札幌ロイヤルズが全勝V
ポニーリーグ第37回日本選手権北海道予選(5月3日~29日、江別市野幌軟式球場ほか)
ポニーリーグの日本選手権北海道予選(10チームリーグ戦)の最終戦が5月29日、江別市野幌軟式球場などで行われ、全勝街道を突っ走っていた札幌ロイヤルズは苫小牧中央ポニーズと対戦し、11-1で4回コールド勝ち。リーグ成績を9勝0敗とし2年ぶりの第1代表の座を獲得した。日本選手権は7月下旬、東京・江戸川区球場などで開催される。また、同じく8月に東京で開催される全日本中学野球選手権(ジャイアンツカップ)出場権も得た。
▽札幌ロイヤルズ最終戦(5月29日・江別市野幌軟式球場)
苫小牧中央ポニーズ 1000〓1
札幌ロイヤルズ 3215x〓11
(4回コールドゲーム)
(苫)藤井、川村-鷹松、酒井
(札)野原、八木、井上-遊佐
2年ぶりの第1代表、ロイヤルズ旋風に期待
今季絶好調の札幌ロイヤルズ。今大会前の3月末に出場した第13回沖縄大会では決勝で地元・宜野湾ポニーズに4-9で敗れはしたものの、価値ある準優勝を果たした。その勢いで道内開幕戦に臨み、リーグ9戦全勝を成し遂げたのだ。キャプテンで主砲の遊佐望生(3年)を中心とする打撃陣、野原将吾(3年)、荻原啓輔(2年)、八木貴大(2年)の投手3枚看板がばっちり噛み合い、チーム好調の大きな要因となっている。その安定感は寺西俊一監督も認めるところ。特に投手陣の活躍はすばらしい。全9試合のほとんどをこの3人で投げ抜いた。寺西監督も「投手陣の踏ん張りが一番大きい」と称える。めったなことでは選手をほめない寺西監督だが、3枚看板の野原らには信頼を置いている。コールドゲームで最終戦飾る
最終戦も打線爆発した札幌ロイヤルズ。1点を先取された一回裏、先頭バッターの林涼太(3年)がいきなりレフトオーバーの二塁打を放ち、この回3点をあげてあっさり逆転。手お緩めることなく二回2点、三回1点、四回には大量5点をあげてコールドゲームでフィナーレを飾った。それにしてもよく打った。神泰生(2年)の二塁打2本、遊佐の3塁打2本を含めて、チームの安打は12。鮮やかな猛攻撃だった。それでも監督、ナインは浮かれることなく、目標は早くも全国に切り替えた。寺西監督は「目標(全国)は昨年成績以上の準決勝進出。大会までまだ間があるので、いかにモチベーションを保っていくかが課題」と語り、遊佐キャプテンは「今大会で悪かったところを直して全国に臨む。今のメンバーなら全国優勝も狙える」と頼もしい。さあ、全国の野球仲間たちにロイヤルズ魂を見せようぜ!(中山 武雄)▽日本選手権北海道予選リーグ成績
札幌ロイヤルズ9勝、苫小牧中央BBC7勝2敗、札幌東BBC7勝2敗、北海ベアーズ7勝2敗、旭川中央BBC5勝4敗、北海BBC4勝5敗、札幌ウィングス3勝6敗、札幌東ポニーズ(2勝7敗)、苫小牧中央ポニーズ1勝8敗、札幌ウエルネス0勝9敗