2022チーム訪問<東16丁目フリッパーズ>

東16丁目フリッパーズナイン
<第23弾>チーム訪問は、札幌市北区拓北に今年の1月にチーム専用室内練習場を完成させた学童野球の東16丁目フリッパーズへ2月12日(日)、伺ってきました。
同チームは昨夏、学童野球の甲子園!全日本学童マクドナルド・トーナメントにおいて北海道南大会代表として出場し、1、2回戦に勝利。
3回戦では前年度覇者・長曽根ストロングス(大阪府)の前に涙するも全国ベスト16の活躍があった。
また同チーム出身のOBが高校野球の舞台でも目覚ましい活躍が光っている!
クラーク記念国際の山中麟翔(3年・札幌栄シニア出身)、札幌大谷の佐々木涼斗(2年・札幌新琴似シニア出身)らが夏の甲子園大会出場を果たした!

ピッチング練習の様子(東16丁目)

マシン打ちに励む選手たち(東16丁目)

冬季練習に励む選手たち(東16丁目)
<6年生の進路>
6年生9人。
札幌新琴似シニア、札幌東シニア、札幌栄シニア、T・TBCと中学硬式・軟式クラブチームへ。
そして中学部活と全9人が次のステージへ向かった。
笹谷武志監督(44)は「よくがんばりました!一番は全員が本気で全国を目指したこと。数パーセントの可能性を信じ、一番大事なところだけは<ブレ>ずにやってくれた。毎年ですが感謝しかない、フリッパーズに来てくれてありがとう」と選手に向けて等身大で感謝を述べた。

東16丁目・北海道南大会・決勝より
<発行人>
6年生9人がひとつに―。
1年生からいた4人に加え4年生の秋、5人が移籍。
最初は中々、ひとつになることができず生え抜きと移籍組という壁があったという。
しかしチームの強さとともにそうした壁は少しずつ無くなり、チームの力とともに組織力も高まり、最後は「これほどチームが一つになれるものなのか」と思えるほどチームは成熟していったという。

2年ぶりにマック全国を掴み感動のあまり勝って涙した東16丁目ナイン
<OBの活躍>
<2022春のセンバツ甲子園>
☆甲子園出場☆
〇山中 麟翔(やまなか りんと)
クラーク記念国際高・3年
札幌栄シニア-東16丁目フリッパーズ出身
左投げ、左打ち
177センチ、75キロ
<2022南北海道大会出場選手>
☆甲子園出場☆
〇佐々木 涼斗
札幌大谷高・2年
札幌新琴似シニア-東16丁目フリッパーズ出身
右投げ、右打ち
178センチ、77キロ
※2017日本ハムジュニア
〇按田 成琉
東海大札幌高・2年
明徳義塾中学校―東16丁目フリッパーズ出身
右投げ、左打ち
173センチ、68キロ
〇大塚 渉夢
東海大札幌高・2年
札幌新琴似シニア-東16丁目フリッパーズ出身
右投げ、左打ち
185センチ、71キロ
〇長内 陽大
北海高・2年
札幌真駒内シニア-東16丁目フリッパーズ出身
左投げ、左打ち
174センチ、70キロ
〇小保内 貴堂
北海高・2年
札幌西シニア-東16丁目フリッパーズ出身
右投げ、右打ち
164センチ、64キロ
〇斉藤 隼人
札幌日大高・2年
札幌新琴似シニア-東16丁目フリッパーズ出身
左投げ、左打ち
181センチ、86キロ
※2017日本ハムジュニア
<2022秋季北海道大会出場選手>
〇按田 成琉
東海大札幌高・2年
明徳義塾中学校―東16丁目フリッパーズ出身
右投げ、左打ち
173センチ、68キロ
〇大塚 渉夢
東海大札幌高・2年
札幌新琴似シニア-東16丁目フリッパーズ出身
右投げ、左打ち
185センチ、71キロ
〇長内 陽大
北海高・2年
札幌真駒内シニア-東16丁目フリッパーズ出身
左投げ、左打ち
174センチ、70キロ
〇小保内 貴堂
北海高・2年
札幌西シニア-東16丁目フリッパーズ出身
右投げ、右打ち
164センチ、64キロ
〇斉藤 隼人
札幌日大高・2年
札幌新琴似シニア-東16丁目フリッパーズ出身
左投げ、左打ち
181センチ、86キロ
※2017日本ハムジュニア
<新チーム>
5年生:10人 4年生:8人 3年生:5人 2年生:4人 1年生:5人(2月12日現在)
希望を抱き入団してくれたすべての子ども達に、学童野球時代での良い思い出と、行き届いた指導、輝ける場所を提供して行くために、全学年12人を上限としてメンバー募集を行っている。
移籍等でお悩みの方もお気軽に相談してほしいという。
―笹谷武志監督(44)の話―
新チームの印象は昨年より打力は良いと感じている。
しかし打力を生かすのはバッテリーを中心とした守備力。
緊迫した場面でも投げられる投手が必要。
全道大会・決勝の五、六回を投げられるような投手を2~3人作らなければならない。
大阪で1月に行われた目指せ!神宮・スポ少2023大会では清野零偉投手(5年・せいの れい)が、長曽根ストロングス(大阪府)、四福少年野球(岡山県)、山田西リトルウルフ(大阪府)、小野東スポーツ少年団(兵庫県)、茎崎ファイターズ(茨城県)とすべての試合で先発登板。
そして結果も残した。
全国に照準を合わせると清野に次ぐ2、3番手の投手育成がカギ。
ポジションもまだ固まっていない。
中村昊雅捕手(5年・なかむら こうが)、小濱貫太遊撃手(5年・こはま かんた)以外は、流動的だ。
Bクラスを含め適材適所を間違わないよう、そのポジションに当てはまっているか、ギリギリまで見定めたい。

