北空知深川、準決勝で惜敗<林和男杯>

林和男杯・トーナメント表
北空知深川、札幌真駒内との激闘の末、惜しくも準決勝敗退
第15回JA共済トーナメント林和男杯旗野球大会in HOKKAIDOの準決勝で、北空知深川リトルシニアは札幌真駒内リトルシニアと対戦し、激闘の末、惜しくも敗退しました。
試合は初回からシーソーゲームとなり、北空知深川が先制すると札幌真駒内が反撃。
六回に北空知深川が同点に追いつくも、運命の七回裏、札幌真駒内がサヨナラ勝ちを決めました。
北空知深川リトルシニアの選手たちは全力を尽くしましたが、惜しくも敗退となりました。
-これまでのあゆみ-
北海道で23日から行われているJA共済トーナメント第15回林和男杯旗野球大会㏌HOKKAIDOへ北空知深川リトルシニアが北海道代表として初出場。
競技は24日から熱戦が繰り広げられ、決勝は29日。
大会は全国から48チームが出場し、トーナメント戦で決する。
<2回戦>
北空知深川リトルシニアの初戦となる2回戦で芝リトルシニア(関東)を11-7の乱打戦を制し、見事初陣を飾った。
<3回戦>
続く26日、3回戦で奈良リトルシニア(関西)に対し、投打がかみ合い9-4で勝利し、8強入り。
<準々決勝>
迎えた27日、準々決勝で4強入りを懸け白山リトルシニア(東海)と対戦し、八回タイブレークの末、7-6で白山に競り勝ち見事準決勝進出を果たした。
初出場の北空知深川は、先発・井川琉青投手(3年・深川ヤングスターズ出身)が、最速127キロのストレートと変化球で白山打線を翻弄。
野呂佳佑捕手(3年・芦別ジュニアスターズ出身)も見事に強肩ぶりを発揮しで白山の機動力を封じた。
北空知深川リトルシニアの試合結果についてはベースボール北海道ストライクで<速報>させていただきます。

準決勝で惜しくも涙した北空知深川ナイン=(写真・チーム提供)
第15回JA共済トーナメント林和男杯旗野球大会in HOKKAIDOの準決勝で、北空知深川リトルシニア(北海道)は札幌真駒内リトルシニア(北海道)と対戦し、試合は終始目が離せないシーソーゲームとなりました。
試合は初回から白熱した展開を見せた。
北空知深川リトルシニアが初回に1点を先制すると、札幌真駒内リトルシニアも負けじと反撃を開始し、試合は一進一退の攻防が続いた。
特に六回には、2-4と2点を追う展開の中で、北空知深川が見事に2点を奪い、スコアを4-4の同点に持ち込んだ。
この瞬間、スタンドからは大きな歓声が上がり、試合はますます盛り上がりをみせた。
しかし、運命の七回裏、札幌真駒内リトルシニアが最後の攻撃で失策のランナーを犠打で二進、チャンスをものにしてサヨナラ勝ちを決めた。
北空知深川リトルシニアの選手たちは全力を尽くしましたが、惜しくもサヨナラで涙を呑む結果となった。
試合後、北空知深川リトルシニアの監督、三嶋友希氏は「真駒内さん相手に大量失点して敗れるケースもあった中、選手たちはここまでよくやってくれた。全国大会の準決勝にふさわしいゲーム展開。今大会、できなかったことも沢山あったが、それ以上に選手が掴んだものが大きい」と選手たちを称賛しました。
◆準決勝(28日、野幌運動公園)
北空知深川リトルシニア(北海道)4-5札幌真駒内リトルシニア(北海道)
北空知深川
1000120=4
1003001=5
札幌真駒内
(北)立川、秋山、柴田、立川-野呂
(真)飯田、前田、佐々木-古屋
▽三塁打:前田(真)
<発行人>
初出場ながら全国・準決勝まで進出した北空知深川リトルシニアの躍進は、多くの人々に感動を与えました。
決勝進出は叶わなかったが、北空知深川ナインが見せた闘志とチームワークは、多くの人々の心に深く刻まれることでしょう。
今大会が集大成と挑んだ北空知深川。
残るゼット旗でも全国で掴んだ、沢山の経験を活かし、さらに成長していくことでしょう。
頑張れ、北空知深川リトルシニア!
▽準々決勝(27日)対 白山リトルシニア(東海)戦より

