さあ次は全国、札幌新琴似がV4

試合を決めた2点タイムリーの新琴似・鳴海、写真左は今捕手(恵庭)
日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟(伊藤儀隆理事長)の「第50回日本選手権北海道大会・第33回道新スポーツ夏季全道大会」の決勝と3位決定戦が6月25日、札幌・麻生球場で行われ札幌新琴似シニアが恵庭シニアを下し大会4連覇を飾った。
3位戦は札幌北シニアと札幌大谷シニアの戦いとなり、札幌北が4-3で接戦をものにした。
上位4チームは8月に東京・神宮球場で行われる全国大会などに出場する。
恵庭
1020000=3
100212x=6
札幌新琴似
(恵)織田、河合-今
(札)半田、高橋隼、加藤、山田-中田、鈴木賢
▽二塁打:嶽石、藤田2、鳴海(札)

新琴似4番・鳴海の2点タイムリーでホームに還り雄たけびを上げる嶽石
札幌新琴似シニア、終盤鮮やか逆転V4
大会4連覇がかかっていた札幌新琴似が終盤に本領を発揮して逆転、鮮やかに頂上決戦を決めた。
序盤は初Vを狙う恵庭シニアに3点を先制され押され気味に。
押し出し点、守備の乱れなど新琴似シニアにしては珍しいプレーが続いて嫌なムードが漂った。

試合を決めた2点タイムリーの新琴似・鳴海、写真左は今捕手(恵庭)
その嫌なムードを断ち切ったのが四回裏の攻撃。
一死から7番・藤田塁(3年)が快心の左中間二塁打、続く上田就也が四球で出塁、9番・尾角凌が中前タイムリーで1点差に迫り、1番・加藤大成が右前にはじき返して同点に追いついた。
新琴似カラーの鮮やかな集中攻撃だった。
五回に主砲・鳴海柚莱の二塁打で始まり、二死から7番・藤田が連続二塁打を放ち勝ち越した。
圧巻は六回の攻撃。一番・加藤が四球、2番・嶽石晧太郎が左前打のヒット、3番・田村颯丈郎の四球出塁で無死満塁で4番・鳴海の登場だ。
前打席で二塁打を打ち気合は十分、魂の乗った打球はきれいに中前にはじき返された。
試合を決める2点タイムリーだ。
これぞ新琴似野球!
強さを見せつけた決勝戦だった。
それでも指揮官はおかんむりだ。
常に「全国」を見据えて戦っている生嶋宏治監督は「ミスが多すぎる。これでは全国で戦えない。もう一度気合を入れ直します」と話した。
チームを引っ張る田村主将は「絶対日本一、がチームみんなの目標なので全国大会では力を出し切って達成(目標)します」と頼もしい言葉が返ってきた。

札幌新琴似シニアの先発・半田悠

日本選手権北海道大会を4連覇で飾った札幌新琴似シニア
先制恵庭シニア、初Vにあと一歩届かず
決勝戦にふさわしい戦いを展開した一方の雄、恵庭シニアはあと1本が続かず初優勝を逃した。
初回先制点、三回に3番・河合悠希が死球で出塁し、4番・今晧大の左前ヒット、8番・高橋義之、9番・岡大翔の連続四球などで2得点。
3-1と突き放して流れを作ったかに見えたがあとが続かなかった。
先発・織田煌大は三回まで強打・新琴似打線を1失点に抑え力投したが四回同点に追いつかれ降坂した。
渡邊匠監督は「(選手は)よくここまで頑張ってきた。
相手は一枚も二枚も上だったが、五回の1点が大きかった」と悔しさを見せた。
初めての選手権全国大会出場に織田主将は「みんな力を合わせていつもの通りの野球をします。当然優勝は狙っていきます」。
心を切り替え大舞台での全力プレーを誓っていた。

恵庭シニア先発の織田煌大

準優勝に輝き日本選手権・全国大会に初出場する恵庭シニア
◆3位・4位決定戦(6月25日)
札幌大谷
0000003=3
011200X=4
札幌北
(大)瀧口、升井、中村-齋藤
(北)黒澤、貞尾、黒澤-樋口
▽本塁打:伊藤(北)
▽二塁打:樋口(北)

3位の札幌北シニアのメンバー

4位の札幌大谷シニアのメンバー
♢3位になった札幌北シニア・伊藤隆勝主将 決勝進出はならなかったが3位になってうれしい。(選手権全国大会出場に)北海道代表として、いい報告ができるように頑張ります
♢4位札幌大谷シニア・瀬尾心之介主将 今日の試合の悔しさを全国大会で晴らします。守りから攻撃につなげる大谷野球を全国で存分に見せたいです
協力:一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