2年ぶりV東16丁目打力で圧倒、光った守備力
◆全日本学童札幌支部(決勝トーナメント) ▽決勝 東16丁目フリッパーズ8-2里塚イーグルス=(21日・美香保C球場)
21日、札幌市東区美香保C球場で準決勝2試合と決勝の3試合が行われた。決勝は、東16丁目フリッパーズと里塚イーグルスの対戦。東16丁目が、攻守と打力で圧倒し8-2と里塚を下し、2年ぶり4度目の優勝を飾った。7月18日から苫小牧市で行われる南北海道大会へ出場し、6年ぶり3度目の全日本学童全国大会を目指す。前回出場時の2009年は、全国8強と話題をさらった。また27日から行われる全道少年札幌支部決勝トーナメントには東16丁目は南北海道大会出場の為、辞退となる。
◆決勝(21日・美香保C球場)
東16丁目フリッパーズ
2002301=8
0001010=2
里塚イーグルス
(東)門田、佐藤寛、門田、疋田、佐藤寛-疋田、古館
(里)臼井、富樫-富樫、稲童丸
▽本塁打:村上(東)
▽三塁打:村上、森(東)
▽二塁打:佐々木、古舘(東)、前田(里)
◆準決勝
伏古わんぱくボーイズ
0000000=0
200000×=2
里塚イーグルス
(伏)佐藤-小林
(里)稲童丸-前田
伏見カーディナルス
0000=0
421×=7
東16丁目フリッパーズ
(四回コールドゲーム)
(伏)前村-津門
(東)佐藤、村上-古舘
▽本塁打:疋田(東)
▽三塁打:村上、森(東)
東16丁目が打力で圧倒
東16丁目が、打力で圧倒した。1回、1番・村上 広(5年)が、左越三塁打を口火に2番・富澤愛斗(6年)の打席で敵投手のボークで先制。
さらには四球を絡め1死三塁から5番・門田浩輝(6年)の内野安打で2点先制した。4回には、8番・佐藤寛太(6年)が、中前で出塁すると犠打で2死二塁からまたも村上が、中越2点ランニング本塁打で里塚を突き放した。
5回には、4安打と集めて3点を奪い、7回にも加点した。投手陣は、先発門田は初回こそ2三振を取るなど快投を見せるが、3回で3安打3四球と自身のピッチングとはおよそかけ離れた内容となった。
さすがの安定感を見せたのは、左腕・佐藤寛が里塚に流れが傾きかけたところを、自身の持ち味でもある緩急で抑え勝利に導いた。
笹谷武志監督(36)は「先発門田が、今日は調子が悪かった。札幌の頂点で緊張したかな」と門田を気遣った。
光った守備
2回、敵4番・前田空(5年)の左越二塁打と四球で無死1・2塁のピンチを招いたが、続く6番・東方李宮(5年)の犠打が投前に転がり、三塁送球でまず1死。
二塁をオーバーランした臼井の隙をつき三塁手・森から佐々木雄哉へボールが送られタグアウトし見事なダブルプレーが完成した。4回にも綺麗に6-4-3のダブルプレーでピンチを脱した。
長打力も目を見張ったが、光ったのは選球眼。
甘く入ったボールは見逃さない力強い振りが先発メンバー全員に感じた。
「チームに特徴が無いのが特徴です」と笹谷監督が話すように、チーム内で突出した選手はいないが、選手一人ひとりの能力は高い。加えてよく鍛えられ試合巧者と洗練された戦いを見せた。2009年に伊藤捕手(札幌国際情報高3年)、武内投手(東海大四高3年)らが中心となってチームワークを、最大の武器に南北海道大会を制し、全国8強入りした。今チームはその2009年を上回る最強チームとなっている。現在47連勝中!
新チーム発足から負け知らずで、躍進を続ける。道内でこのチームを破るチームはいるのだろうか?そんな言葉が出てきてしまうほど圧倒的な走攻守バランスのとれたチームだ!7/18~全国を懸け南大会に挑む!
好機つくるも敵守備陣に阻まれた
3回、2番・関 雄太(6年)の右前を足がかりに2死二塁の好機で3番・富樫翔貴(6年)が、右前を放つも右翼・古舘大空(6年)の好返球で右ゴロとなり無得点。
4回、敵投手の制球難から1死満塁。8番・鈴木夢叶(4年)のところで押出し四球。尚も大量得点を狙いたい場面だったが、後続が抑えられ押出し四球の1点止まりとなった。
6回には、前田、5番・臼井敦祐(6年)の連続安打で好機を作ったが、敵投手の見事なけん制で二走・前田が挟まれタグアウト。しかし2死三塁と場面が変わり7番・新山航世のあたりが遊ゴロとなり内安打で2点目。しかし追撃もここまで後続が抑えられ敗れた。南北海道大会は阻まれたが、27日から行われる全道少年札幌支部予選・決勝トーナメントで、全道大会を目指す。
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:札幌軟式野球連盟