2015!春のセンバツ!
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2015年の野球シーズン幕開けとなるセンバツ甲子園が、本日、3月21日に開幕する。
今大会は「記号的」な要素が満載。まずは、昨秋の神宮大会王者の仙台育英、史上5校目の夏春連覇を狙う大阪桐蔭、こちらも史上3校目の春連覇を狙う龍谷大平安、2年前の覇者で昨秋の神宮大会準優勝の浦和学院と、強豪目白押しの2015センバツ甲子園。これだけでも楽しみな大会となりそうだが、抽選会では更なる波乱が。
前述の春連覇を狙う龍谷大平安と2年前の覇者である浦和学院が、いきなり一回戦で激突。また夏春連覇を目指す大阪桐蔭が、投打の柱である勝俣選手を擁する東海大菅生と対戦。開幕カードでは、九州学院と八戸学院光星が対戦するなど、夏に比べ出場校が少ないセンバツらしく、どのカードをとってみても好カードばかり。
もちろん、今年も注目選手は健在で、右投手では県立岐阜商業の高橋投手と仙台育英の佐藤投手がプロ注目の筆頭だろう。岐阜の高橋投手は、183cmの長身から最速153kmのストレートと、昨秋の大会の与四死球率が1,40という出場主力投手中ではトップの制球力も併せ持つ投手。仙台育英の佐藤投手も昨秋の公式戦16試合に全て先発し13完投。120回以上を投げ防御率0,90という驚異的な数字を残した。また、神宮大会では3試合25回を2失点に抑え、2年振り優勝の原動力に。
左腕では、連覇を狙う龍谷大平安の高橋投手、同じサウスポーの大阪桐蔭の田中投手は、昨夏の甲子園も経験しており、更なる飛躍が期待できる。同じく昨夏の甲子園経験組では、敦賀気比の平沼、八戸光星の中川、二松学舎の大江投手など、夏春連続出場で、常連ファンからの判官贔屓な声援も力になるだろう。
一方、打者の方に目を向けると、昨秋の本塁打数トップは静岡の安本選手で4本。2打席連続を含む3本は東海大会で放ったもの。3本塁打を放ったのは静岡の鈴木、敦賀気比の平沼、天理の坂口、九州学院の松下選手。特に天理の坂口選手は185cm、90kgの恵まれた体格を持ち、現在の高校通算本塁打数も28本と量産中だ。浦和学院の荒木、天理の貞光選手らは好打者としての注目が集まる。
最後に、我らが北海道代表の東海大四。夏秋と北海道大会を連覇し「四高時代」の名をほしいままにしている同校にとって、甲子園での勝利は絶対的要素であり不可欠ともいえる。一回戦は、プロも注目している森投手擁する豊橋工業と激突。21世紀枠での出場となる豊橋工業だが、森投手も含め手強い相手であることは間違いない。が、しかし、21世紀枠に負けてもらっちゃ困る精神で自分達は応援したいし、一冬こえて鍛え上げられた選手達に対し道民も大きな期待を寄せている。まずは一回戦を突破し、願わくば北海道初のセンバツ制覇すら視野に入れてもらいたい。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表