旭川東光サンボーイズ、全道少年軟式野球大会で初優勝
旭川東光サンボーイズ、全道少年軟式野球大会で初優勝
【北海道札幌市】 第53回全道少年軟式野球大会の決勝戦が7月31日に札幌市で開催され、旭川東光サンボーイズが栄ゴールデンキングスを9対4で下し、悲願の初優勝を果たしました。
旭川東光サンボーイズは、見事な逆転劇とチーム全体の力を結集させて、全道大会の栄冠を手にしました。
第3位は東海Fイーグルス(札幌)、拓勇ファイターズ(苫小牧)となった。
◇決 勝(31日)
旭川東光サンボーイズ野球少年団 (旭川)9-4栄ゴールデンキングス(札幌)
旭川東光サンボーイズ野球少年団
171000=9
300100=4
栄ゴールデンキングス
(旭)笹本、金谷(3回)、石川(6回)、笹本(6回)―田邉
(栄)佐久間、熊倉(2回)、藤垣(4回)、熊倉(6回)―平田粋
▽三塁打:平田粋(栄)
▽二塁打:田邊3、石川2、追出町(旭)、佐久間、平田粋(栄)
試合は序盤から予測を超える展開となり、旭川東光サンボーイズは二回表、1対3とリードを許す苦しい展開に立たされました。
しかし、ここでの一打が試合の流れを一変させました。
二死満塁の場面で打席に立った4番・田邊颯大(6年)が、強烈なセンターオーバーとなる3点タイムリー二塁打を放ち、瞬く間に試合を4対3と逆転。
さらに続く攻撃で、旭川東光は一挙7点を挙げ、試合の主導権を完全に掌握しました。
打撃陣の活躍が光り、チームはこの回の攻撃で12人が打席に立ち、長打を連発。結果的に合計8本の安打を記録し、強力な打線が相手投手陣を圧倒しました。
特に田邊は、この日の試合で4打数4安打3二塁打4打点という驚異的な成績を収め、その打撃力を全国大会前に証明しました。
投手陣もまた、見事なリレーで勝利に貢献しました。
先発の笹本琉仁(6年)、続いて三回から登板した金谷龍汰(6年)が、トリッキーなフォームから冷静で安定したピッチングを披露し、試合の流れを作りました。
続く石川慶心(6年)、再び笹本とつないで強力・栄の攻撃を抑え込みました。
この三人の投手リレーは、旭川東光の優勝に大きく寄与しました。
試合後、旭川東光サンボーイズの橋本大樹監督(48)は、「この優勝は、本当にうれしいです。余力を残さず、最後まで頑張ってくれた。特に二回の二死からの集中打が試合のポイントになりました。選手たちが、ボールを引き付けて打つ意識を持ち、しっかりと結果を出してくれたことが、この優勝に繋がったと思います」と振り返りました。
今後、旭川東光サンボーイズは9月に埼玉県さいたま市で開催される第1回年中夢球杯2024全国学童軟式野球大会に、北海道代表として出場することが決まっています。
田邊颯大は、「全道優勝の勢いを持って、全国大会でもできるだけ勝ち上がれるように全力を尽くします」と意気込みを語りました。
旭川東光サンボーイズの打力アップには、普段からの徹底した打撃練習が大きく貢献しています。
羽や穴あきボールを使用した練習や、コーチ陣による数多くのフリー打撃が、選手たちの技術向上を支えました。
橋本監督は、「常に諦めない野球を目指し、ツーアウトになっても何があるかわからないという教えが、今日の結果に繋がった」と、選手たちの努力と指導の成果を強調しました。
旭川東光サンボーイズの初優勝は、チーム全体の団結力と選手個々の努力が結実した結果であり、全国大会でのさらなる活躍が期待されます。
栄ゴールデンキングス、あと一歩及ばず準V
一方、決勝で惜しくも敗れた準優勝の栄ゴールデンキングス・藤原勝良監督(76)は、対戦相手の実力を称賛しました。
「旭川東光サンボーイズは、総合力で一枚も二枚も上手でした。我々の選手たちもよく頑張り、ここまで勝ち上がってくれました。選手たちは十分力を発揮しました」と述べ、選手たちをねぎらいました。
準決勝までは高い打撃力を見せつけ、他チームを圧倒した栄ゴールデンキングス。
しかし、決勝では相手の堅実な守備や好プレーに阻まれる場面が多く、決定打を欠いた形となりました。
その中で、5番・平田粋平(6年)は3打数2安打、三塁打と二塁打を記録するなどしぶといバッティングで存在感を示しました。
◇準決勝(31日)
旭川東光サンボーイズ野球少年団 (旭川)13-8東海Fイーグルス(札幌)
旭川東光サンボーイズ野球少年団
31423=13
22400=8
東海Fイーグルス
(五回時間切れ)
(旭)笹本、金谷龍、田辺-田辺、橋本蒼
(東)本田、丸山-鶴野
▽本塁打:鈴木2(旭)
栄ゴールデンキングス(札幌)8-0拓勇ファイターズ(苫小牧)
栄ゴールデンキングス
02402=8
00000=0
拓勇ファイターズ
(五回コールドゲーム)
(栄)佐久間、藤垣、熊倉-平田粋
(拓)平田、堀川-上野
協力:北海道軟式野球連盟札幌支部
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