中学時代はエースで活躍した羊ケ丘病院の佐藤さん
整形外科の専門病院「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の「院内で見つけたアスリート」は、今年4月に同病院リハビリテーション科に就職したフレッシュ理学療法士の佐藤将徳さん(22)。中学時代は帯広第6中軟式野球部のエースとして十勝地区の優秀選手(投手)に選ばれたこともある期待の星だった。帯広三条高では硬式野球部に入り投手を続けたが、高2の秋に肩を壊す苦い体験もした。けがの辛さを知って今度は治療する立場にかわり、その経験を生かして精神的サポートもできる理学療法士を目指す-と大張り切りだ。
▽佐藤 将徳(22、羊ケ丘病院リハビリテーション科=投手、内野手、171センチ、68キロ)帯広柏オークス-帯広第6中軟式野球部-帯広三条高野球部-日本福祉リハビリテーション学院軟式野球部
投手としてコントロール抜群だった佐藤さん。中2の秋・新人背から四死球を出した記憶がないほどの投球力で、十勝地区の優秀投手に選ばれた。「タマは速くはなかったが、コントロールには自信があった」と佐藤さん。野球は小学2年から始め、その魅力にハマった。投手だっただけに、バッターとの駆け引き、心理戦の読みに面白さを感じたという。サインのやりとりでキャッチャーとの共同作戦がズバリ決まった時は、最高の達成感を味わう。「制限時間(1イニング)がないところも野球の魅力」と言う。そこから悲喜こもごものドラマが生まれ、やればやるほど奥の深さを教えてくれるから、と。
理学療法士の道を選んだのも野球がきっかけだった。高2の時、肩を壊して理学療法士の存在を知ってから、あこがれの職業としてとらえ専門学校に進んだ。希望かなってこの4月からスポーツ整形外科専門の羊ケ丘病院で勤務することになった。「自分のけが体験を生かして、治療面ばかりでなく精神面でもケアできる理学療法士になりたい」と目標を置く。野球が好きなので、高校野球チームに帯同して「けが予防」なども含めてサポートできる治療者を目指す。ちょっとテレたのか、「まずは仕事を覚えて一人前になってからの話しですね」と、にっこり笑って締めくくった。
「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」
札幌市豊平区月寒から厚別区青葉町3丁目(南郷通り沿い、厚別消防署向かい)に新装移転した同病院は、整形外科の専門病院として地域医療の期待に大きくこたえている。肩、ヒジ、手、首など部位別の専門ドクターが配置されているほか、リハビリを担当する理学療法士は49人と豊富な人材をそろえている。その充実した医療内容は道内トップクラスだ。
病院長の岡村健司医師は当ストライク・サイトの「野球肩って何?」でおなじみのドクターで、スポーツ障害治療の第一人者。自身も高校球児で活躍したが、肩を壊して野球を断念するという辛い経験を持ち、患者の立場になって治療できる医師としても人気が高い。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
☆受付時間☆
平日=(新患・予約なし再来受付)午前8時30分~同11時30分、午後1時~同4時30分
(予約あり再来・リハビリ受付)午前8時~正午、午後0時5分~同4時30分
土曜=(新患・予約なし再来受付)午前8時30分~同11時30分
(予約あり再来・リハビリ受付)午前8時~正午
休診=日曜・祭日・年末年始
☆問い合わせ☆
代表電話 011-351-2211
外来予約 011-351-2213
リハビリ直通 011-351-2215
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院