札幌春の陣、ニュースターズが初V
◆札幌選抜大会(札幌市少年軟式野球連盟、毎日新聞社主催 北ガスフレアスト会など後援)
▽決勝 ニュースターズ(中央区)5-1北野リトルメッツ(清田区)=(5日・太陽グループ少年球場)
第37回少年軟式野球札幌選抜大会は5日、太陽球場で準決勝2試合と決勝を行い、ニュースターズ(中央区)が、北野リトルメッツ(清田区)を、5-1と破り初優勝を果たした。
五回1死二、三塁から竹本駿太郎(6年)の左中間を破る2点適時打を皮切りに、4連打の集中で一挙5点とたたみかけた。
投げては先発桐田悠司投手(6年)が、強打北野打線を巧みに緩急で終始的を絞らせず七回3安打1失点で抑え逃げ切った。佐藤秀雄監督(64)は「下位打線が上位へよくつないでくれた。全員野球の賜物」とまさにチーム一丸での優勝を強調した。
ニュースターズは創部40年で初の札幌頂点。最優秀選手賞には桐田投手が選ばれた。
◆決勝
ニュースターズ(中央区)
0000500=5
0000001=1
北野リトルメッツ(清田区)
(ニ)桐田-井原
(北)中島、将田-将田、中島
▽三塁打:竹本(二)
▽二塁打:桐田、井原(二)、中島、乗本(北)
五回、つなぐ意識が決勝点を呼び込んだ!
つなぐ打線を徹底したニュースタが、四球と敵失を絡め1死一、二塁とし、9番・石村 旭(5年)が、カウント1-1から難しいインコース高目を見事サード前に犠牲バント。
このプレーにベンチは沸いた。
「決めなきゃいけない、サード前を意識してやった」と脇役がきっちり舞台を整えた。2死二、三塁の好機に1番・竹本が、左中間を破る2点適時打で均衡を破った。
「来た球を打った。少し走り出してから抜けたのが見えた」と無心でくらいついた様子を話した。
勢いは止まらず続く2番・桐田は中前適時打、3番・井原亮介(6年)は、左線に落ちる適時2塁打、4番・名塚颯汰(6年)は、中前適時打と見事に集中打を集めこの回一挙5点。
このビックイニングで主導権を握った。
桐田投手は、二回以降自らのピッチングスタイル。ストレートと山なりのスローボールのコンビが冴え渡り高低へ丁寧に集め二回、三回と三者凡退。
さらに四回には、3球で北野打線を封じた。このピッチングが、五回の集中打へと押し上げたことは言うまでもない「コントロールを意識し投げた。次は全道優勝を目指します」と札幌一を掴んだ後、さらに高みを見据えていた。
◆ニュースターズ(中央区少年野球連盟)
創部40年
~主な戦績~
今大会過去ベスト16が最高。
平成17年ファイターズジュニア王座決定戦 札幌市内ベスト4
平成24年フェイターズジュニア王座決定戦 全道大会ベスト8
北野リトルメッツ、札幌頂点は夏に再挑戦!
北野は七回、1死から4番・将田明基(6年)が、強振すると右前打で出塁。
続く5番・乗本 修(5年)が左越適時打で、意地を見せた。
この一打が北野ベンチ一番の盛り上がりを見せる。
しかし後続が断たれ敗れた。
泉 幸蔵監督(55)は、「力尽きました。選手たちが頑張ってここまで連れてきてくれた」と最後に選手たちの頑張りを称えた。
中島啓太主将(6年)は「全力プレーをしてくれた仲間、ここまでこれたのもみんなのおかげ」とチームメートを労った。
大会前から注目の中島、将田バッテリーは頂点まであと一歩。札幌一は夏に持ち越し、この悔しさ胸に「必ず帰ってくる」と信じて疑わない。
◆準決勝(5日)
北野リトルメッツ(清田区)
0243=9
0100=1
屯田ベアーズ(北区)
(四回コールドゲーム)
(北)将田-中島
(屯)林、田村-泉
◆屯田ベアーズ 小林太監督(46)は「昨秋スポ少3位、今回の札幌選抜3位とベスト4の壁を感じている。ここまで来ると細かなミスがほころびとなってゲームを左右する」と冷静にチーム分析していた。
ニュースターズ(中央区)
00402=6
02000=2
星置レッドソックス(手稲区)
(五回時間切れ)
(二)桐田-井原
(星)紺野-松本
◆星置レッドソックス 渡辺 敦監督(38)は「力負けです。この悔しさを忘れずにまた上を目指して夏挑みます」とまた一からを強調した。
【表彰選手】
最優秀選手賞:桐田悠司(ニュースターズ)
優秀選手賞:中島啓太(北野リトルメッツ)
敢闘賞:紺野秀哉(星置レッドソックス)、森 飛颯(屯田ベアーズ)
協力:札幌市少年軟式野球連盟