おめでとう!祝・甲子園! 東海大四!武修館!ウォッチ!
おめでとう!祝・甲子園!
東海大四!武修館!ウォッチ!
先に甲子園行きを決めたのは東海大四。「打」のイメージが強く、高校野球ファンならずとも縦縞のユニフォームがお馴染み。多数のプロも輩出し北海道の高校野球の歴史の何ページをも作ってきた同校を、道民は親しみをこめて「四高」と呼ぶ。
四高の南・大会制覇は、監督の大脇氏自身が甲子園出場を果たして以来の21年振りということになるが、しかし、監督が甲子園出場を果たした頃とは違い、体が大きく「打」のイメージが強かった「四高」はイメチェンを果たし、またそれを完結させていた。報道では、今大会のメンバー18人中、身長が160cm台は4人。驚くことに、エースの西嶋投手もその一人。気がつけば「四高」は「走攻守」のバランスが取れた素晴らしいチームに仕上っていた。
特に西嶋投手は、今大会屈指の好投手の名を実践し甲子園切符までをも掴み取った。キレのあるストレート、変化球ともに腕が振れており、全道屈指の打者達を翻弄、文字通りチームの原動力となり四高を優勝に導いた。
甲子園でも活躍が予想できるのが、コントロールの良さと「アップテンポ」な投球だ。心肺機能、スタミナ、コントロールと、何一つ欠けても「アップテンポ」なスタイルは完成しない。この「アップテンポ」とコントロールは、投手を裏切らない絶対的な武器となるだろう。道民が胸躍らせた、あの「駒苫」以来の勝ち上がりに期待がかかる。
一方の北・大会は釧路支部同士の決勝となり、武修館が初優勝を果たし甲子園の切符を手に入れた。
武修館は創部40年目となる今年、監督と部長の交代劇が起こり、外野では色々と心配する声が聞こえたが、それを払拭するかのような見事な戦いで栄冠を掴んだ。
毎年、強豪校でありながら「本命」候補にはならず、実際あと一歩のところで涙をのんでいた武修館。監督の優勝インタビューにもあったように、前任の監督や部長、またOB達が築いてきた歴史があってこその優勝。今大会の戦い方同様、当たって砕けろ精神で甲子園に乗り込んでほしいと願う。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表