【チーム訪問】札幌東ベースボールクラブ
29日、札幌市東区丘珠に専用屋内練習場のある札幌東ベースボールクラブ球団(ポニーベースボール北海道連盟所属)を取材した。
同チームは昨年(コルト大会)、今年(ポニー大会)と日本選手権大会で2年連続日本一の活躍を見せる強豪チーム。
新チームとなった新人戦ではケガ人続出で残念ながら優勝を逃し2位に終わった。
現在はけが人も戻り来シーズンに向け調整中だ。
増田哲也監督(44)は「派手さは無いが野球感のある選手が多い」と来年に向けて手応えを感じている。
「冬場の課題は捕手育成とバッティング向上です」と課題は明確だ。また毎年恒例となっているチーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
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打撃練習の様子。
現在団員は、2年生17人、1年生16人、6年生1人を加えた34人。
今秋の新人戦のリーグ戦では3勝2敗。同率で並んだ3チームによる順位決定戦の末2位となった。
ケガから復帰した新主将・高橋和宏(中2・北光ジュニアファイターズ出身)、高橋 諒(中2・東16丁目フリッパーズ出身)らが復帰し、春からはようやく追い風態勢が整う。
また安定感のある投手陣も計算できる。
左腕エース・太田凌雅(中2・ノースブラザーズ出身)は、技巧派でゲームを作る。
右腕冨樫晋士(中2・栄北ナインスターズ出身)は、スピードボールと変化球のキレが持ち味。
本格派右腕の高橋 諒は、スピードボールできっちり抑える。
心配なのは正捕手が固定できていないことが挙げられる。
打撃が良い山野川翔真(中2・拓北スパイダース出身)とリード面に定評がある前田康揮(中2・北光ジュニアファイターズ出身)、強肩の久米龍成(1年・栄北ナインスターズ出身)の三つ巴が開幕に向けて正捕手争いとなる。
また打撃向上がもう一つの課題だが冬季練習ですべての選手がレベルアップに努める。
2月に月形合宿、3月に秩父別合宿。4月には浦河遠征を経て開幕を目指す。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「常勝軍団」2年 主将高橋和宏(北光ジュニアファイターズ出身)
「どんなチームにも負けないチームを目指す。守備からリズムを作って攻撃につなげる」と力を込めた。印象深い試合は「新人戦の北海ベアーズ戦、五回終わって1-2と負けていたが六回、一死二、三塁で代打出場し、ライト前にタイムリーを放ち三走・太田、二走・山野川が返り逆転勝ち。ケガがあったが、春に向けて調整している」と復活から自信を深めた一本となったようだ。
新人戦では4番・中堅手と出場。攻守ともにチームの柱だ。身長175cm体重66kg。
◆「NO,1ショート」2年・高橋 諒(東16丁目フリッパーズ出身)
「内野の要のショートでリーグナンバー1を目指す。今秋はケガで3週間ほどチームに迷惑をかけた、来春からはチームに恩返し。打撃では初球から打ちにいく」と力強かった。印象深い試合は「ベースボールフェスティバル・決勝 札幌新琴似シニア戦で、試合は3-14で敗れたが、同じショートのポジションに少年野球時代同じチームだった奥田先輩がいた。攻守でチームを引っ張り輝いていた。自分も奥田先輩のような選手を目指します」と目を輝かせていた。
新人戦では3番・遊撃手として出場。広角に打ち分ける打撃が持ち味。身長170cm体重60kg。
◆「負けない投手」2年・太田凌雅(ノースブラザーズ出身)
「3年生の最後のゲームやコルト大会、新人戦の札幌ロイヤルズ戦とここぞと言う場面でふんばり切れず、悔しい思をしたので負けない投手を目指します」ときっぱり。印象深い試合は「新人戦の北斗ベースボールクラブ戦で2-0と勝利。クリーンナップには厳しくコースを突き、緩急も良かった。捕手の前田君の好リードもあり七回1安打完封のベストピッチングが出来ました」と笑顔を見せた。
新人戦では6番投手兼一塁手と活躍。身長173cm体重62kg。
12人の3年生の進路については、私立組が東海大四、札幌第一、札幌日大、札幌大谷、札幌静修など進路希望だそうだ。また来春センバツが確実視されている札幌第一には同チーム出身の1年生4人がベンチ入り。中でも高階は4番フルスタメンと存在感を見せた。
◆◆◆連絡先
事務局:野口
090-2057-5635
協力:札幌東ベースボールクラブ