笹谷監督の話に耳を傾ける選手たち(東16丁目)
投手で名前が挙がったのは清野、中村、小濱に加え三浦莉央(5年・みうら りお)、本江奏士(5年・もとえ そうし)、滝花充望(4年・たきはな みちよし)。
右腕・清野は上背もあり球速も102~3キロとボールに力がある。
加えて制球力もありゲームを作れる。
小濱は昨年、全日本学童札幌支部予選や全日本学童北海道南大会の準決勝・深川一已バトルズ戦に投げるなど経験値は高い。
課題の制球力アップが急がれる。
中村は球速6~7割程度の投球では、制球に安定感がでてきた。
ここから指先の感覚を大事に成長してもらいたい。
左腕の三浦は緩急と制球力で勝負するタイプ。
最強決定戦の旭稜野球少年団戦では五回、2/3を無失点に抑える好投があった。
同じく左腕の本江は速球派で制度も含め現在、レベルアップを目指しています。
最後に滝花は4年生ながらガッチリとした体格から力のあるボールが持ち味。
昨年の学童フレッシュジュニア・優勝投手です。

投手陣で名前が挙がった5人!写真左から滝花、本江、清野、三浦、小濱(東16丁目)
<攻撃陣>
攻撃の起点と考えている中村は1、あるいは4番候補。
初球で仕留める能力があり、先頭打者でチームに勢いを与えることもできる。
昨シーズン、3番を任された小濱はパンチ力もあり率も残した。
小濱は内野の要で遊撃手 兼 投手としても期待がかかる。
外野の要は本江。
外野手 兼 投手として一皮剥けてもらいたい。
本江が投手に入る場合は、新加入の佐々木麗輝(5年・ささき れいき)にも期待だ。
<東16丁目エース・清野>
二年連続マクドナルド・トーナメント出場には欠かせない<注目選手>エース清野投手-。
ピッチングフォームに安定感があり、制球力とボールの球威が持ち味だ。
全国の強豪相手との対戦で実績と自信を掴んだ!
大阪大会を振り返って清野は「大阪での大会は強いチームばかり。コースギリギリに投げても打たれることもあった。緩急を使い打者のタイミングを外すことが大事とも分かった」と振り返える。
普段ピッチングで意識していることは「上半身、下半身ともに身体全体を使って投げること。特にトップを意識」とおよそ5年生とは思えない回答も返ってきた。
持ち味はコースにしっかり投げ分けできる制球力と自己分析。
普段からストレッチやシャドウピッチングは欠かせないという。
〇清野 零偉(せいの れい)
5年・東16丁目フリッパーズ
野球を始めたのは年長からポルテで始め、小学1年生から東16丁目フリッパーズに入団した。
憧れのプロ野球選手はダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス所属)。
「メジャリーグに行っても活躍を続けているところ」と憧れを口にした。
右投げ、右打ち
154センチ、50キロ