4強入りに貢献したエース井川投手(北空知深川)
白山を翻弄した井川投手と北空知深川打線の猛攻
先発投手として登板した3年生の井川投手は、最速127キロのストレートと変化球の絶妙なコンビネーションで、強力な白山打線を見事に翻弄した。
左腕投手としてのアドバンテージを最大限に活かし、特に機動力に定評のある白山打線を封じ込めたことが、今回の試合の大きな勝因となった。
白山打線はスピードと機動力で相手を圧倒するスタイルを得意としていますが、井川投手の冷静なピッチングと球速の変化により、その強みを発揮できなかった。
さらに、野呂捕手の見事なリードと素早いフットワークも、白山の機動力を封じ込める重要な要素となった。
特に、盗塁を試みた白山の選手たちを次々と封殺する野呂のプレーは、守備面での大きな見どころとなり、試合の流れを北空知深川に引き寄せるものとなった。
野呂捕手のリードにより、井川投手は持ち味を最大限に発揮することができ、白山打線に対して優位にゲームを運ぶことができた。
打線も負けてはいません。
北空知深川打線は力強いスイングで、見事な結果を残しました。
試合中に10本以上、捉えた打球を放ち、迷いなく振り込む姿が印象的。
北空知深川打線の選手たちは、自信に満ちたスイングで次々と力強い打球を捕らえ、試合を有利に進める姿勢が目立った。
▽北空知深川リトルシニア・三嶋監督の話
今までに見たことの無いほどチームの一体感を感じた。
この試合、サインを出したのはセーフティバンド1つだけ。
盗塁はすべて選手たちの判断に任せている。
走塁ミスはあっても互いに調整・修正しながら前に進む姿を見て、まさにここを目指していたんだと感じました。
<発行人>
監督の言葉から、選手たちの自主性とチームの一体感が非常に高まっていることが感じられます。
これまでの努力や指導が実を結び、選手たちが自ら考え、行動する力を身につけていることが伝わってきます。
特に、セーフティバントのサイン一つだけで、盗塁などの判断をすべて選手たちに任せている点から、信頼関係の深さが伺えます。
選手たちが互いに調整し、修正しながらプレーする姿は、チームの成長と共に、個々の成長も感じられる瞬間ですね。
このような自主性や協調性を持った選手たちがいるチームは、今後ますます強くなっていくでしょう。
そして、監督としても、その成長を見守り、サポートすることに大きな喜びを感じられますよね。
準決勝の頑張りにも注目です!
◆準々決勝(27日、札幌円山球場)
北空知深川リトルシニア(北海道)(1)6-6(0)白山リトルシニア(東海)
開始時間:14時36分
終了時刻:16時50分
白山
00002040=6
01100041=7
北空知深川
(八回タイブレーク)
(白)赤星、米澤(3回)、中井(4回)、林(5回)、宮竹(7回)、任田(7回)、浅賀(7回)-南、今村(5回)
(北)井川、柴田(5回)、井川(7回)-野呂
▽三塁打:福塚、三ツ井(白)
▽二塁打:秋山2、中村、宇川(北)
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柴田投手(北空知深川)=(写真・チーム提供)
柴田四回から好リリーフで勝利導く!
四回から2番手で登板した柴田悠吾投手(2年・深川一已バトルズ出身)が、ストレートにシンカーを織り交ぜ強打・奈良打線を翻弄。
七回二死まで1安打ピッチングの見事な投球でチームの勝利に大きく貢献した。
三嶋友希監督は「今日の勝利は柴田の好投のおかげといっても決して言い過ぎではない」と最大級の賛辞をおくった。
ここにきて柴田の成長が著しいと言う。
それは遡ること日本選手権道予選・準決勝の札幌新琴似戦でのこと。
北空知深川が5-0とリードしており、六回から柴田がマウンドに上がりました。
しかし、そこで柴田は大乱調を見せ、なんと7失点を喫してしまったのだ。
この試合の敗北をきっかけに、柴田の野球に対する姿勢は大きく変わりました。
特にメンタル面での成長が顕著です。
試合後、彼は自分自身を見つめ直し、弱点を克服するための努力を惜しみませんでした。
柴田のメンタルの強さは、その後の試合でのパフォーマンスに現れ、チームの勝利に大きく貢献するようになった。
この経験から学んだことは大きく全国の舞台で活かされているようだ。
そんな象徴的なピッチングを今日の柴田が披露してみせた。
冷静なピッチングと力強い投球は、チーム全体に自信を与えました。
柴田の投球が試合の流れを作り、攻撃陣もそれに応える形でしっかりと得点を重ねることができた。
二回ビッグイニングで4点―。
9番・大竹遥生(3年・滝川少年野球倶楽部出身)、1番・井川琉青(3年・深川ヤングスターズ出身)らのタイムリーで4点。
五回には4番・倉田一志(3年・滝川少年野球倶楽部出身)が、右中間を破る二塁打をキッカケに四球絡みで二死、二、三塁のチャンス。
この場面で8番・惣領一稀(3年・深川ヤングスターズ出身)が、期待に応えセンター前へ2点タイムリーを放った。
六回にも3点を加えるなど奈良を突き放した。
この勝利はチーム全員の努力の賜物ですが、特に柴田の活躍が大きな要因と言える。
柴田の成長と貢献は、これからの試合でもチームにとって重要な存在となるだろう。
次の試合でも引き続き全力を尽くし、さらなる勝利を目指して頑張ってほしい。
▽北空知深川リトルシニア・三嶋監督の話
ここまで打線がしっかり打ってくれている。
明日の白山リトルシニア(東海)戦でもこれまで同様、チーム一丸で喰らいついていきあすも打ち勝てるよう挑戦します。
◆3回戦(26日、札幌麻生球場)
北空知深川(北海道)9-4奈良(関西)
奈良
1020001=4
040023x=9
北空知深川
(奈)藤田、吉田(5回)、大形(6回)-遠藤
(北)井川、柴田(4回)、立川(7回)-野呂
▽二塁打:中島2、橋本、大形、北村、中島(奈)、大竹、倉田(深)

