北海道選抜Bestチーム、異なるメンバーで連勝!勢いそのまま岡山代表との大一番へ

第21回多賀グリーンカップ争奪学童軟式野球3年生大会・組合せ
北海道選抜Bestチーム、異なるメンバーで連勝!
勢いそのまま岡山代表との大一番へ
滋賀県多賀町で29日に開幕した第21回多賀グリーンカップ争奪学童軟式野球3年生大会で、北海道チャンピオンシップ選抜Bestチームが快進撃を見せている。
1回戦では冷静な試合運びで勝利をつかみ、2回戦では地元・滋賀代表の稲枝スポーツ少年団を8-2で撃破。
1、2回戦で大幅にメンバーを入れ替えながらも、選手一人ひとりが役割を果たし、チーム全体で勢いに乗っている。
同チームは30日、準々決勝で岡山県代表のレインボージュニアベースボールクラブと対戦する。
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◆2回戦(29日、多賀町民グラウンドD)
北海道選抜Best(北海道)8ー2稲枝スポーツ少年団(滋賀県)
稲枝スポーツ少年団
00101=2
3500×=8
北海道選抜Best
(稲)戸瀬、木村(2回)-元持、堤(2回)
(北)樋渡、遠藤(3回)、北(5回)、中野(5回2/3)-伊藤
▽二塁打:伊藤(1回)(北)

ベンチ前で円陣を組む道選抜Best=(写真・チーム提供)
◆1回戦(29日、多賀町民グラウンドD)
北海道選抜Best(北海道)14-2和田・社北連合(福井県)
北海道選抜Best
22505=14
00101=2
和田・社北連合
(北)西野、森山、渡辺-中川、酒井
(和)吉田、田本-田本、吉田
▽二塁打:井上、森山、西野、酒井、中川(北)、中村(和)

小3北海道選抜Bestチーム=(写真・チーム提供)
初戦は井上のヒットから勢いに火がつく
第1回戦は、どれだけ平常心で試合に臨めるかが勝敗の鍵となった。
そんな中で流れを引き寄せたのは、1番・左翼手を担った井上陽翔(函館本通JBC)だった。
初回、三遊間を抜く幸先の良いヒットを放ち、この一打がチーム全体の緊張を解き、選手たちの気持ちが一気に軽くなった。
投手陣も見事な働きを見せた。
先発の西野橙生(近一チャレンジャー)から森山景太(東川大雪少年野球クラブ)、最後は渡辺耀(音更BC)へと継投し、いずれの投手もストライク先行でテンポの良い投球を披露。
守備のリズムを作り出した。
さらに、守備でもビッグプレーが生まれた。
初回、相手の先頭打者に出塁を許したものの、捕手・中川莉杜(東川大雪少年野球クラブ)が見事な送球で盗塁を阻止。
この場面が相手の攻撃を断ち切り、試合の流れを完全に引き寄せる決定打となった。
2回戦は総入れ替えの布陣で8得点の快勝
2回戦では、1回戦とはまったく異なるメンバーで臨んだBestチーム。
先発マウンドを任されたのは、選抜の樋渡楽(北光ファイターズ)。
彼の安定したピッチングが試合のリズムを作り、チームを落ち着かせた。
その後、遠藤丞真(深川一已バトルス)、北基慎(富良野東ドングリーズ)、中野寛介(幌南ファイターズ)へとリレーし、いずれの投手も自信ある投球で試合をしっかりと締めた。
攻撃面でも勢いは止まらない。
出場した選手一人ひとりが積極的にバットを振り、次の塁を狙う走塁を見せるなど、攻撃でも守備でもアグレッシブな野球を展開。
稲枝スポーツ少年団を8-2で退け、堂々の勝利を収めた。

小3北海道選抜Bestチーム=(写真・チーム提供)
小林監督「親子の幸福も目標に、明日もベストラン!」
1、2回戦とまったく異なる布陣で戦いながら、いずれも結果を残したBestチーム。
その背景には、選手たちの高い意識と、誰が出場しても力を発揮できる層の厚さがある。
試合後、小林弘明監督は次戦に向けてこう語った「明日は岡山県代表チームとの対戦となります。岡山県大会を勝ち抜いてきたチームとのことで、強豪であることは間違いありません。それでも、最後に勝っているのは我々だ!と前向きな気持ちで立ち向かいます。試合の勝利だけでなく、親子の幸福を目標に、明日もベストランしていきます。応援よろしくお願いします」
チーム全体が一丸となって戦い、試合の勝敗だけでなく心の成長も目指す北海道選抜Bestチーム。
次なる相手・岡山県代表・レインボージュニアベースボールクラブとの大一番でも、彼らの「ベスト」な戦いに期待がかかる。

小3北海道選抜Bestチーム=(写真・チーム提供)
<発行人>
「夢中」の力を信じて──小学3年生たちの“Best”な挑戦
小学3年生といえば、まだ野球を始めて1〜2年ほどの子が多い。
少し前まではバットにボールが当たるだけでうれしくて、グローブで球をつかめたら拍手が沸く、そんな頃だ。
それでも今回、多賀グリーンカップに出場している北海道チャンピオンシップ選抜Bestチームの選手たちは、すでに“選りすぐり”。
年数こそ浅くとも、全員が野球を心から愛していて、その日々を真剣に、そして何より楽しみながら積み重ねてきた。
その「濃さ」は年数に勝る。
野球のある日常が大好きで、その時間をぎゅっと凝縮して、彼らは今大会に臨んでいる。
この2試合、チームはメンバーを総入れ替えしながら全員がスタメン出場。
全員が主役で、全員が試合を動かす。
当たり前のように聞こえるが、これはとても贅沢で、そして理想的なチームの形だ。
1試合を通して試合に“出ている”という経験は、子どもたちの心に確実に何かを刻む。
チームではなかなか味わえないような経験、緊張感、初めて会う仲間と過ごす時間。
見知らぬ土地で背番号を背負い、グラウンドに立つ。
子どもたちはそんな状況を“楽しい”と笑う。
それはやっぱり野球が大好きだからだ。
その姿を目にした親たちは、また心を打たれる。
我が子が夢中になって挑戦している。
必死に走り、全力で声を出し、三振しても次を目指してバットを握る。
その背中が小さくて、でも頼もしくて、ただただ応援するしかない。
そんな気持ちはベンチにも届く。
子どもたちがひとつになっていく理由が、そこにある。
そして迎える準々決勝。
次なる相手は、これまでとはまた違うタイプのチーム。
簡単にはいかないだろう。
でも、勝っても負けても、子どもたちはまたひとつ成長する。
今この瞬間に夢中でいられること。
それこそが、何よりの「勝利」なのかもしれない。
Bestチームよ、次も全力で楽しもう!
協力:小3北海道チャンピオンシップ選抜Best