2014、春季全道!みどころウォッチ!
5月26日に開幕の第53回春季北海道高等学校野球大会。
支部予選中、いきなり紙面を飾ったのは、センバツ代表校の駒大苫小牧が支部大会初戦で敗れるというビッグニュース。
夏を占い、また支部での結果が夏のシードを決める支部大会はどこも熱戦の連続だったが、ここでは夏への展望と初戦の好カードなどに触れてみたい。
まずは、開幕カードとなる武修館vs駒大苫小牧。今春から監督、部長が交代となり、プレッシャーのかかる予選を見事に勝ち抜いた武修館。一方は、支部予選初戦で好投手率いる苫小牧南に完封負けを喫した駒大苫小牧。「センバツ枠」で全道出場が決まってたとはいえ、優勝で出場、準優勝校に「二枠目」を与えたかったのは駒大苫小牧のプライドだったはず。だが、この敗戦で全道、そして夏と、絶対に負けられなくなった駒苫は「負けられない闘い」を春から見せてくれそう。また、夏の室蘭支部予選での駒苫はノ―シード、一回戦から全道決勝のようなハイレベルな対戦もなくはない。当たって砕けろな武修館と負けられない駒苫、結果どうあれお互いの戦い方が非常に興味深い。
紙面を賑わせたもう一試合が北海vs東海大四。春の全道では2008年以来の対戦。伝統の「守」で勝ち上がる北海、破壊力抜群のイメージが強い四高。高校野球を勝ち抜くうえでの最初の大きなテーマとなる「守」と「打」。もちろん両チームとも攻守にわたり優れているので全道出場を果たしたわけだが、昔からのファンとしては、この大きなテーマと共に両校の対戦を楽しみたいと思う。
他には、春や秋ならではの旭川工業vs函大有斗、岩見沢東vs北照などの「北」vs「南」対戦や、夏へのステップにしたい白樺学園、毎年圧倒的な実力を誇る札幌第一、夏また同じカードも有り得る北見北斗vs士別翔雲、初出場同士の苫小牧中央vs札幌静修など、高校野球ファンならずとも各校OBの方々も楽しめそうな全道大会に期待大!だ。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表