19年ぶり春の全国に挑む、札幌円山シニア!
8日、朝の気温は-17℃。北海道冬の極寒の宝石“ダイヤモンドダスト”も見ることができるほど極めて寒い朝。
札幌市北区太平の住宅街の一角にある広々とした倉庫で、中学硬式クラブチームの『札幌円山リトルシニア』におじゃました。
創部37年目の老舗チームは、現在のチーム構成2年15人、1年11人、6年14人の合計40人となる。
限られたスペースを考え午前・午後に分け練習の効率化を図っていた。
昨秋新人戦の決勝トーナメントで4強入り、19年ぶり春の全国切符を掴んだ札幌円山シニア球団を紹介する。
春の全国目指して!
昨秋、新人戦・決勝トーナメントで4強入りを果し、3月25日から行われるリトルシニア全国選抜野球大会に出場する札幌円山チーム。
昨夏の全国宮崎大会を経験した主力杉林拓夢(2年:緑苑台ファイターズJr出身)・阿部優人君(2年:稲穂タイフーン出身)・村上氷河君(2年:稲穂タイフーン出身)と伸び盛りの米田達也君(2年:双葉ツインスターズ出身)を軸に、春の全国初戦突破を目指す。
練習の効率化を図りAM班・PM班
全選手合わせて40人は、練習の効率化を図り土日の練習はAM班(9:00~13:00)を投手+外野手。
PM班(13:00~16:00)を内野手に分けて守備練習に限って行っている。
「以前は全選手による合同練習で行っていたが、限られたスペースでの練習はやはり非効率。
現在のスタイルにしてから選手達も短い時間を有効に密度の濃い練習になっている」と話すのは田井監督。
平日練習はすべて打撃練習
土日が守備限定ならば、火・水・木曜日の平日練習(18:30~21:30)は打撃オンリーの徹底ぶり。
火曜日は6年生と1年生。水曜日は3年生のみ。木曜日は1年生と2年生のスケジュールで行っている。
この平日夕方練習のお陰で「今はバッティングのチームになってきた」(田井監督)
効率的な練習が生んだ「猛打」
近年の円山チームの特徴は先制、中押しと猛打が目立つ。
今年のチームも1番~4番までの攻撃力は高い。
1番俊足阿部、2番杉林、3番米田、4番村上は札幌円山の得点圏だ。
さらに下位打線がチャンスメイクすれば一気にビックイニングとなる。
全国では持ち味の打撃を引っさげて挑戦する!
「投手陣は現在エース争い激化、誰が頭角を現すかこれからの選手達の頑張り次第。全国では継投も予想されるが、みんなでどう踏ん張るかが、カギだ」という。
▼2年生投手(中嶋)
▼1年生投手(山本、山内)
▼捕手練習
▼外野練習の様子
★選手達に聞いた!
▼杉林拓夢(2年:身長170cm 体重70kg 緑苑台ファイターズJr出身)
2番打者としてツナグバッティングもできる。また状況によっては長打も打てるマルチなスラッガー。
「全国では、良い投手が沢山いるが、打線が良いので打ち勝ちたいです」と話す。
▼米田達也(2年:身長172cm 体重69kg 双葉ツインスターズ出身)
昨秋は3番打者としてセンター中心に長打も打てる選手に成長。
足も速く機動力抜群な選手。「全国では打ち勝ちたい」と話す。
▼中嶋奏太(2年:身長165cm 体重57kg 手稲ヤングスターズ出身)
投手としては右打者のインコース決まるクロスファイヤーが持ち味。
「全国では打線が良いチームだけど、バッティングだけじゃないところも全国で見せつけたい」と話す。
【今春のスケジュール】
●2月15日(土)~16日(日) 1、2年生合宿(場所:妹背牛農業者トレーニングセンター)
●3月9日(日)17:30~19:30 サンビレッジ練習(場所:サンビレッジいしかり)
●3月22日(土)、23日(日) 練習試合VS小樽シニア(場所:石狩市ホクレングラウンド)
●3月24日~29日(土) 全国大会(場所:大阪府大阪市)
●4月19日(土) 練習試合 VS旭川北稜シニア
※細氷(さいひょう)とは、大気中の水蒸気が昇華してできた、ごく小さな氷晶(氷の結晶)が降ること。ダイヤモンドダストとして有名である。
よく晴れた朝など、気温が氷点下10℃以下の状態のときに発生する。視程は1km以上である。日光で輝いて見えることから、ダイヤモンドダストと呼ばれる。人工的に作ることもできる。
協力:円山札幌ヤンキース球団