清野投手(東16丁目)
<発行人>
毎年1月に大阪府で行われる「目指せ!神宮・スポ少大会」出場で東16丁目ナインが、全国の猛者を相手に挑み続ける訳―。
近年の東16丁目ナインを見ていると北海道内の戦いにおいて明らかに自分達より格上と見て取れる相手に対して、決して気持ちで引くことなく向かっていく姿をよく目にする。
レベルが上がれば上がるほど丁寧にとか綺麗よりも向かっていく気持ちがそれらを圧倒することもしばしば見ることがある。
彼らが、いわゆる委縮してしまう姿を近年見たことが無い。
これまでの諸先輩方が築き上げてきた姿が、成功イメージとして迷いなく指南している。
もはや伝統に近いものがある。
大阪大会を通じて自らの立ち位置を知り、何が通じて、何が課題なのか。
それらが指導者、選手が共通認識で明確にできていることが大きい。
昨夏、苦しい試合が多い中、こうした準備をして、こんな風にやっていけば、思い描くイメージに近い結果を得られることを学んだ。
共通認識の中、ゲームプランを描く東16丁目は終盤に集中打が出たり、試合をひっくり返したりというような粘りにも繋がって、大会中に選手は大きく成長していった。
今年のチームがこれに当てはまるかはまだ未知だが今夏、勝ち抜くための追い風となっているのが新しいチーム専用室内練習場だ。
たて32M×よこ15Mの全面人工芝の特大スペース。
バッティング練習ではマシン打ちを3打席。
その後ろでティバッティングやバント練習、さらにちょっとしたトレーニングもできるスペースもある。
そこでは数多くの父親の姿もあった、率先してできることをサポートしていた。
こうした姿は選手は素直に嬉しく、大きな励みとなってプレーで恩返し、好循環スパイラルとなっているわけだ。
低学年の成長も見て取れる―。
3年生の丹場泰生(3年・たんば たいせい)、川口琉輝(3年・かわぐち るき)の2人が、滋賀県で行われる多賀グリーンカップへ北海道選抜の一員として出場する。
ハード面が整ったことに加え、笹谷氏の明確に優れた練習、試合運びも相まって二年連続全日本学童北海道南大会を制して魅せる!

ピッチングマシンへの球注ぎはお父さんがかって出ていた。(東16丁目)

冬季練習に励む選手たち(東16丁目)
<主将>
〇中村 昊雅(なかむら こうが)
元町小・5年 捕手 兼 投手
右投げ、右打ち
142センチ、40キロ
中村主将は「全国制覇を目指して頑張りたい」と意気込みを口にした。
<発行人>
野球を始めたのは小学2年生。
当時、函館人見野球スポーツ少年団で野球を始める。
小学3年生当時、2020年9月に行われた株式会社フィールドフォースPresents 第2回札幌グリーンカップ出場の為、結成された函館選抜に総勢68人の中からわずか20人が選抜。
中村は見事!函館選抜の一員として同大会に出場した。
運命的な出会いはその大会に―。
単独チームとして出場していた東16丁目フリッパーズを初めて知った。
その後、父・俊基さんの仕事の関係で札幌赴任が決まったことでやるからには東16丁目でやりたいと意志を固め移籍した。
プレイヤーとして体格は大柄ではないが打球も送球も強く鋭く、体幹の強さが窺える。
ポジションも捕手ということもあり周りを見る視野の広さもある。
言うまでもなく勝敗のカギを握る選手の一人だ。
函館の仲間との約束―。
夢は2023札幌選抜の一員となり、当時の函館選抜の仲間と「ともに選抜に選ばれ再会しよう」と約束を交わしていた。
札幌選抜に選ばれるということは、けして簡単ではないことは承知の上だが、心の片隅で再会を願っていた。

中村主将(東16丁目)
<施設>
室内練習場:札幌市北区篠路町拓北2−21
グラウンド:札幌市東区元村公園をホームグラウンドとして活動。

室内練習場(東16丁目フリッパーズ)
<活動>
《12月~3月》
冬季練習
場所:東16丁目フリッパーズ室内練習場
(住所: 札幌市北区篠路町拓北2−21)
【Aクラス】
〇練習日
火曜・金曜:18:00~21:00
日曜:9:00~12:00
【Bクラス】
〇練習日
月曜、水曜:18:00~21:00
土曜:9:00~12:00
【Cクラス】
〇練習日
土曜、日曜:12:30〜15:00
(平日練習はありません)
<遠征>
〇大阪遠征(大会参加)
1月上旬
〇苫小牧遠征
3月下旬(飛翔スワローズさんと練習試合)
4月上旬(北光ファイターズさんと練習試合)
〇釧路遠征(大会参加)
4月22、23日
<団費ほか>
〇団 費
4~6年生:4,500円(月額)
1~3年生:3,000円(月額)
〇保 険:1,000円(年間)
※スポーツ傷害保険に加入して頂きます。

指導者の話に耳を傾ける選手たち(東16丁目)
協力:東16丁目フリッパーズ