2022チーム訪問<JBC札幌女子>

JBC札幌女子
<第26弾>チーム訪問は、札幌市白石区のKフィールドで冬季練習に励む女子軟式野球クラブチームのJBC札幌へ2月19日(日)、伺ってきました。
同チームは昨夏、埼玉県加須市で行われた第1回宮本慎也杯女子中学軟式野球大会で第3位に輝くなど飛躍の年となった。
また新入団・6年生は、全国優勝したスノーホワイトメンバーが7人加わるなど今後の活躍にも期待だ。
スイングスピード企画では110キロオーバーも飛び出す好記録もあった。

冬季練習に励む選手たち(JBC札幌)

指導者の話に耳を傾ける選手たち(JBC札幌)
<3年生の進路>
3年生6人。
私立では旭川明成。
その他公立校。
―渋谷監督の話-
JBC札幌女子チームとして初の全国大会で全国の強豪チーム接戦を繰り広げそして2勝したチームワークは忘れられません。
高校ではその経験を活かし、それぞれの進路で頑張って下さい。
応援してます!
<OGの活躍>
※女子高校野球・女子ソフトボールにおいて全国大会出場・北海道大会出場。
―第26回全国高等学校女子硬式野球選手権大会出場選手―
(一期生)
〇藤村 彩花
作新学院高・3年
苫小牧拓勇ファイターズ出身
〇勝俣 音々美
駒大苫小牧高・3年
幌別ベアーズ出身
〇宮崎 杏那
駒大苫小牧高・3年
浦河野球少年団出身
〇嵯城 未来
駒大苫小牧高・3年
苫小牧泉野イーグルス出身
〇村上 彩那
札幌新陽高・3年
陸別レッドイーグルス出身
―(ソフトボール)第70回北海道高校選手権大会・出場選手-
〇吉岡 亜美優
帯広大谷高・3年
関西・つつじが丘マリナーズ出身
<新チーム>
2年生:12人 1年生:2人 6年生:10人(2月19日現在)
※6年生は現在も募集中です!
① 山口 愛結(やまぐち あむ)
右投げ、右打ち
比布野球少年団・旭川ガールズ出身
(2021・2022北海道スノーホワイト)
② 石村 薗(いしむら その)
右投げ、右打ち
阿寒クレインズ・釧路アクアガールズ出身
(2022北海道スノーホワイト)
③ 伊藤 美嬉(いとう うつき)
右投げ、両打ち
苫小牧拓勇ファイターズ出身
(2022北海道スノーホワイト)
④ 眞田 こころ(さなだ こころ)
右投げ、右打ち
北陽しらゆき少年団出身
(2022北海道スノーホワイト)
⑤ 小林 美月(こばやし みつき)
右投げ、左打ち
阿寒クレインズ・釧路アクアガールズ出身
(2022北海道スノーホワイト)
⑥ 内海 夢香(うちうみ ゆめか)
右投げ、右打ち
中の島ファイターズ・札幌ダイヤモンドガールズ出身
⑦ 大須 杏菜(おおす あんな)
右投げ、右打ち
西岡スターズ・札幌ダイヤモンドガールズ出身
⑧ 佐賀 くらら(さが くらら)
右投げ、左打ち
西岡スターズ・札幌ダイヤモンドガールズ出身
⑨ 景山 凛音(かげやま りのん)
右投げ、右打ち
黒松内スターズ野球少年団出身
(2022北海道スノーホワイト)
⑩ 石川 心優(いしかわ こころ)
右投げ、左打ち
旭川東光サンボーイズ・旭川ガールズ出身
(2022北海道スノーホワイト)
―渋谷監督の話-
今年の最大の目標は、全日本中学女子軟式野球大会出場です。
昨年試合に出場していたメンバーが沢山残っている。
6月の本丸、全日本中学女子軟式野球大会北海道予選で昨年の代表決定戦での敗戦を思い出し、関係者の方々にも『感謝の気持ち』を持ち続け心を一つに挑みます!
個々の良さがチーム力となるよう、キャプテン中心に『周りから応援されるチーム作り』を掲げ、必ず悲願の全国大会に出場します。
新チームの持ち味は?
(攻撃面)
相澤菜桜(2年・夕張ダイヤモンドスターズ出身)・今井花音(2年・稚内野球スポーツ少年団出身)・濱屋恵梨奈(2年・SKRスピリッツ出身)・新居可乃音(2年・岩見沢ブラックベアーズ出身)・今内瑞歩(2年・金山ファイターズ出身)の強力打線が得点を重ね、田島玲音奈(2年・小樽シーレックス奥沢出身)・大塚里実(2年・夕張ダイヤモンドスターズ出身)らが繋がれば大量得点が出来る。
(守備面)
昨年の全国大会でも登板している主戦、橋場愛結(2年・発寒グリーンホークス出身)を中心に守る野球。
特にエース橋場の速球と変化球の安定感にこの冬磨きがかかってきている為期待大。
また新加入の中川結月(2年・砂川スティッカーズ出身)、田中瑠愛(2年・清田中央フレンズ出身)の内野守備力に期待している。
新チームの課題は?
(攻撃面)
昨年の真面目な3年生と比べると今回の新3年生は少々ヤンチャな選手達が多い。
昨年のチームの様に手堅く得点する事が出来るかが新チームは不安材料。
ただ、逆に言えば、いつも怒られる程、はみ出すくらいの思い切りの良さが出る学年でもある。
雑な攻撃ではなく着実に得点を重ねれるように鍛えていきます。
打撃力はこの冬から2台導入したピッチングマシンの効果により昨年の力を上回る可能性あり。
(守備面)
エース橋場以外の投手陣、松橋柚夏(2年・釧路ファイターズ出身)・川端桃叶(2年・芦野ドラゴンズ出身)・林陽依(2年・仁木野球スポーツ少年団出身)・石川芽依(1年・阿寒クレインズ出身)が、力をつけている。
実戦での成長が全国大会出場へのカギとなる。

