新天地で、札幌豊平ボーイズが再スタート
(29日・札幌市南区中ノ沢)
ボーイズリーグ・札幌豊平ボーイズが、11月13日から新天地・札幌市南区中ノ沢で再スタートを切った。同チームは借地の売却に伴い南区駒岡から同区中ノ沢へ移転した。二年前には札幌市清田区真栄から駒岡へ移ったばかりの豊平。しかしこんな逆境にも新天地で頑張る、選手・球団関係者はみんな笑顔だった。駒岡から移した室内なども完備し、グラウンドと隣接された室内はやはり使い勝手が良い。現在、新入団員募集集中だ。
▽団員:33人
(2年・22人、1年・8人、6年・3人※卒団生・3年生は23人)
11月29日、朝晩の冷え込みが厳しい。しかしありがたいことに取材時の日中は10℃前後と比較的暖かい、南区中ノ沢にある札幌豊平ボーイズを訪ねた。そこは中ノ沢の住宅街を抜けてすぐに雑木林を伐採し、更地とし全面土を敷いたグラウンドがあった。ホーム、マウンド、レフトポール、ライトポールと杭が打たれ、まだグラウンド作りの途中と一目でわかる場所だが、なんとも新鮮な雰囲気の中、選手たちは楽しそうに白球を追っていた。本格的なグラウンド作りは、来春から再開されネットも全面張る予定だ。2ヶ月前の9月に契約を結び、ここまでの完成度はまさに熱意以外に他ならない。最初にグラウンド予定地を見た、同球団・佐藤洋介監督(54)は「ほんとにできるのだろうかと思ったが、球団関係者や父兄のご尽力のおかげ」と感謝の言葉があった。これで冬季練習ができるまで仕上がったという。気苦労の絶えなかったここ数年であったが、ようやくこの地、中ノ沢に札幌豊平ボーイズの根をはる。
【専用グラウンド】
センター:95m
両翼:85m
【室内練習場】
○50m×9m
○30m×9m(ブルペン)
雪上ノックが当たり前の豊平ボーイズは、冬季間はグラウンドの除雪を行い、冬季間もグラウンドレベルでの練習が可能となっている。そんな環境に無くてはならないのがのがこの重機だ!平日、仕事帰りに佐藤監督らがグラウンドの除雪を行う「雪上で、選手たちがうれしそうにボールを追う姿があれば、苦労も報われると」と目尻を下げる。
《監督に聞いた!》
▽佐藤洋介監督(54)
昨年の秋は、3位。しかしトップ2とは差を感じる。打撃も守備もそこそこ。しかし投手力に課題がある。熊坂、佐々木、斎藤、宮園と2年生。1年生からは高野と更なるレベルアップに期待したい。
《選手に聞いた!》
▽副主将・三浦啓太(中2・オール清田出身)
現在、練習しやすい環境になったことは球団関係者、お父さん、お母さんのお陰。昨秋、3位と悔しい思いがある。試合になると委縮して自分たちの力を出し切れなかった自分たちがある。来春はチーム力を上げて、二年連続の全国を目指す!またアシックス旗優勝も狙う。
▽副主将・相馬大河(中2・常盤ハリケーン出身)
昨年、ジャイアンツカップを経験し全国のレベルの高さを肌で感じた。北海道で一番にならなければ到底全国では勝てない。この冬、監督が言っている目標数字を、越えるよう自らに課したい。
【連絡先】
球団代表:柳町重雄(090-9757-7838)
《現在のグラウンドに至るまで》
写真提供:札幌豊平ボーイズ
関係者の皆様、お疲れさまでした。貴チームの益々の発展を祈念いたしております。