『伸びてゆく力』は人それぞれ
出会いに感謝
終わってしまえば、あっという間の「ゴールデンウィーク」皆さんにとってきっと野球三昧の幸せな時間だったのではないでしょうか。
私も略毎日、取材となりましたが「ほんと、ありがたいなぁ・・・」とつくづく思うことが。
何処へいっても「大川さん、大川さん」と声を掛けていただける。来月46歳になろうかという、おっさんが!“ありがたい”としか言いようがない。これ以上求めたらずうずうしい話ですから(笑)。
自分の人生をちょっと立ち止まって振り返ってもSTRIKEを、始めていなければありえない出会いの数々・・・。
そんな出会いの中のひとつに、安倍昌彦氏との出会いもあった。共通の知人を介して数年前、日高浦河町でのことだ。
第一印象は、圧倒的な包容力と存在感を今でも鮮烈に憶えている。
別れ際に「いつか、一緒に仕事したいですね」と交わした言葉があった。それから数回会うことがあったが、この人と仕事がしたいなぁと一方的にいつも思っていた。
それが今年の熱球ナイン2月号で現実となった。それは安倍さんからの持ち込み企画として 「大学球界で頑張る道産子選手たち」というものだった。
企画を聞いた瞬間、おもしろいと直ぐにわかった。
その安倍氏の著書で、「伸びてゆく力」監督と大学野球2、を今読み始めている。1ヶ月ほど前に安倍氏から送られてきたのに・・・ごめんなさい遅くなりました。
この「伸びてゆく力」の中で、大好きなフレーズがある。
「人が伸びる時期は、人それぞれでよい。察しのいい者は中学、高校の早い時期から自らの潜在能力に気づき、気づかされ、懸命に伸びようとするが、一方で、学窓から社会に出てまだ気づきのチャンスに出会うことなく、結婚し子供が生まれた30歳になってようやく、自分を見直す晩成型もいる」とある。きっと誰にでも当てはまる言葉ではないだろうか。
指導者はついつい、持ち時間の1年、2年、3年のスパンで見てしまいがちだ。しかし選手たちにとっての競技時間は10年あるいは20年の中の1年あるいは3年にすぎないこと。
個人としての成長と集団としての勝利。
時として相矛盾してしまう2つのテーマを抱えながら1人か2人のわが子を育てるのすら何かと難しい今の世で、それでなくてもよくわからない人の子を50人、100人も預かって日夜格闘する男たちのメッセージが心に響く一冊となっている。
今シーズンいよいよ始まりました、またどこかで見かけたらとお声掛けてください。皆さんにとって素晴らしいシーズンとなりますように。