26歳で専門学校へ、羊ケ丘病院の長谷川さん
40人を超えるリハビリ担当の理学療法士が配置され、質の高い整形外科医療を提供している「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)。今月の「院内で見つけたアスリート」は前回に続き、同病院のリハビリテーション科のスタッフ、長谷川亮輔さん(29)を紹介する。陸上自衛隊を退官して26歳で専門学校に入学、今年4月に理学療法士として羊ケ丘病院へ。野球で鍛えた頑張り精神は、今度は医療の世界で生かされる。
▽長谷川 亮輔(羊ケ丘病院野球部、29歳=投手、外野手、175センチ、75キロ)釧路・駒場小野球同好会-釧路北中軟式野球部-釧路江南高硬式野球部-陸上自衛隊帯広駐屯地・軟式野球部
小学校4年生から野球を始め、小中高は一貫して投手を貫いてきたが、職場の羊ケ丘病院野球部では外野手。今年入部したばかりで、まだレギュラー入りはお預けだが早くレギュラー取りを果たし、やはり投手で活躍したい様子だ。「みんなうまい選手ばかりなので、もっと頑張ってレギュラーを目指します」と長谷川さん。今は仕事の勉強に費やす毎日なので、野球に割く時間がないようだ。
野球で一番の思い出は、江南高3年夏の釧路支部大会決勝(対中標津高)で2番手投手として八回から救援し2回をピシャリと抑え5-4で競り勝ったこと。全道大会は2回戦までだったが、高校生活最後の年に晴れ舞台の札幌・円山球場で戦ったことが、今でも脳裏に焼きついている。
江南高を卒業して帯広の陸上自衛隊に入った。6年間自衛官として働いたあと、大型一種免許を取っていたのでトラック運転手も経験した。そして26歳で千歳リハビリテーション学院に入学し理学療法士の資格を取得した。「ずっと野球をやっていたので、スポーツに関わる仕事に就きたかった」と、今年4月から希望していた羊ケ丘病院で働くことになった。野球で培った頑張り魂と、チャレンジ精神が見事に開花したのだ。
「野球をやってきたから、この職業とめぐり合った」と、好きなことをやらせてくれた両親に感謝している。「もっともっと勉強して、患者さんに信頼される理学療法士でありたい」。仕事に、スポーツに、意欲満々の表情で将来を語る独身、29歳だ。
「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」
厚別区青葉町3丁目(南郷通り沿い、厚別消防署向かい)に新装移転した同病院は、整形外科の専門病院として地域医療の期待にこたえ、大きく変身した。肩・ヒジ・手・首など部位別の専門ドクターがそろっており、リハビリテーション科には40人を超える理学療法士がリハビリを担当するなど、その充実した医療内容に患者からの信頼度は高い。
病院長の岡村健司医師は当ストライク・サイトの「野球肩って何?」でおなじみのドクター。自身も高校球児で活躍したが、肩を壊して野球を断念するという辛い経験を持ち、患者の立場になって治療できる医師としても人気が高い。また、リハビリ担当の理学療法士の大半が野球、サッカー、スキーなどアスリートで活躍してきた面々で、こちらも患者の気持ちを十分理解して治療にあたっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
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取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院