手稲ヤングが20年ぶり2度目「札幌の夏」つかむ!
◆第38回少年軟式野球札幌選手権大会
▽決勝 手稲ヤングスターズ(手稲区)12-5中の島ファイターズ(豊平区)=(14日・太陽球場)
強力打線、終盤に爆発!
夏の札幌一を決める戦い「札幌選手権大会」の決勝が14日、太陽球場で行われ手稲区の手稲ヤングスターズが、実に20年ぶりとなる2度目の夏の札幌一の栄冠に輝いた。決勝は強打・中の島ファイターズとの打撃戦で、2-4の劣勢から4回に打者13人の猛攻10得点と大逆転で試合を決めた!最優秀選手賞には板垣凌馬(6年・手稲ヤングスターズ)が、選ばれた。 3位には羊ヶ丘ブルースターズ(豊平区)とニュースターズ(中央区)となった。
◆決勝(14日・太陽球場)
手稲ヤングスターズ(手稲区)
002⑩=12
4001=5
中の島ファイターズ(豊平区)
(四回コールドゲーム)
(手)板垣、川本、茨木-三浦
(中)齊藤、古関、仁木-佐藤諒、古関
▽三塁打:板垣(手)、古関(中)
▽二塁打:木村、板垣、川本、茨木(手)、佐藤諒(中)
【表彰選手】
★最優秀選手賞:板垣凌馬(手稲ヤングスターズ)
★優秀選手賞:齊藤真大(中の島ファイターズ)
★敢闘賞:帯川翔宇(羊ヶ丘ブルースターズ)、竹本駿汰郎(ニュースターズ)
反撃の口火は8番打者・佐藤樹生
1回、手稲は、敵中の島の打線10人の猛攻で4点献上。しかし1回二死から先発投手に代わって登板した川本 優投手(5年)が、流れを変えた。中の島2回の攻撃を三者凡退に抑えると3回、手稲ヤング反撃の口火は、先頭の8番・佐藤樹生(6年)の右前を足がかりに四球と犠打で二死二、三塁とし、3番・板垣が、右中間を破る2点適時三塁打で応戦。
手稲ヤング、止まらない打者13人の猛攻!
さらに4回、手稲ヤング打線が止まらない。5番・川本の右前を足場に敵失と四球さらにバッテリーミスで1点差まで詰め寄ると無死二、三塁から8番・佐藤樹が、中前2点適時打で手稲ヤングが一気に逆転に成功する。島田清己監督は「スクイズも考えられるケースだが、転がすのが上手いので選手を信じて打たせました」と指揮官の信頼も厚い。一度点火した打線は止まらず敵失、四死球を挟み4長短打と畳みかけ4回に一挙10得点。試合をひっくり返した。その直後に1点返されるも4回一死から5年生エース・茨木秀俊が、後続を抑え20年ぶり2度目の夏の札幌一を掴んだ。試合後、島田監督は「初回4点取られても打力があるので諦めていなかった。2番手以降投げた5年生投手がよく抑えてくれた。でもまさか10点取るとは、今日の選手たちは神懸っていた」と選手たちへの賛辞を惜しまなかった。
中の島、決勝で涙
一方、15年ぶりの決勝進出で初の優勝を目指した中の島は、準決勝で春の王者・ニュースターズとの激戦で、逆転で勝ち上がり勢いに乗り決勝に乗り込んだ。1回、1番・佐藤 諒(6年)、2番・齊藤真大(6年)の連続安打などで一死二、三塁と好機から4番・古関裕太(6年)の右越2点適時三塁打で2点先制。その後、制球を乱した敵投手から3四球で二死満塁。続く9番・佐藤竜二(5年)が、中前2点適時打で1回に一挙4得点を奪った。完全に中の島ペースだ!しかし4点奪って生まれた心の隙が、あったか無かったかは分からないが勝負の厳しさが見えた試合だった。「初回はうちのペース。しかしエラー、四球がつくと止まらない。手稲さんのバッティングが良かった。キャプテンの負傷も大きかった」と振り返った。最終回粘り見せる!逆転を許した直後に、一死一、二塁と好機。ここで敵投手のボークで二、三塁から3番・仁木帆希(5年)が、食らいつき犠飛で1点返すも初の栄冠までは届かなかった。
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:札幌市少年軟式野球連盟