岩見沢南初V 伊藤鴻執念の一振りがサヨナラ呼ぶ!
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◆ホクレン旗争奪第33回北海道少年軟式野球選手権大会
▽決勝 岩見沢南ビクトリー(空知)2-1上富良野ジャガーズ(上川) =(4日・札幌麻生球場)
岩見沢南と上富良野の名勝負は延長9回で決着!
岩見沢南ビクトリー(空知)が、延長9回サヨナラ勝ちで上富良野ジャガーズ(上川)を破り、悲願の初優勝を飾った。昨夏ホクレン旗3位の岩見沢南が、全日本学童北北海道優勝の強敵・上富良野と激突。最後まで分からない展開の末9回、二死満塁から3番・伊藤鴻成(6年)が、左線横に落ちる適時打でサヨナラ初V。投げては準決勝に引き続き先発したエース・村山太一(6年)が、上富良野打線を4安打に抑えて9回完投。「今日は疲れました。でも優勝できてうれしい」と誇らしげだった。決勝で敗れた上富良野は全日本学童に続いて2冠は叶わなかった。
◆決勝(4日・札幌麻生球場)
上富良野ジャガーズ(上川)
000010000=1
100000001=2
岩見沢南ビクトリー(空知)
(九回延長)
(上)高橋諒、石川、金本-河原
(岩)村山-伊藤鴻
▽三塁打:河原(上)
◆準決勝
岩見沢南ビクトリー(空知)4-1黒松内スターズ(後志)
黒松内スターズ
01000000=1
0030100x=4
岩見沢南ビクトリー
(黒)宮下―滝田
(岩)村山―伊藤鴻
上富良野ジャガーズ
000007=7
000003=3
柏木ジュニアーズ
(上)掛田、金本(3回)―河原
(柏)石垣―三上
勝ちたい、勝つんだ―。執念実る
岩見沢南ナインの勝利への執念が、サヨナラを生んだ伊藤鴻の一振りに込められていた。7回、1-1で決着がつかず8回から延長戦。勝負を決めたのは9回裏、先頭7番・高松航丞(6年)が、四球でチャンスメイク。この走者を大事に手堅く2つの犠打で二死三塁とし、ここで上富良野は満塁策を選択。ここまであたりの出ていなかった3番・伊藤鴻との対決を選んだ。カウント3ボール1ストライクから外角高めに浮いた5球目を見逃さなかった。しっかりと上から振り抜くと、打球は三塁手後方へポテン。三走・高松が優勝を決める本塁に生還するとベンチから顔をくしゃくしゃにしたナインが、駆け寄る。続いて決勝打を放った伊藤鴻の下にはさらに大きな輪が生まれ主役を囲むように、ベンチ入り20人が歓喜した瞬間だった。まさに岩見沢南ベンチの思いの詰まった執念の一打が、全道優勝をつかみ取った。「満塁策をとられ悔しかった、気持ちで打ってやろうと準備していた。打った瞬間はつまった感じ、ボールの行方を見ながらとにかく落ちてくれと思って一塁まで走った」と必死な思いが決勝点へ押しこんだ。坂下賢一監督(48)は「うれしいの一言。決勝打を打った伊藤鴻は、けっしてあたりは良くなかったが気持ちで打ってくれた。先発村山も9回よく踏ん張ってくれた。昨年3位、一年間の選手たちの成長を見せてもらった」と選手たちの頑張りで掴んだ全道優勝のよいんに浸った。
準V上富良野、次は淡路島で全国V目指す!
上富良野は1回先制されるも5回、8番・門馬温人(6年)の内安を足がかりに犠打で一死二塁。ここで三盗を狙うと捕手からの送球が、敵失を誘い同点とした。8回、二死から3番・新原陸斗(6年)が、四球で出塁すると敵投手のボーク、三盗で二死三塁と勝ち越しを狙うも後続が断たれ無得点。投げたは高橋諒(6年)、石川舜也(6年)、金本祥冴(6年)らは、コースを丁寧に突き緩急織り交ぜながら岩見沢南打線を苦しめた。最後は岩見沢南の執念の一打に涙したものの上富良野は、序盤劣勢であっても常にがまんを続け、終盤の粘りで勝ち上がってきた。決勝で敗れはしたが、監督の起用を意気に感じ、プレーで期待に応えた選手たちは、監督の意図をしっかりと理解していた。互いの信頼関係がしっかりと出来た素晴らしいチームになっていた。同チームは全日本学童マクドナルドトーナメントに北北海道代表として出場し、惜しくも2回戦で涙した。しかし夢はまだまだつづく!13日から行われる「全日本都市対抗淡路島大会」へ北海道代表として出場する。
夢は叶う、ベストラン!
by上富良野ジャガーズ
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:北海道少年軟式野球連盟
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