札幌選抜6年ぶり優勝!学童都市対抗
今年で9回目を迎え31チームが参加した学童の都市対抗戦「第9回北海道学童軟式野球都市対抗戦」の決勝戦などが10月29日、苫小牧市のとましんスタジアム、清水球場で行われた。
決勝戦は札幌選抜と旭川東選抜の南・北対決となり序盤から積極的な攻めで点を重ねた札幌選抜が6-2で押し切り、6年ぶり2度目の優勝を飾った。
オホーツク選抜と十勝・音更選抜が3位になった。
優勝の札幌選抜、準優勝の旭川東選抜、3位のオホーツク選抜チームは12月中旬に行われるそれぞれ別の全国大会に出場する。
北海道チャンピオンシップ協会の主催、苫小牧市の後援で行われた。
♢表彰選手
▽MVP 晒谷朋樹(札幌選抜=札苗スターズ)
▽優秀賞 三浦聖雅(札幌選抜=星置レッドソックス)、神元朔(旭川東選抜=東五条トリデーズ)、岡本大輝(オホーツク選抜=遠軽東イースターズ)、高橋朝陽(十勝・音更選抜=鹿追清水新得)
▽殊勲賞 清野琉哉(札幌選抜=金山ファイターズ)、古屋悠(旭川東選抜=東旭川フェニックス)
◆決 勝
札幌選抜
02220=6
02000=2
旭川東選抜
(五回時間切れ)
(札)河嶋、加藤、晒谷-吉田
(旭)北島、神元、古屋、山本-小林
▽三塁打:菰田、宮崎、吉田(札)
決勝戦らしいレベルの高いプレーが展開された。
共に2度目の優勝を目指して勝ち上がってきた札幌選抜と旭川東選抜の激突。
終始、「攻める野球」で主導権を握った札幌選抜が底力を発揮して押し切った。
危なげのない6年ぶりの優勝だった。
先手を取ったの札幌選抜。
二回表二死から9番・菰田隼風(八軒東和グッピーズ)が右翼頭上を破る三塁打を放ち、送球ミスを誘って一気にホームまで駆け抜けた。
1人のランナーを返して先制2点打だ。
続く1番・宮崎優(伏見カーディナルス)も三塁打で出塁したが加点には結びつかなかった。
三、四回の攻撃も鮮やかだった。
三回、一死後5番・三浦聖雅(星置レッドソックス)が中前打、6番・吉田悠太(北東ナイン)が右中間に三塁打、7番・草開幸斗(緑丘ホーマーズ)の左前打で2得点。
四回も2番・林航太郎(青葉シャークス)左前打、3番・加藤孝明(札幌オールブラックス)の内野安打、4番DH・竹内翔琉(アカシヤファイヤーズ)の中前タイムリーと3連打で2点を加えた。
守っては先発・河嶋幸寛(平岡カウボーイズ)-加藤孝明とつなぎ、最後(最終五回リリーフ)はエース晒谷朋樹がピシャリと抑え締めくくった。
準決勝のオホーツク戦は凄かった。
相手打線を寄せ付けず二回、三回、四回、五回は三者凡退の圧巻投球。
最終六回は草開に譲り温存したが完璧な内容だった。
最優秀選手(MVP)にも選ばれ「思い切り投げたのがよかった。最後は自分で抑えて優勝できたのがうれしい」と話し、すでに頭の中には全国大会への思いが巡っているようだ。「全国は初めてなので楽しみ。もっとコントロールの精度をあげてチャレンジします」。頼もしい返事が返ってきた。
選抜チームをまとめあげ、優勝へ導いた渡辺敦監督(47,星置レッドソックス)は感慨深げに「初集合して1か月半ぐらいで仕上げた。能力ある選手ばかりが集まっているので技術よりメンタル面に重点を置いた。礼儀面から教え、攻める野球を徹底した。選手の努力が実り優勝できてうれしい」と語り、喜びをかみしめていた。
一歩及ばず旭川東選抜、全国でうっぷん晴らし!
二回に先制されたそのあとの裏、すぐ同点に持ち込んだ旭川東選抜の闘争心もあっぱれだった。
4番・古屋悠(東旭川フェニックス)が四球で出塁し、二死後に7番・渡辺紫音(新冨野球少年団)が中前タイムリー、8番・深谷理将(当麻野球少年団)も続いて試合を振り戻した。
執念の反撃力だ。
これで試合の流れを呼び戻したかに見えたが札幌選抜の投手陣の壁は厚く、旭川東パワーの打撃は不発に終わった。
小林弘明監督(39,東川大雪野球少年団)は「わずかの期間(1か月余)でよくここまで勝ち上がって頑張ってくれた。まさにワンチームになって取った銀メダルです」と選手たちをたたえた。
「あきらめない」が選手たちの心の支え、全国でも見せてほしい。
◆3位決定戦
オホーツク選抜
001210=4
300000=3
十勝・音更選抜
(オ)佐藤、土門(2回)-茂木
(十)杉本、山田(5回)-湯浅
▽三塁打:岡本(オ)
▽二塁打:茂木(オ)
◆準決勝
オホーツク選抜
000000=0
10210x=4
札幌選抜
(オ)茂木、岡本(2回)、土門(4回)-畑中
(札)晒谷、草開(6回)-吉田
旭川東選抜
101030=5
020020=4
十勝・音更選抜
(旭)山本、神元、古屋-坂口、小林
(十)山田-湯浅
▽二塁打:福田、二瓶2(旭)