野茂氏、殿堂入り
野球界の発展に大きな功績を残した人をたたえる「野球殿堂」に、大リーグに挑戦する日本選手の先駆けとなり、日米通算で201勝をあげた野茂英雄氏など4人が新たに加わった。
ことし新たに野球殿堂入りしたのは、競技者表彰として、野茂氏の他、西武の黄金時代の主力だったソフトバンクの秋山幸二監督と日米で抑えとして活躍した佐々木主浩氏、さらに特別表彰として戦後の野球の復興に尽力し、おととし亡くなった相田暢一氏の4人だ。
野茂氏は、大阪府出身の45歳。
「トルネード投法」と呼ばれる独特のフォームから繰り出されるストレートとフォークボールを武器に近鉄に入団後、1年目から4年連続で最多勝と最多奪三振のタイトルを獲得しました。
その後、大リーグのドジャースに移籍すると、1年目に13勝をあげて新人王に輝き、ノーヒットノーランを2回達成するなど、大リーグで活躍する日本選手の先駆けとなった。
野茂氏は、引退後5年たってことし初めて殿堂入りの資格を得たばかりで、45歳4か月での殿堂入りは、川上哲治さんより4か月早い史上最年少。候補者一年目での選出は史上3人目の快挙!
秋山氏は、熊本県出身の51歳。
1980年代の後半から6回の日本一に輝いた西武の黄金時代の主力でホームラン王や盗塁王のタイトルを獲得し、プロ通算2157安打を打ちました。
現在はソフトバンクの監督を務めている。
佐々木氏は、宮城県出身の45歳。
横浜でフォークボールを武器に最多セーブのタイトルに4回輝くなど抑えとして活躍し、1998年には、チームの38年ぶりの日本一に大きく貢献した。
その後、大リーグ・マリナーズでも抑えとして129セーブをあげ、日米通算381セーブをあげる。
また特別表彰の相田氏は、北海道出身で、戦前に早稲田大学野球部のマネージャーを務め、戦時中に野球道具を保管して戦後の野球のいち早い復興に尽力した。