スポーツドクターのいる病院、西岡第一
地域医療の大きな担い手、西岡第一病院
道内で最も早くスポーツ整形外科治療に取り組み、患者の満足度が高い札幌市豊平区の西岡第一病院(西岡3条6丁目)。6人のスポーツドクター(非常勤含む)を配置した充実治療は専門病院の名にふさわしく、札幌市内はもちろん、道内各地からの患者が入院・通院している。5年前から同病院の少年野球冠大会を主催し、「まず現場を知って、けがの原因を探る」徹底した予防対策は、スポーツ愛好者にとっては頼りになる存在だ。高校球児だった井上篤志・副院長(49)に、その熱意を聞いた。
野球肩、ひざ、ひじ関節などのスポーツ障害には「必ず原因がある」と強調する井上篤志・副院長。正しい体の動かし方、使い方をすれば、けがは未然に防ぐことができ、その原因を取り除くことが一番重要だと言う。自ら高校球児(札幌北高)として活躍してきた経験から得た教訓だ。
スポーツドクターのいる病院-として名高い西岡第一病院の整形外科には9人(常勤6人、非常勤3人)の専門医師がいる。日本体育協会公認ドクター、プロスポーツや大学のチームドクター、少年野球などのメディカルサポートと、各種スポーツに幅広く活躍しているが、けがの予防には特に力を入れている。
その一環として始まったのが「西岡第一病院旗争奪少年野球大会」。札幌市豊平区、清田区、南区の39チームが参加するビッグ大会で、3区の少年軟式野球連盟の主催により、今年で5年目を迎えた。「常に現場に接し、子供たちの今を見ることで原因追究につなげて行こう」と井上副院長らの提言で実現した。
「けがをしない選手の動きはフォームも美しく、バランスのいい動きをしている」。ひざ関節、投球障害が専門の井上副院長らしい見立てだ。不運にけがをしても、必ずその原因を探り、リハビリなどの治療に生かす。「どういう使い方をしてけがをしたのか」、「それを治すためにはどうすべきか」を探り、理学療法士と一体となって治療に当たる。ここが西岡第一病院のもう一つの特色でもある。患者に予防も含めた体の使い方と原因をアドバイスし、今後に生かすことを重視している。
最近、健康維持のためにスポーツをする高齢者の患者も増えている。単に治療するだけではなく、スポーツを続行するためのアドバイや運動量など総合的な見地で診察、スポーツ愛好者をサポートしている。豊富な人材がそろった整形外科の専門病院「西岡第一病院」は子供たちから高齢者まで信頼を寄せる、まさに地域医療の大きな担い手といえる。
医療法人仁陽会 西岡第一病院(皆川裕樹・理事長、院長。札幌市豊平区西岡3条6丁目)
代表℡ 011-852-7171
♢診療科目 整形外科、内科・消化器科、リウマチ科、リハビリテーション科、麻酔科
♢診療時間
月・水・木・金曜日=午前9時~正午、午後1時30分~同6時
火曜日=午前9時~正午、午後1時30分~同5時
土曜日=午前9時~正午
休診日=日・祝日
♢一般病床 103
♢主な施設 受付、診察室、MRI室、レントゲン室(1階)、リハビリテーションルーム(2階)、病室、ナースステーション(3階、4階)、談話ラウンジ(3、4階)