新規加盟の羊蹄ボーイズ!
中学硬式野球ボーイズリーグに今シーズンから新たに羊蹄ボーイズが新規加盟した。
選手は羊蹄山麓地域の倶知安町などから新1年生13人が集まった。
監督には北照高校出身の秋田谷紀雄氏(51)が、チームをけん引し同チームはアシックス旗から出場する。
秋田谷監督は「体力的にはまだ雲電の差があるが、選手には色々な事にチャレンジしてもらいたい!最大の目標としているのは新人戦や1年生大会」と目標を口にした。
現在、指導者は監督を含めた4人が選手をサポート。
羊蹄山麓から旋風を起こしてみせる!
主将の板谷明宣(中学1年・白樺野球スポーツ少年団出身)は「まだ力の差はあるが、まずは初勝利を目指してチーム一丸で頑張りたい」と意欲を見せた。
倶知安町界隈
元々、軟式風の強いエリア。
今までは硬式野球をやるには余市リトルシニアか洞爺湖リトルシニアとなるのが通例。
いずれも車で片道約1時間とハードルがあった。
硬式をやりたいが送迎等の問題で断念していた事例も少なくない。
こうした現状から羊蹄山麓地域として、中学硬式野球を倶知安町にとの熱望が近年沸き上がっていた。
秋田谷氏を含めた発起人が設立に向け動き始めたのが昨夏からだ。
羊蹄ボーイズ誕生!
昨年10月から体験会を重ねること4回。
待望論と熱意が上回り、ボーイズリーグ加盟に最低でも11人の登録が必要だったがこのハードルも見事クリアした。
無事12月下旬に加盟申請手続きを終え、(公財)日本少年野球連盟より正式に2月19日に加盟申請が下りた、うれしい羊蹄ボーイズ誕生の瞬間だった!
3月からは週末の土日に倶知安町にある陸上自衛隊の体育館で主に体力作りをメーンとして練習を重ね、4月からは北海道芸術高等学校(旧仁木商業)グラウンドを使用して、土の上で本格的に硬式球に慣れるところからスタート。
しかしながら倶知安町から余市町までは車で約40分を擁する。
理由は倶知安町は道内屈指の豪雪地帯、使用できるのは5月中旬頃となる見込みだ。
本来のホームグラウンド・倶知安町営球場での野球を関係者一同心待ちにしている。
監督の秋田谷氏は北照時代、五十嵐友次郎監督(札幌大谷リトルシニア)と同級生。
1年下には清水川貴知監督(北広島リトルシニア)がいた。
同氏の指導経験は余市黒川野球スポーツ少年団での1年。
それは4年前に遡ること2019年の夏。
チームを率いるも団員不足を理由にこの年、ラストイヤーとなっていた。
後志支部予選へ当時の団員11人が挑み、第48回全道少年軟式野球大会へ後志支部代表として出場した。
初戦・中湧別野球スポーツ少年団(遠軽支部)と対戦し5-4の六回サヨナラ勝ちで下し、2回戦進出を果たした。
当時、6年生だった秋田谷氏の愛娘・美雪さん(余市紅志高・1年)は現在、ホーネッツレディースに属し、羊蹄ボーイズのアシスタントコーチも務めている
まちがいなく地域に希望を与えた羊蹄ボーイズ。
開会式では笑顔の入場行進があった。
初戦は強豪・旭川大雪ボーイズの前に0-14と大敗したがまだ始まったばかり。
一生懸命頑張る姿に共感を呼び、支える者にも力を与える。
背中を追う後輩たちもいる。
地域に根差したチーム作りが素晴らしいモデルケースなることを期待したい!
頑張れ羊蹄ボーイズ!
協力:公益財団法人日本少年野球連盟 北海道支部