道勢、悔しい初戦敗退-ボーイズ北海道大会

一回裏二死から救援、好投を見せた野川投手
ボーイズリーグ(中学硬式野球)東日本ブロックのナンバーワンを決める「東商テクノ旗争奪第2回日本少年野球北海道大会」の1回戦4試合と準決勝2試合が11日、札幌・円山球場、麻生球場の2会場で行われ熱戦が展開された。
北海道代表の4チームは健闘及ばず悔しい1回戦敗退となった。
決勝戦は東京江戸川ボーイズ-京葉ボーイズの対決となり、12日午後1時から円山球場で頂点の座をかけて熱い戦いが繰り広げられる。
日本少年野球連盟・報知新聞社の主催。
(11日 札幌・麻生球場)
♢1回戦
埼玉杉戸ボーイズ
0000201=3
2000000=2
札幌豊平ボーイズ
(埼)青木柾、小林-青木柚
(豊)皆藤、村田-鈴木稜
▽三塁打 金獄、小林(埼)
東京江戸川ボーイズ
3100002=6
0001000=1
旭川道北ボーイズ
(東)農作、小林-藤原、吉原
(旭)二色、野川、大山、天池-金谷
▽三塁打 中村(旭)
▽二塁打 天池(旭)
チームを引っ張った3年生4人、旭川道北ボーイズ
悔しい初戦敗退
麻生球場の1回戦第1試合で札幌豊平ボーイズが1点差の僅差で敗れ、道勢最後の砦として期待された旭川道北ボーイズだったが決勝進出した東京江戸川ボーイズに奮闘むなしく初戦突破はならなかった。
チームとしては過去に全国大会の経験はあるが今大会ベンチ入り選手たちには初めての経験だった。
悔しさはあるが選手たちの表情には「やり切った感」があふれていた。
チームを引っ張ってきたのは3年生の4人衆。
1番ショート・中村寧央、2番ピッチャー、外野手の野川咲空、3番キャッチャー・金谷弘汰、そして左前にタイムリー打を決めたエースの二色礼隆だ。
指揮を執る撫養(むや)綾大監督(43)も絶賛する。
「ここまでこれたのも3年生4人の頑張りがあったから。日々の練習も気を抜かず、2年生ら下級生の模範となり成長をサポートしてくれた」と強調する。
撫養監督の指導モットーは「元気に楽しく野球をやろう」。
初戦敗退について「自分たちはまだまだ力が足りないことが分かった」と話し、この現実と素直に向き合ってチーム作りをしたいと願っている。
中でもリリーフで踏ん張ったのがピッチャー・野川。
一回裏二死からマウンドに上がり五回まで2失点の踏ん張りを見せチームを引っ張った。決め球のスライダーには威力があり東京江戸川の強力打線を三振などで翻弄した。
球速は132キロから135キロぐらい(本人談)。
コーチの助言でこの春、オーバースローからサイド気味に変えて急成長した。

一回裏二死から救援、好投を見せた野川投手
士別市からチームの拠点、旭川まで1時間ほどの距離を3年間父母の送り迎えで通い続けている。
特に父親は仕事の調整をしながらのサポートで「本当に感謝しています」と話す。
8月26日、27日に茨城県で開かれる「東日本ブロック 報知オールスター」の北海道支部選抜メンバーにも選ばれた。
野川の野球はこれから始まる。

左前タイムリーでチームに1点を献上した二色

応援席のスタンドに挨拶する旭川道北の監督、選手ら
♢準決勝
埼玉杉戸ボーイズ
000400=4
04100×=5
東京江戸川ボーイズ
(六回時間切れ)
(埼)山口、桶口、小林-並木、青木柚
(東)横田、小林-吉原
▽二塁打 中野、小林(埼)
(11日 札幌・円山球場)
♢1回戦
苫小牧ボーイズ
0000000=0
011200×=4
京葉ボーイズ
(苫)山田、石川-橋場
(京)島田、上野、石井-西野
▽二塁打 橋場(苫)
狭山西武ボーイズ
1122105=12
0100010=2
札幌ボーイズ
(狭)趙、並木-本田
(札)板野、小野、窪田、高田-後藤
▽三塁打 本田(狭)
▽二塁打 肥沼2、趙(狭)
♢準決勝
狭山西武ボーイズ
10011=3
1108×=10
京葉ボーイズ
(五回コールドゲーム)
(狭)齋藤、久田-本田
(京)豊岡、石和田-團、西野
▽三塁打 本田(狭)
▽二塁打 肥沼、久田(狭)、露崎(京)
協力:公益財団法人日本少年野球連盟 北海道支部