2022チーム訪問<旭川西シニア>

指導者の話に耳を傾ける選手たち(旭川西)
<第28弾>チーム訪問は2月23日(木祝)、旭川市に室内練習場を構える中学硬式野球の旭川西リトルシニアへ伺ってきました。
同チームは昨秋から浅田勝喜氏(47)が、新監督となった。
秋季全道大会では1勝4敗と厳しい船出となったが、選手の意識改革やリズムトレーニングなどを取り入れケガ防止や運動能力向上を図っていた。
スイングスピード企画では130キロオーバーも飛び出す好記録もあった。

冬季練習に励む選手たち(旭川西)

冬季練習に励む選手たち(旭川西)
<3年生の進路>
3年生5人。
私立では立命館慶祥、旭川明成。
その他公立校。
―浅田 勝喜監督(47)の話―
今までやってきたことを武器にそれぞれの道で頑張ってほしい。
<OBの活躍>
<2022南北海道大会出場選手>
〇今富 龍覇(いまとみ りょうま)
鵡川高・3年
旭川西シニア-旭川中央ファイターズ出身
左投げ、左打ち
167センチ、65キロ
<2022北北海道大会出場選手>
〇片桐 涼(かたぎり りょう)
旭川龍谷・1年
旭川西シニア-神居東ベアーズ出身
右投げ、右打ち
171センチ、55キロ
〇斎藤 康太(さいとう こうた)
旭川龍谷高・2年
旭川西シニア-旭川中央ファイターズジュニア出身
右投げ、右打ち
170センチ、65キロ
<2022秋季北海道大会出場選手>
〇斎藤 康太(さいとう こうた)
旭川龍谷高・2年
旭川西シニア-旭川中央ファイターズジュニア出身
右投げ、右打ち
170センチ、65キロ
<2022秋季静岡県大会出場選手>
〇高山 英虎(たかやま ひでとも)
静清高・2年※静岡県藤枝市潮にある私立高等学校。
旭川西シニア―近文レッドライナーズ出身
右投げ、左打ち
<2022秋季和歌山県大会出場選手>
〇加藤 悠斗(かとう ゆうと)
和歌山東高・1年
旭川シニア―北鎮ファイターズ出身
右投げ、左打ち
<2022秋季京都府大会出場選手>
〇弓削 翔太(ゆげ しょうた)
京都両洋高・1年
旭川西シニア―東栄野球少年団出身
右投げ、左打ち
<新チーム>
2年生:11人 1年生:16人 6年生:8人(2月23日現在)
※6年生は現在も募集中です!
―新入団員・6年生を紹介―
〇佐藤 塁(さとう るい)
末広野球少年団出身
右投げ、右打ち
〇熊林 侑哉(くまばやし ゆうや)
神楽野球少年団出身
右投げ、右打ち
〇田澤 琉斗(たざわ りゅうと)
旭川中央ジュニア出身
右投げ、左打ち
〇菊池 瑠貴愛(きくち るきあ)
東聖イーグルス出身
右投げ、右打ち
〇安部 英一(あべ えいいち)
末広野球少年団出身
右投げ、右打ち
〇高森 郁人(たかもり いくと)
東聖イーグルス出身
右投げ、右打ち
〇飯原 那月(いいはら なつき)
東旭川フェニックス出身
右投げ、右打ち
〇加茂 涼聖(かも りょうせい)
湧別マリナーズ出身
右投げ、左打ち
〇水野 陽太(みずの ひなた)
北鎮ファイターズ出身
右投げ、左打ち
―浅田 勝喜・新監督(47)を紹介―
赤平市出身で高校時代は赤平高校で捕手を務めた。
当時、バッテリーを組んでいたエース畑瀬善信さんは現在の滝川高校野球部監督。
指導歴は―。
2013年から長男・謙吾さん(19)の学童野球スタートと時同じくして始まった。
2017年からは監督として東栄野球少年団、近文レッドライナーズ(旭川市)と実績を重ね、学童野球時代、主な成績は2020年、西村颯汰(3年・旭川北稜球団-近文レッドライナーズ出身)を、擁してスタルヒン杯上川地区代表として全道大会出場。
2021年秋から旭川西リトルシニアのコーチに就任。
2022年秋から同チームの監督に就任した。
〇浅田 勝喜(あさだ かつよし)
旭川市在住 赤平市出身 47歳
右投げ、右打ち
職業は自衛官。
家族は妻・恵さんと長男・謙梧さんの3人
※昨秋から長男・謙吾さんは同チームのコーチに就任。

