札苗スターズ悲願の初優勝 滝川を攻守で圧倒
◆第22回太陽グループ杯争奪全道少年軟式野球選抜大会
▽決勝 札苗スターズ7-2滝川少年野球倶楽部=(21日・太陽A球場)
第22回太陽グループ杯争奪全道少年軟式野球選抜大会最終日は21日、札幌市の太陽球場で準決勝、決勝が行われ札苗スターズが7-2で滝川少年野球倶楽部を下し、6年ぶり2度目の出場で初優勝を飾った。優勝した札苗スターズは平成28年7月に東京で開催される第34回少年軟式野球世界大会国内予選大会に北海道ブロック代表として出場権が与えられた。珍田 享監督(61)は「今大会挑戦者の気持ちを忘れず挑み、大会を通じて子供たちがのびのびプレーしてくれた」と誇らしげだった。
◆決勝
札苗スターズ(石狩)
320011=7
110000=2
滝川少年野球倶楽部(空知)
(六回時間切れ)
(札)田中佑、田中佳-木村
(滝)三上、平手-小柳
▽三塁打:村田(札)
◆準決勝
札苗スターズ(石狩)6-5入船フェニックス(後志)
滝川少年野球倶楽部(空知) 2-0富川野球スポーツ少年団(日高)
田中兄弟リレーで全道掴む
札苗スターズは、先発の田中佑弥投手(5年)が、4回2失点とゲームをつくり5回から田中佳太(4年)が、追撃を狙う滝川を3回失点0に封じ見事1歳違いの兄弟リレーで、全道頂点を掴んだ。7回、最後の打者を投ゴロに抑え、マウンドから降りる弟・田中佳に駆け寄る兄・田中佑の目からは光るものがあった。兄・田中佑は「とにかくうれしい!自分のピッチングは高めに浮いてしまったが7~80点。決勝は自分たちの戦いが出来た」と充実した表情で話した。今大会初登板、初リリーフの弟・田中佳は「フォアボールが多かった。今度はコースにキッチリ投げたい。緊張は無かった」と堂々の全道デビューを見せた。将来の目標は、大谷翔平選手(日ハム)とキッパリ。
外野陣、レーザービームでエース・田中佑を救った!
1回、二死二、三塁から敵6番・小柳喜弘(5年)の左前を、左翼手・大平友哉(5年)が、捕球後レーザービームで一塁への大遠投が間一髪アウト!攻めの守備で滝川に傾きかけた流れを引き戻した大きなプレーだった。続く3回にも敵5番・三上太士(5年)の中前を、中堅・守野銀二(5年)が、捕球後直ぐに一塁へ矢のような送球でアウト!このプレーに札苗ベンチ、応援席は大いに沸いた。さらに4回、敵1番・櫻井皐貴(5年)の三塁ベンチ前のフライを、捕手木村紘知郎(5年)のダイビングで好捕。さらに敵次打者平手 硬(4年)の左中間を抜けようかという当たりを、またも中堅・守野がランニングキャッチし滝川の追撃を止めた。
打線は9安打7得点と爆発
1回、2球で1点。1番・村田陽和(5年)が、初球右線を抜く三塁打。続く2番・守野銀二(5年)も初球右前へ放ち三走・村田が生還し、たった2球で先制した。さらに二死二、三塁から6番・鈴木倫太朗(5年)が、左越の2点適時打でこの回一挙3点と勢いづく。2回には、7番・大平友哉(5年)の左越を足がかりに四球と犠打で、一死二、三塁から村田が中前適時打と敵失で2点取って突き放した。さらに5、6回と加点し試合を決めた。
滝川、堅守の壁に流れ呼べず
3度目の決勝に挑んだ滝川は、札苗の堅守の壁に好機阻まれ優勝の目標は果たせなかった。永見 滋監督(51)「序盤の失点が痛い。ロースコアで勝負に持ち込みたかった」と唇をかんだ。1回、一死から2番・平手 硬(4年)が、左前で好機。連続四球で一死満塁からバッテリーミスで三走・平手が生還し1点。続く5番・三上太士(5年)が、中飛で倒れ、二死二、三塁から6番・小柳喜弘(5年)の左前を、敵左翼手の攻守に阻まれまさかのレフトゴロとなり1点止まり。続く2回、1-5と劣勢の中、二死二塁の好機で櫻井が、1ボールからの2球目をしぶとく左前に運び二走・島 吐頼(5年)が、一気に生還し2点目奪うが、3回以降得点圏に走者を進めるもあと一本に涙した。櫻井主将は「悔しかった。自分たちの力が無かった」と悔やんだ。しかしさすが鍛えられた滝川守備陣は、二塁手・平手、遊撃手・斉藤武瑠(5年)、一塁手・島、右翼手・馬場聖矢(5年)など好守があった。伝統の堅守は申し分無い、あとはバッティングに磨きをかけ来夏こそ全道獲ってみせる!
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:北海道少年軟式野球連盟