マシンによる打撃練習に励む選手たち(JBC札幌)

マシンによる打撃練習に励む選手たち(JBC札幌)
<発行人>
「チーム6年目にして全国大会2大会出場(全日本女子、宮本信也杯)、この経験は大きい」と渋谷監督。
この大会では敗れはしたものの荒田裕菜投手(作新学院中学校)を擁するオールとちぎ(栃木県)、城南鵬翔クラブ女子部(東京都)の全国トップレベル2チームと対戦。
特に宮本杯では2勝することもできた。
昨年のベンチ入りには1、2年も数多く残り今シーズンの活躍に期待が高まる。
―全道全域から選手集まる―
同チームは札幌市、稚内市、旭川市、釧路市、苫小牧市、羅臼町、黒松内町など全道全域から選手が集まる。
何時間も掛けて通う選手たちを影から下支えする保護者の力に頭が下がる。
選手が集まる要素の一つとして―。
同チームの指導者、渋谷監督がスノーホワイトのコーチ。
大坂 聡コーチがスノーホワイトの監督を務めていることは大きい。
学童野球で出会った仲間が中学でも同じチームメイトとしてやりたいと思うのはごくごく自然な流れだ。
チームを下支えする父親たち―。
今年1月に導入したピッチングマシーン2台を手際よく組み立てて調整するのは父親たちだった。
「どんどん中に入ってきてください」と話すのは渋谷監督。
限られた練習時間の中で、手際よく組み立てから調整へと円滑な流れでバッティング練習できていたのは明らかに父親たちの頑張りに他ならない。
この作業を1~2人でやろうと思えばそれなりの時間がかかってしまう。
こうした父親たちの下支えが打力の向上に繋がっているという。

ピッチングマシーンを組み立てる父たち
そんな頑張っていたお父さん一人にインタビューした。
「なぜ、JBC札幌女子を選んだのですか?」(発行人)
「中学部活(男女混合)をやりながら女子のクラブチームで親子で全国を目指したかったから」と話してくれた中川結月さん(中学2年・砂川スティッカーズ出身)の父。
JBC札幌の渋谷監督との縁は昨年、2022U-15女子北海道選抜に選出されたことが縁だった。
2022U-15女子北海道選抜の監督が渋谷氏だったことが縁で同チームへの入団を決めた。
〇中川 結月(なかがわ ゆづき)
中学2年・砂川スティッカーズ出身
野球は小学4年生から始める。
中川は野球だけではなく小学2年生から続けるアルペンスキーにも(カモイ岳レーシング所属(歌志内市))挑戦するスポーツ女子だ。
それでも今年は中学ラストイヤーの為、野球に重点を置いているそうだ。
中川結月は「野球はチームプレーでみんなで協力し合ってやるところが好き」と笑顔を見せた。
「この先の高校でも野球を続けたい、先輩もいる旭川明成も気になります」(中川結月)
右投げ、右打ち
167センチ

