おめでとう、札幌第一! 全道初優勝ウォッチ!
まずは札幌第一高校の選手、関係者の皆様、優勝おめでとうございます。
激戦、また旭川の天候にもめげず決勝まで勝ち上がったのは、初優勝を狙う札幌第一と、35年振りの優勝を狙う北海道栄の対戦。
9回一死から3点差を引っ繰り返した白樺学園戦。エース温存で切り抜けた準決勝の札幌清田戦。どちらも例年の北海道栄のお家芸である守備力プラス、大会屈指の強力打線で10年振りに決勝まで駆け上がった。
一方の札幌第一も、自慢の打線と絶対的エース上出投手の好投で、天敵ともいえる北照と駒大苫小牧を退け、こちらは4年振りの決勝へ。
台風の影響もあり、雨、風、寒気という印象の強い今大会だったが、決勝戦は晴れ間も出るほどで、大会期間中では最も環境の良い天候に。
結果的に先発完投を演じた札幌第一の上出投手と北海道栄の金沢投手の両エース。
なんともいえない張りつめた緊張感と息苦しさと共に試合は展開。天気が良いといっても、選手達には気の毒な気温の中、2-1という文字通りロースコアで試合は決した。
なかなか1本が出なかった両チーム。だが、ほんのちょっとの隙をつき、また、札幌第一ナインが勝利への執念をチーム一丸となってチャンスへと結びつけ、エース上出投手の決勝タイムリーを呼び込む結果に。
見ている方も関係者も、北風と台風に翻弄された今大会は、札幌第一の初優勝で閉幕。
優勝した札幌第一は、11月13日からの神宮大会に出場。一回戦の相手は東京代表と決まっている。
あの2005年、駒大苫小牧以来の優勝を上出投手率いる札幌第一なら狙える位置にいる。
北海道栄の分まで、またセンバツでブレイクした東海大四の大澤投手を参考に「広いストライクゾーン」で戦い、優勝を狙ってもらいたいと願う。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表