【動画】6年ぶり3度目V「夢切符」東16丁目つかむ!
◆全日本学童南北海道予選大会▽決勝 東16丁目フリッパーズ3-0北檜山ラウドネス=(20日・苫小牧市緑ヶ丘球場)
東16丁目フリッパーズが、6年ぶり3度目の全日本学童「夢切符」をつかんだ。
決勝は北檜山ラウドネス(函館支部)を3-0で破り優勝を飾った。
東16丁目は、8月7日から東京都神宮球場などで行われる『高円宮賜杯第35回全日本学童軟式野球大会マクドナルドトーナメント』へ出場する。
前回出場した09年は全国8強、目指すは全国制覇。
準優勝の北檜山は、8月7日から四国・徳島県で行われる『阿波踊りカップ全国学童軟式野球大会2015』に北海道代表として出場する。
◆決勝(20日・緑ヶ丘球場)
北檜山ラウドネス(函館支部)
0000000=0
100101×=3
東16丁目フリッパーズ(札幌支部)
(北)吉野-小山
(東)佐藤寛-古舘
▽二塁打:森(東)
【動画】
(動画:佐藤寛太投手・東16丁目フリッパーズ)コチラ
(動画:吉野龍生投手・北檜山ラウドネス)コチラ
(動画:表彰式・東16丁目フリッパーズ)コチラ
(動画:表彰式・北檜山ラウドネス)コチラ
(動画:ダイヤモンド一周)コチラ
東16打撃陣、しぶとく好投手を攻略
1回、1番・村上 広(5年)が、初球を左前へ運んだ。
その打球を左翼が、後ろにそらす間に二塁へ進み、さらに2番・富澤愛斗(6年)が、左前で続き二走・村上は三進し、3番・佐々木雄哉(6年)の犠飛で三走・村上が、敵捕手小山綸斗(6年)のタッチをかいくぐり1点目のホームを踏んだ。
結果これが決勝点となる。
4回には、佐々木雄の四球を足がかりにバッテリーミスで無死三塁の好機!
しかし4、5番が打ち取られ嫌な流れから6番・疋田悠真(5年)が、しぶとく右前適時打で2点目。
さらに6回、2死一塁から4番・森 健太郎(6年)が、左越二塁打でつなぎ、5番・門田皓輝(6年)が、またしぶとく中前適時打で加点した。
笹谷武志監督(36)は「門田打ってくれ!とベンチで祈っていた。この1点は大きかった」と顔をほころばせた。
佐藤寛7回完封
決勝で先発した佐藤寛太(6年)が、三塁を踏ませない見事なピッチングで7回完封は6年ぶり優勝に大きく貢献した。
笹谷監督は「やってくれると信じていた、今シーズン一の最高のピッチングをしてくれた」と誇らしげだった。
期待に応えるように、佐藤寛は7回、1安打完封に抑えて優勝「決勝は低目を意識して投げた。最終回は苦しかったけど、全国では今日以上のピッチングをして全国制覇を目指します」と高らかに宣言した。
捕手の古舘大空(6年)は「いつも通り投げてくれた100点満点です」とエースを称えた。
道内で負けなし58連勝で、全国マックに挑戦!
東16丁目は、このあと全日本学童大会前に、7月24日から和歌山県高野町で行われる第20回高野山旗全国学童軟式野球大会に出場。
高野山から戻って1週間ほど調整し、全日本学童に向う。
笹谷氏によると学童前に、高野山旗に挑めるのは、実戦・暑さ対策含め理想的と言う。
同チームは現在58連勝中!北海道内の様々な相手と戦い、それらのすべてを攻略してきた。
こうした経験と実績は、選手・ベンチの自信と結束力生み、その根拠に基づく戦略で、夢の全国制覇に挑む!
全日本学童における道内チームの最高は、過去に白老緑ヶ丘ファイターズが、平成14、22年の2回ベスト4に進出している。
道内チームによる決勝は未知、是非とも決勝の舞台に躍り出て、悲願となる大旗の津軽海峡越えに期待したい。
【サプライズ動画】
(動画:選手たちよりサプライズを受ける笹谷監督)コチラ
攻撃的守備、決勝でも遺憾なく発揮!
閉会式で、大会長より開口一番「最高の試合でした」と選手たちを称えた。それは勝者のみならず敗れた北檜山の選手たちにも送られた言葉だった。
3回、2死走者なしで敵富澤愛斗(6年)の打球が、左中間手前に落ちるような打球を、中堅・山下遥音(6年)が、ダイビングキャッチで好捕し、マウンドの吉野を助けた。
ベンチに戻る山下には応援席から大きな拍手が送られた。
同じくして本部席の役員からも同様に大きな拍手があったことは、私も知っている。
また遊撃手・大津綾也(6年)が、決勝で見せた3つ遊ゴロは、軟式特有の高いバウンドや三遊間寄りのゴロ、無死三塁で見せたゴロなど、どれも華麗なまでのフットワークからの送球と見事にさばいてみせた。
今大会ナンバー1のショートと言っても決して言い過ぎではない。
小山則幸監督(42)は「初回が、ポイントだった。あそこで流れをつかめていれば」と悔やんだ。
しかし振り返ると「攻撃的な守備で、毎試合日替わりヒーローが出て、決勝まで残ることができた。
全国では、まず1つ勝って勢いに乗りたい!」と悔しさを残すものの8月に行われる阿波踊りカップを見据えた。
泣くな吉野投手
4回、力が入った。先頭の敵佐々木雄を四球。
さらに一走の大きめのリードに反応した。
制球力のある吉野龍生投手(6年)には、珍しく小山捕手の頭上を遥か越えるワイルドピッチで一気に一塁から三進とする。
続く4、5番と上手に打ち取るも疋田にしぶとく痛打された。
吉野は「かんたんにアウトにできなく、粘り強いチームだった。徳島ではこの反省を生かして、粘り負けしないよう投げたい」と悔しさをかみ殺すように話した。
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!