2回戦で先制弾を放った野呂主将(北空知深川)=(写真・チーム提供)
野呂主将、初回先制弾RHで勢いつける!
初回、一死走者なしから2番・野呂佳佑(3年・芦別ジュニアスターズ出身)が、左中間への大飛球を放ち自慢の脚力も使いランニングソロホームランで1点先制。
さらにこの一打で北空知深川打線に火がつき打者7人の猛攻で一挙4点を奪った。
二回にも加点し、四回には足も絡め大量6点を挙げるなど芝を圧倒した。
投手陣は菊池翔太(2年・深川一已バトルズ出身)、立川結暉(2年・深川一已バトルズ出身)らの2年生コンビが失点は許すも要所を抑えゲームを作った。
3番手の秋山梓祐(3年・留萌ニュースターズ出身)が、五回から登板し立ち上がり2失点するも六、七回と0を重ね逃げきった。
試合後の三嶋監督は「なんとか初戦、勝てて良かった。明日は強豪・奈良シニアさんですが、粘りながら接戦に持ち込み勝利を目指します」と話した。
◆2回戦(25日、栗沢球場)
北空知深川(北海道)11-7芝(関東)
北空知深川
4106000=11
1022200=7
芝
(北)菊池、立川、秋山-野呂
(芝)花畑、永山、高野-高野
▽本塁打:野呂RH(深)
▽三塁打:山本(芝)
▽二塁打:倉田、秋山(深)、花畑(芝)
▽北空知深川リトルシニア・三嶋友希監督の話
林和男旗杯に初めての出場となります。
3年生の集大成として今までやってきた事に自信をもち、悔いのないようにチーム全員で優勝目指して頑張ります。