野球にアルペンスキーとスポーツ女子の中川さん(JBC札幌)
<主将>
〇相澤 菜桜(あいざわ なお)
中学2年・夕張ダイヤモンドスターズ出身
右投げ、右打ち
167センチ
渋谷監督は「昨年の全国大会(第一回宮本信也杯)で全国制覇している2チーム(城南鵬翔・オール栃木)からチャンスの場面で柵越えホームランや外野オーバーの長打を相手エースから放つなど、とにかく勝負強い選手。チームメイトからの信頼も厚い」と最大級の評価を示した。
相澤主将は「個性豊かな選手が揃っていて中々、チームをまとめるのは大変だけど自らのプレーでしっかりと引っ張って行けるよう頑張りたい!目標の全中女子で全国優勝できるよう頑張ります」と力強く意気込んだ。
<発行人>
野球を始めたのは兄・泰雅さんの影響で小学4年生から始めた。
相澤は昨年、持ち味の長打力をかわれクリーンナップの一角5番を任された。
全国大会・宮本信也杯で放った柵越えホームランは、なんとバスターの構えから飛び出したものと聞いて2度驚いた!
新チームでは4番・一塁手兼捕手を務めるなどチームの大黒柱だ。
主将としては自らのプレーでチームをけん引するタイプ。
冷静に全体を見渡し、絶妙な調和とバランスでチームを支えていた。
「今年のチームは攻撃型」と相澤主将。
副主将の今井花音(2年・稚内野球スポーツ少年団出身)は、5、6番で中堅主として出場。
今内瑞穂(1年・金山ファイターズ出身)は昨年、6、7番・二塁手として出場。
新居可乃音(2年・岩見沢ブラックベアーズ出身)は昨年、代打で出場。
と選手紹介もしてくれた。
また1、2年生にそれぞれゲームを作れる投手も揃っているという。
チーム力を最大限生かし、全中制覇を現実のものとしてみせる!

相澤主将(JBC札幌)
<活動>
(冬季)
平日練習:ありません
土日祝日:札幌市近郊、不定期でKフィールド。
(夏季)
平日練習:ありません
土日祝日:雁来健康公園野球場 (土)12:00~17:00/(日)9:00~15:00
<主に出場する大会>
―北海道チャンピオンシップ協会-
〇M-1南北海道大会
〇全日本少年軟式野球クラブチーム選抜大会
〇U-14フレッシュゲームズ大会
〇U-15女子北海道選抜チーム活動への参加
―北海道軟式野球連盟-
〇全日本中学女子軟式野球大会
―北海道女子軟式野球連盟-
〇春季北海道女子軟式野球大会
〇秋季北海道女子軟式野球大会
〇太陽グループ杯
〇羊ケ丘病院杯(北海道女子軟式野球連盟)
―全日本女子野球連盟北海道支部-
〇中学高校交流試合
<遠征>
〇室蘭遠征(3月21日)
室蘭市内の中学校野球部男子とオープン戦
〇苫小牧遠征(4月9日)
苫小牧ガイラルディアとオープン戦
<団費ほか>
〇入団金:10,000円
〇団 費:5,000円(毎月)
〇スポーツ保険:800円(年間)

ブルペンで投げ込みを繰り返した投手陣(JBC札幌)

ブロッキング練習を繰り返す捕手(JBC札幌)

選手間でミーティングする選手たち(JBC札幌)
<スイングスピード>
☆第1位 110キロ
〇濱屋 恵梨奈(はまや えりな)
2年・SKRスピリッツ出身
※標津、川北、羅臼の頭の頭文字からSKRとなった。
左投げ、右打ち
160センチ
※同選手は2020日本ハムファイターズ最終セレクション42人に残った選手の一人だった。
☆第2位 108キロ
〇今内 瑞歩(こんない みずほ)
1年・金山ファイターズ出身
右投げ、右打ち
165センチ
☆第3位 104キロ
〇川端 桃叶(かわばた ももか)
2年・芦野ドラゴンズ出身
右投げ、右打ち
161センチ

スイングスピードに挑戦!写真左から今内、濱屋、川端(JBC札幌)
協力:JBC札幌女子チーム