは咲かせてください勝利の花を!

二回にソロ本塁打を放った片山(深川一已バトルズ)

四回に2ラン本塁打を放った坂本(深川一已バトルズ)

準決勝進出を果たした深川一已バトルズ

2回戦で涙したKRファイターズ
協力:北海道軟式野球連盟