浅田新監督(旭川西)
「かみ合わせ」の悪さが、大きな敗因―。
昨年、秋季全道大会から監督として指揮を執り始めた浅田新監督(47)。
大会ではBブロックに属し、5戦行い1勝4敗の成績。
多くの負けゲームは投手陣の四球から守備のリズムが乱れ、失点を繰り返すパターンとなっていた。
昨秋は個の力はあるもののチームとしてのまとまりが無い。
最大の問題点、結束力にかけたプレーが多く選手間の会話も乏しく、ミスが起きたら本人に対してフォローする言葉も無かった。
到底チームが一つになってるとは言えない状態だ。
こうした厳しい状況にも「大きく負け越しはしているが、選手の素材は良いので今年は楽しみにしています」とプラスの言葉が返ってきた。
そこには浅田監督なりの勝算あっての言葉だった。
大会終了後、指導者・選手を交え多くの時間を割いた。
技術・体力の前にまずはチームとして一つになることを説いた。
チーム力を高める―。
そのためには全員で辛いことを協力して、全員で失敗も成功もみんなで共有するよう取り組んだ。
仮に失敗しても、ベクトルが同じであれば再び立ち上がることができる。
一つの例だがロード走では2チームに分け、タイム走にして競わせた。
こうした取り組みの中で、少しずつだが相手を思いやる気持ち、互いに励まし合う言葉も生まれ徐々にチームとして輪郭も見えてきた。
また選手全員の走り込みを増やすなどフィジカル強化はもちろん、投手陣はフォーム改善に重きを置き投げ込み時期も早めた。
野手陣は徹底した基礎練習に時間を割いた。
リズムトレーニングが選手の動きに変化―。
昨秋から取り入れた「リズムトレーニング」が、選手たちの動きに変化をもたらしている。
リズム感を高めることで運動能力を向上させることは明らかだ。
プロ野球の横浜DeNAベイスターズがリズムトレーニングを、数年前から取り入れているのは有名だ。
今年に入って福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也選手が、捕手だけを集めて自主トレでこうしたトレーニングを取り入れている。

リズムトレーニングに汗を流す選手たち(旭川西)
「ケガ防止や野球の様々な動きに対応しやすくなる、リズム感を養うことができると思います」と話すは伊藤一馬コーチ(34)。
伊藤コーチは「間違ったことは教えたくない」と昨年の10月、スポーツリズムトレーニング協会主催の資格を所得した。
「野球以外の動きがあまりできない子供たちに還元したい」(伊藤コーチ)
見てる分には簡単そうに見えるが最初の頃は、全くできない子も数多くいたそうだ。
それでも「できないことは、恥ずかしいことではない」(伊藤コーチ)
「継続することでできるようになる。まずは楽しくやること」と笑顔で説明してくれた。
この日もいくつかの動きを伊藤コーチが自ら動いて見せていた。
このトレーニングはまだ未開発だからこそ、ユーチューブやインスタグラムなどSNSで他の動画を参考に練習メニューを考案しているという。

伊藤コーチ(旭川西)
ひと皮むけた選手たちに期待―。
左腕エースの西野颯梧(2年・末広北ミッキーズ出身)が、上手くゲームを作ってくれれば。
打撃では長打も狙える選手、小技も使える選手とバラエティに富んでいる。
様々な取り組みで学年間の縦と横、指導者と選手のつながりが深まり始め、日頃の会話や練習中の節々に、思いやる気持ちや鼓舞する言葉も出てきている。
それでもチーム内で問題があった場合は、主将の十河、副主将の猪爪、遠藤の3人を中心に選手間でのミーティーングが行われる。
意識が変わって、行動の変化が生まれている。
精神的な成長が見られ「失敗しても良いから思い切りいこう」と多くの選手からプラスの言葉も生まれている。

冬季練習に励む選手たち(旭川西)
<発行人>
浅田監督の野球観は、捕手出身なのでやはりバッテリーを中心とした守りは基本。
としながらも打ち勝つ野球を目指していた。
大事にしていること―。
守備では「声掛け、失敗しても攻めてやるように」。
攻撃では「振ると決めたら迷わず振り抜け」と続けた。
浅田監督の基本は堂々と胸を張って野球をやってほしい。
浅田野球は少しずつ浸透を見せ、開幕には攻守ともに迷いは無いはずだ。
また5年前のOB浅田謙吾さん(19)、佐藤 伯さん(19)らが昨秋からコーチとしてチームに戻ってきたのは追い風となるだろう。
選手とは歳も近いことから兄貴的な立場で側(そば)からアシストする。
昨秋とは違う変貌した旭川西に期待したい!