初出場で挑む北空知深川リトルシニア=(写真・チーム提供)
~指導者・選手紹介~
<指導者>
㉚監督:三嶋 友希(41歳)
㉙ヘッドコーチ:柴田 和宏(46歳)
㉘コーチ:細井 達(50歳)
<ベンチ入り選手>
(背番号、氏名、ふりがな、学年、投打、身長)
① 井川 琉青 (いかわ りゅうせい )
3年 ・左投げ、左打ち
深川ヤングスターズ出身
② 野呂 佳佑 (のろ けいすけ)
3年・右投げ、左打ち
芦別ジュニアスターズ出身
③ 山田 桐生( やまだ とうき )
2年・ 右投げ、右打ち
秩父別タイガース出身
④ 秋山 梓 (あきやま しゆう)
3年 ・右投げ、右打ち
留萌ニュースターズ出身
⑤ 倉田 一志 (くらた かずし )
3年 ・右投げ、右打ち
滝川少年野球倶楽部出身
⑥ 惣領 一稀 (そうりょう いつき)
3年 ・右投げ、右打ち
深川ヤングスターズ出身
⑦ 高橋 駿 (たかはし しゅん)
3年 ・右投げ、右打ち
北空知JBCエンジェルス出身
⑧ 中村 一葵 (なかむら いつき )
3年 ・右投げ、右打ち
滝川少年野球倶楽部出身
⑨ 大竹 遥生 (おおたけ はるき )
3年 ・右投げ、右打ち
滝川少年野球倶楽部出身
⑩ 原田 羅偉玖 (はらだ らいく)
2年・右投げ、左打ち
東光・緑友BBC出身
⑪ 柴田 悠吾 (しばた ゆうご )
2年・ 右投げ、右打ち
深川一已バトルス出身
⑫ 桧森 大志郎 (ひもり たいしろう)
2年・ 右投げ、右打ち
留萌ニュースターズ出身
⑬ 松井 啓輔 (まつい けいすけ )
2年・ 右投げ、右打ち
深川一已バトルス出身
⑭ 立川 結暉 (たちかわ ゆうき )
2年・ 右投げ、右打ち
深川一已バトルス出身
⑮ 菊池 翔太 (きくち しょうた )
2年 右投右打
深川一已バトルス出身
⑯ 伊藤 快杜 (いとう かいと )
2年・ 右投げ、右打ち
萌友野球スポーツ少年団出身
⑰ 佐藤 創太 (さとう そうた )
2年・ 右投げ、右打ち
深川ヤングスターズ出身
⑱ 川音 希心 (かわおと きしん)
1年・右投げ、右打ち
深川一已バトルス出身
⑲ 新谷 逢人 (あらや あいと)
2年・ 右投げ、右打ち
萌友野球スポーツ少年団出身
⑳ 遠藤 優心 (えんどう ひろと )
1年・右投げ、右打ち
深川一已バトルス出身
㉑ 佐藤 涼侍 (さとう りょうじ )
1年・右投げ、右打ち
深川一已バトルス出身
㉒ 栗原 大翔 (くりはら ひろと)
1年・右投げ、右打ち
東光・緑友BBC出身
㉓ 伊藤 大智 (いとう たいち )
1年 ・左投げ、左打ち
滝川イーストウルフ出身
㉔ 瀬川 柊吏( せがわ とうり )
1年・右投げ、左打ち
滝川イーストウルフ出身
㉕ 田村 謙 (たむら けん)
1年・右投げ、右打ち
赤平レッドレイズ出身
~全国大会までの足跡~
第52回日本選手権北海道大会
◆準決勝
× 6-7 札幌新琴似
◆準々決勝
〇 5-4 小樽
◆3回戦
〇 7-0 苫小牧
◆2回戦
〇 3-0 函館港西
※北空知深川は1回戦はシードとなっている。

駆け足で整列に向かう北空知深川ナイン

三嶋監督の話に熱心に耳を傾ける北空知深川ナイン
<発行人>
―しっかりと人づくりに向き合う北空知深川―
創部4年目を迎える北空知深川リトルシニアの三嶋監督は、「自主的に動ける人間になろう」をチームのスローガンに掲げています。
勝利を目指すことはもちろん重要ですが、野球の技術だけではなく、地域の皆さんに愛され応援されるチームを目指しています。
中学生は高校に向けた橋渡しの時期であり、自分の課題に取り組むことが求められます。
守備に重きを置きたい者、打撃向上に時間を割きたい者、基礎練習を繰り返し行いたい者と様々です。
これらを選手間で話し合い、練習メニューを自ら組み立てていきます。
時には非効率な練習になることもありますが、指導者が問いかけて問題に向き合うことで、選手たちは自主的に考え行動する力を養います。
北空知深川リトルシニアでは、試合中の盗塁もノーサインで行うことが多く、選手たちは状況を的確に判断し、自分の判断でプレーを実行する能力を培います。
こうして、一つ一つのプレーにおいても自主性を重んじ、自然に行動できる選手を育てることで、人としての大事な骨格が備わっていくのではないだろうか。
このような環境で育った選手たちは、単に野球が上手いだけではなく、自ら考え行動する力を持ち、地域からも愛される人間として成長していくことでしょう。
そして、ひとり一人が監督やコーチに近い考え方でチームのことを考え始め、より高い視点からチームの発展に寄与できるようになります。
これにより、チーム全体の連携が深まり、一層強い絆が生まれていくに違いない。
素晴らしいチーム作りに拍手を送りたい。
頑張れ、北空知深川リトルシニア!

ベンチから声援を送る北空知深川ナイン
協力:北空知深川リトルシニア
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