優勝おめでとう!北海!白樺!ウォッチ!
本命なき北大会を、一歩リードのプレッシャーをはねのけ、4年振り3度目の甲子園を決めた白樺学園。
甲子園には100年目と第100回大会は必ず出場したい、と試合後にコメントした平川監督率いる北海高校。
特に北海高校は、前述のコメントからもわかるように、100年以上の歴史を誇る伝統と、揺るぎない実力を常に要求されるチーム。夏の甲子園は4年振りだが、全国最多の36回目の出場という栄誉を引っ提げて聖地へと向かう。
その北海が優勝した南大会は、センバツ準優勝の東海大四が敗れ、ベスト4は札幌と小樽の代表が二校づつという、いつもとは「違う絵」だった。
決勝は「北海vs北照」。駒大苫小牧の全国制覇の余韻が消えかけた頃、この二校が入れ替わり甲子園へと出場していた5~6年前を思い起こさせる対戦に。
冬場、ゴロ打ちを徹底するため上半身だけで振るティーバッティングの成果が出たのは北海。リードを奪うまでは決して選手達は「振らなかった」。ポイントが近く、決して大振りしないその徹底ぶりは、さすがとしかいいようがない。
一方、常時140kmを超えるストレートが無くても、アウトコースのストライクゾーンが狭くても、インコースの使い方や変化球とのコンビネーションで、「それら」を遠く見せたりタイミングを外したりで打者を翻弄する北海投手陣の「技」は、秋以降の「トレンド」にも影響を与えるだろう。
白樺学園、北海とも、まずは一勝。そして、願わくば強豪校を倒し、春に東海大四が果たせなかった「てっぺん」、つまりは、駒苫以来の「全国制覇」を期待したい。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表