冬季練習に励む選手たち(旭川西)

冬季練習に励む選手たち(旭川西)
<主将>
〇十河 昊平(とがわ こうへい)
2年・近文レッドライナーズ出身
右投げ、両打ち
175センチ、56キロ
昨秋は1、3番・遊撃手 兼 投手として出場。
浅田監督は「負けん気も強く、ストイックに追い込むタイプ。プレイヤーとしても走攻守が揃うリードオフマン。精神的にもチームの支柱」と信頼していた。
十河主将は「最高の友と最高の舞台!日本選手権で全国大会出場を目指します」と目標を掲げた。
<発行人>
「走塁と守備には自信があります」と話すのは十河主将。
走塁のリードは、基本同じ歩幅を意識。
一歩目をいかに速く走るかを意識しているという。
「守備についても一歩目が大事」(十河主将)
捕球から送球に至るまで一連の動作で止まることなくできるよう意識しているという。
低い姿勢から捕球し、そのままの目線で素早くボールを持ち替え、スローイング。
その動きに決して無駄がなくそつがない。
そんなプレーを思い描きながら話しているように映った。

十河主将(旭川西)
<イチオシ選手>
猪爪 柚稀(いのつめ ゆづき)
2年・網走ポプラクラブ出身
右投げ、右打ち
177センチ、83キロ
昨秋は4番・捕手として出場。
浅田監督は「今年のチームの不動の四番で捕手です。捕手としての心構えを伝えてあります。投手の調子を上げるのも下げるのも捕手次第。今シーズン、投手陣を乗せることが」
猪爪選手は「チームが北海道大会で優勝できるよう頑張ります」と意気込んだ。
<発行人>
「打席では力を抜くことを意識。インパクトの瞬間だけ力を入れるよう心掛けている」と話すのは猪爪選手。
ひと際、胸板も厚く大きくガッチリした体格で鋭いスイングを見せる猪爪は学童時代、網走ポプラクラブに所属し6年時には網走選抜にも選出された。
憧れのプロ野球選手は山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)。
打席でのタイミングの取り方などを参考にしている。
チーム練習以外にも自重トレーニングによる筋トレは欠かせないという。
得点圏に走者を置いた場面で、勝負強いバッティングに期待したい!

<イチオシ選手>稲爪(旭川西)
<施設>
室内練習場:フェニックス室内練習場(旭川市近文町19丁目2727−9)
グラウンド:旧東海大学旭川キャンパスグラウンド、市内高校グランド

ピッチング練習に励む選手たち(旭川西)
<活動>
平日練習:月、木、金曜日(冬季)17:00~19:30 (夏季)17:00~20:00
土日祝日:9:00~15:00
※夏季シーズンは
土曜日(午前)3時間
日曜日(午後)3時間
<遠征>
〇秩父別合宿
3月25、26日
<団費ほか>
入団費:10,000円(新規入団時)
月会費:10,000円(交通費含む)
選手登録料:4,000円(年度登録)
運動保険料:800円
保護者会費: 2,000円/ 月(年毎調整)
球団指定用品
試合用ユニホーム
球団指定グランドコート
試合用帽子
練習帽子
球団指定バック
球団指定Vジャン
その他
練習用ユニホーム(白)・アップシューズ(白無地)・アンダーシャツ(紺)・ストッキング(紺)・スパイク(白無地)※2023シーズンより変更します。・ベルト(紺)
各自でご用意いただきます。
※旭川西リトルシニアホームページより
<スイングスピード>
☆第1位 133キロ
〇猪爪 柚稀(いのつめ ゆずき)
2年・網走ポプラクラブ出身
右投げ、右打ち
177センチ、83キロ
☆第2位 132キロ
〇稲川 蒼梧(いながわ そうご)
2年・稚内野球スポーツ少年団出身
右投げ、右打ち
172センチ、86キロ
☆第3位 123キロ
〇吉田 人基(よしだ ひとき)
2年・旭川共栄ワンダーズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、58キロ

スイングスピードに挑戦!写真左から稲川、猪爪、吉田(旭川西)
協力:旭川西リトルシニア