札幌新琴似、貫録の春連覇<春季全道大会>
感謝の気持ちを”力”に換えて-中学硬式野球のリトルシニアリーグの開幕戦「第32回春季全道大会兼第26回ミズノ旗争奪全道大会」の決勝、準決勝3試合が5月25日、札幌・麻生球場で行われ、札幌新琴似シニアが札幌真駒内シニアを9-6で下し貫録のV2を果たし参加33チームの頂点に立った。
札幌東シニア、北空知深川シニアが3位になった。
日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟の主催、ミズノ(株)の特別協賛で行われた。
◆決 勝(25日)
札幌新琴似9-6札幌真駒内
札幌真駒内
0005001=6
031302x=9
札幌新琴似
(真)前田、飯田、葛西、佐々木-古屋
(新)本山聖、戸田、漆大、山田-佐藤良
▽本塁打:田中将、櫻田(新)
▽三塁打:藤原(新)
▽二塁打:金田2、鮎川(真)、戸田、中根(新)
札幌新琴似、鮮やかな先制攻撃で連続優勝
札幌新琴似が打力発揮して今季1勝をつかんだ。
二回は7番・藤原朔太朗(3年・清田中央フレンズ出身)の右中間三塁打、準決勝に続いて2番・田中将大(3年・札苗スターズ出身)が右中間最深部に叩き込むホームランなどで3得点。
三回には田中と同じく6番・櫻田英汰(3年・八軒東和グッピーズ出身)が、この日2本目の左翼ホームランで1点、四回表には逆転されたもののその裏5番・中根 翔(2年・西発寒ホークス出身)が、右中間に2点タイムリーを放つなど3得点して、2点差で再び突き放した。
六回には2点を加点して2連覇へダメを押した。
終わってみれば12安打9得点。
逆転を含む快勝劇にもまだまだ満足感を得ていない指揮官の生嶋宏治監督。
技術の向上はもちろんだが、もう一つ大切な精神面の強化にも強い意識を持っている。
「俺が打って(守って)やる!という意識が薄い。勝負強さ、人間性の高い選手を育てるためにも、もっともっと精神面を鍛えたい」と話す。
その根底には「全国大会で戦い抜く選手の育成」を目指す強い思いがあるからだろう。
準決勝、決勝と特大ホームランを打った櫻田主将も照準は来月2日から始まる日本選手権北海道大会。
「絶対優勝して道代表になります」と話し、今春の全国選抜大会で2回戦で当たり1-8の惨敗を喫した関東強豪の中本牧に「リベンジ」することを力強く宣言した。
一方の”2ホーマー男”の田中も打撃好調宣言をした。
「1本目の当たりは完全に芯を捉えて手ごたえ十分でした。2本目はバットの根元近くで当たったので入るとは思わなかった。打撃は調子を上げています」とこちらも頼もしいコメント。
開幕初戦を制し全国制覇に弾みをつけた札幌新琴似シニア、モチベーションはグングンと上がっている。
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札幌真駒内、四回逆転の猛反撃も一歩及ばず
四回、それまで無得点だった札幌真駒内打線が爆発し5得点をあげて一気に逆転した。
5番・松野敬大(3年・美園若葉出身)の右前安打から始まり、9番・葛西眞広(3年・白石リトルファイターズ出身)の中前打、1番に戻って金田悠希(3年・伏古わんぱくボーイズ出身)の2点タイムリー二塁打と勢いを増し、そのあと2番・鮎川 颯(3年・北野リトルメッツ出身)、3番・前田泰佑(3年・北野リトルメッツ出身)、4番・古屋瑠音(3年・白石リトルファイターズ出身)5番・松野の連続安打で打者一巡、この回何と8安打の猛攻を見せた。
素晴らしい反撃で底力を見せたが、そのあとのが続かなかった。
主将、捕手としてチームの要で活躍した古屋も「全員で頑張ったけどミスが出て勝ちきれなかった。対戦相手(札幌新琴似)には今3連敗中。必ずリベンジします」と、次戦に闘志を燃やしていた。
◆準決勝(25日)
札幌新琴似10-5札幌東
札幌新琴似
2400004=10
0000410=5
札幌東
(新)渡部、戸田、井上、渡部-佐藤良
(東)森、堀部-木戸
▽本塁打:菅沼、田中将、櫻田(新)
▽三塁打:中根、菅沼(新)
▽二塁打:阿式(新)、堀部、森2(東)
札幌真駒内7-6北空知深川
北空知深川
3201000=6
0040021=7
札幌真駒内
(深)井川、柴田-野呂
(真)前田、飯田、佐々木-古屋
▽三塁打:井川、立川(深)
▽二塁打:金田、佐々木(真)
(3位決定戦はなし)
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