『2014、春のセンバツ!みどころウォッチ!』
3月21日に開幕する第86回選抜高校野球大会。
長い冬を越え、抽選も終わり、やっと本番モードに突入。
まずは、頭一つ抜きん出ていると言われている「明徳義塾」。選抜は3年振りだが、なんといっても今年はエースの岸投手に絶対の安定感があり、ある程度の試合を計算出来ることが大きい。明徳義塾は四国の代表として出場するが、今年の選抜は、当落すれすれで出場するチームに力のあるチームが多い。実際、四国3番手の明徳義塾も「すれすれ」での出場だったはずだが力は抜群。今年の特徴の一つであり面白いところ。
対抗一番手は「横浜」。こちらは高浜、浅間と超高校級が健在で大量得点も期待できる打線。
次にあがるのは、明治神宮大会優勝の「沖縄尚学」。エースの山城投手、また野手陣の平均的な力が高く、「秋・春」優勝も全く夢ではない。同じく明治神宮大会準優勝の「日本文理」は打線が売りで、飯塚投手の出来しだいでは上位進出も期待できる。
その他では、佐野日大の田嶋、広島新庄の山岡、大会屈指のサウスポー2人にマスコミの目が釘付けになるのは間違いないだろう。
メジャーどころでは、「龍谷大平安」「智弁和歌山」「履正社」「智弁学園」「八戸学院光星」など、「ファン」の後押しもある人気校も、当然上位進出を狙う。
さて、ここからは注目カードを。
抽選の結果、開幕カードは「神村学園(鹿児島)-岩国(山口)」、地元兵庫vs神宮大会優勝校という好カードとなった「報徳学園(兵庫)-沖縄尚学(沖縄)」、平成14年夏の甲子園決勝の再来となる「智弁和歌山(和歌山)-明徳義塾(高知)」、高いレベルで一瞬たりとも見逃せない試合になりそうな「横浜(神奈川)-八戸学院光星(青森)」、しかし、どの試合も同じ高校生同士の闘いであり、春という事を考えると、月並みだが、どこが栄冠をとってもおかしくはないだろう。ただ、夏への伏線、また秋のドラフト等の含みも持ったセンバツ甲子園。見方によってはどの試合も見逃せないといえる。
最後に北海道代表は「駒大苫小牧」。2日目第1試合で長崎代表の創成館と闘う。下馬評では駒苫に似て複数の主戦投手を持ち、しぶといチームらしい。道大会ではロースコアの試合もあったため目立った数字には表れない駒苫だが、北海道チャンピオンとして、また佐々木監督の初甲子園として期待せずにはいられない。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表