祝・甲子園!おめでとう! 帯広大谷高校ウォッチ!
苦節17年、女子校だった高校が、同好会から始まり、ついに甲子園へ!
監督の網野元(あみのはじめ)氏は、札幌大学硬式野球部時代の二年後輩にあたり、野球部の結成当初より応援、また微力ながらお手伝いもさせていただいていた。
この10年ほど、「大胆且つ細心」がモットーの「網野野球」に近づきつつはあるものの、全道まであと一歩の敗退が続く。
それが4年前、一人の男の登場で状況は一変する。
そう、今秋ドラフト目玉選手の一人、杉浦稔大(帯広大谷高~國學院大)だ。
188cm、80kg台の恵まれた体格から放たれるアウトローは、その当時からプロ注だった。
杉浦投手の活躍で北大会初出場を果たしたのが、今から5年前。
翌年には北大会の決勝まで進んだ、2009年。
結果的に準優勝で終わるこの年の決勝は、奇遇にも札幌大学野球部OB監督同士の一戦に。
旭川大学高校vs帯広大谷高校
最初の因縁ともいうべきか、この時の相手エースが、当ベースボールスクールOBの柿田竜吾(旭川大高~國學院大)。
今は、同じ國學院大学野球部で励む二人も4年前は、あと一歩で甲子園という立場で投げ合い、それから4年、杉浦はプロ指名上位候補、柿田は東海地区の社会人硬式野球部に内定している。
そして迎えた北・北海道大会。
一回戦の先発が、公式戦初登板にて初先発の背番号18、高橋尚椰(1年)だった。
彼もまた、当ベースボールスクールのOBであり、ほんの数ヶ月前まで一緒に練習していただけに関係者一同、驚いた。
高橋はこの後、準決勝にも先発。
1年生ながら2勝をあげ優勝に大きく貢献した。
結果的に準決勝、決勝と旭川勢との一点差ゲームを取り、決勝には杉浦が応援に駆け付け、その弟が現主将として大活躍。
色んな意味で「出来あがって」おり、負ける気がしないその試合内容は、全てにおいて「カカリ気味」だった。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
KB日高ベースボールスクール/代表