度重なるけがも乗り越えて!札創成高・根津君
度重なるけがも乗り越えて!
好きな野球に打ち込む札創成高・根津君
今月の「たきうち整形外科スポーツクリニック編・院内で見つけたアスリート」(札幌市中央区南1西6、北辰ビル2階)は、腰の治療で同クリニックに通う札幌創成高の根津宏介君を紹介する。根津君は野球ヒジ、肩、腰と度重なるけがを乗り越えて野球に取り組んでいる。一時は野球を止めることも考えたが、「自分があるのは野球のお陰」と気づき、辛いリハビリも苦にせず治療に奮闘している。
「院内で見つけたアスリート」
▽ 根津 宏介君(札幌創成高2年、サード=174センチ、72キロ)上野幌ファイヤーズ-米里バッファローズ-札幌白石シニア
5歳から野球を始めた根津君だったが、けがに泣かされてきた。最初のけがは中学2年生の時。野球ひじに始まり剥離骨折、高1で肩と腰の手術をして、今回の第5腰椎分離症と短期間にけがが集中し、何度も野球を止めることを考えた。腰の手術をしてわずか1年しか経っていない時の発症だったのでショックもあった。秋の新人戦を1カ月後に控えてサードのポジション、8番の背番号をもらい、張り切っていた矢先だった。「うれしさで高揚していたせいもあり、練習をし過ぎちゃったことが原因です」と苦笑いする根津君。たきうち整形外科スポーツクリニックへは中3で腰を痛めてから通い続けている。「瀧内院長はじめ、信頼できるスタッフが揃っているため」安心して治療が受けられるという。リハビリも順調に経過し、今は超音波と下半身のストレッチを週一程度の治療を受けている。
1日も早くけがを完治させ、チームに復帰したいと願う根津君は自宅でもストレッチは欠かさない。リハビリの先生から指導を受けたメニューで、入浴後に自分なりにアレンジして行っている。「何事もあきらめない」ことをモットーにしている根津君の頑張りがここにも現れている。小さいころはプロ野球選手になる夢を描いていたが、高校に入って「上には上がいる」ことがわかり、プロ野球選手を目指すことよりも「大学まで野球をやり続けたい」と目標を転換した。
「野球があったから今の自分がある」。根津君にとって忘れることのできない思い出がある。それは白石シニア時代の中2の春、けがでふさぎ込み目標が見えなくなってしまい野球をやめることを考えていた時だった。野球を止めて、このまま行ってしまったら「悪の道に入ってしまう」と自分で自覚していた時、米里中学の部活(軟式野球)の先生が根津君に「投手がいないので手助けしてほしい」と声をかけてきたのだ。実は先生は、部活の手助けの必要性よりも根津君の「野球をやりたい心」を見透かして誘ってきたのだ。「野球を止めれば、いい結果が出ない」との親心だったのだ。「あの時、やめていれば完全に悪い方へ行ってしまったような気がする」。根津君は今でも部活の先生の誘いに感謝し、あの時のことを忘れず将来の指針の糧にしている。
(記者の目・中山 武雄) けがに泣かされてきただけあって、人の気持ちを理解する心を持ち合わせている印象を持った。感謝の気持ちを忘れず、何事もあきらめない精神は頼もしい。将来設計も野球一辺倒ではなく、現実を見ながら「好きな野球道を貫いていく」姿勢が感じられた。
☆ たきうち整形外科スポーツクリニック☆
▽診療時間▽
◎昼の部:午前11時30分~午後3時(水曜日除く)
◎ 夜の部:午後4時30分~午後8時
※水曜日は夜の部のみの診療
◎ 休診日:日祝日、第2・4・5土曜日
☆次回の下肢外来は11月17日(土)
豊富な知識と経験を持つ専門医師とリハビリスタッフ
同クリニックは、札幌市中央区南1西6という立地条件に恵まれた位置にある上、豊富な知識と経験を持つ医師、リハビリスタッフがそろっており、スポーツ障害患者らの信頼度が高い。閉塞感のない最新鋭のオープンMRIを導入し、より精密な画像診断で損傷状態を把握、適切な診断を提供している。院長の瀧内敏朗医師は、プロ野球チームの帯同ドクターを務めた経験を持ち、道内高校野球大会のスポーツドクターも担当している。当ストライクのサイトでもおなじみの「フォームチェック」をわかりやすく解説し、好評だ。また、スポーツの専門知識を持った理学療法士が充実した機器を用いて運動療法、物理療法を施している。リハビリ室には硬式ボールで全力投球できるスペースもあり、まさにその場で回復度合いがチェックできる、患者にとってはうれしい施設。そのほか温浴療法装置、低周波治療器、超音波治療器、筋力測定器など設備は万全だ。
「ドクターのフォームチェック」(バックナンバー)
【ドクターのフォームチェック】
第1回「金子投手&高田投手」小樽シニア・岩見沢シニア所属
第2回「町田投手」西発寒ホークス所属
第3回「立野投手」真栄ビクトリー所属
第4回「大関投手」真栄ボーイズ所属
第5回「関根匤希」東ハリケーン所属
第6回「竹内快維」大栄クーガーズ所属
第7回「下重匡史」札幌北シニア所属
第8回「渡辺佑汰」東札幌中央ビクトリーズ所属
▽ 問い合わせ▽
たきうち整形外科スポーツクリニック
札幌市中央区南1条西6丁目11番地北辰ビル2階(東急ハンズの向いのビル)
問い合わせはメールmail:info@takispo.jp、tel 011-241-8405へ。携帯電話から受付可能な「シマフクロウ・コール」も導入。
取材協力:たきうち整形外科スポーツクリニック