プロ選手と競ったjrサッカー時代、羊ケ丘病院の小島さん
「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の今年最後の「院内で見つけたアスリート」は同病院のスタッフ、理学療法士の小島伸介さん(24)に登場してもらった。小島さんは小学3年生からサッカー一筋で頑張り、中学時代はコンサドーレ札幌ジュニアユースU15に所属して活躍してきた。高校進学時はその素質が認められ数校の強豪高校から誘いがあったが、あえて公立高校を選んで新たな”サッカー道”を追求することにした。専門学校時代も当然サッカーを選び、栄光と挫折を味わった14年間の貴重な体験が現在の仕事に生かされ、今度は理学療法士として「リハビリ治療を通じてサッカー選手らに恩返しをしたい」と願っている。
▽小島 伸介(羊ケ丘病院・理学療法士、24=181センチ、71キロ) スポーツ歴・サッカー:大曲サッカー少年団(北広島市)-コンサドーレ札幌ジュニアユースU15-札幌・平岡高サッカー部-日本福祉リハビリテーション学院(恵庭市)-羊ケ丘病院フットサル部
大曲サッカー少年団に所属していた小学5年、6年時には北海道選抜に選ばれるほどの有力選手だった。試合には出なかったが、4年生のときにベンチ入りしチームは全道大会で準優勝したこともある強豪。そんな中でもまれた小島さんは、中学になって本格的にサッカーに取り組もうとコンサドーレ札幌ジュニアユースU15に所属したが、1年生で予期せぬ大きなけが(股関節の手術)に見舞われ最初の挫折を味わった。辛い、苦しいリハビリだったが、治療にあたってくれた理学療法士の優しい対応に感謝の気持ちが沸き、「自分もなりたい」と心に決めたという。
高いポテンシャルを買われ、高校入学時には強豪校の数校から誘いがあった。ジュニアユース時代は、のちにコンサドーレ札幌に入団した古田寛幸選手ら高いレベルの選手たちと競ってきただけに一時はプロ選手の夢も見たが、「けがもあったが、そんな選手たちを見てきたのでプロはムリ」と痛感。あえて公立校を選んで札幌平岡高に進んだ。平岡高ではキャプテンも務め、思う存分にサッカーに打ち込んだ。専門学校の全国大会にも出場し、悔いのないサッカー青春だった。
羊ケ丘病院に入って2年目。今は同病院のフットサル部に入りサッカーを楽しんでいる。病院関係大会で昨年秋、全道優勝をして「Vよ再び」と燃えている。あこがれの理学療法士になって仕事の方もやりがいを感じる時期に入った。「けがをした体験が仕事に役立っている。患者さん(けがをした選手ら)のあせる気持ちはよくわかる。それらを通して患者さんが安心して治療を受けられるように努めたい」と話す。将来は理学療法士としてチームに関わり、けが予防などのメディカルサポートに力を入れたい、と願う24歳だ。
「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」
JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅から徒歩7~8分の恵まれた立地条件の「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」(厚別区青葉町3丁目、厚別消防署向かい)は、札幌市内はもちろん近郊市町村からの通院、入院患者も多く、整形外科の専門病院として、まさに地域医療の拠点になっている。肩・ひじ・手・首など部位別の専門ドクターが配置されているほか、リハビリテーション科には60人を超える理学・作業療法士がリハビリを担当するなど、その充実した医療内容は評判を呼んでいる。
病院長の岡村健司医師は肩鏡視下手術5000例の実績を誇る全国トップクラスの肩障害治療の専門医。当ストライク・サイトの「野球肩って何?」でもおなじみのドクターで、自身も高校球児で活躍したが、肩を壊して野球を断念するという辛い経験を持ち、患者の立場になって治療が出来る医師としても人気が高い。また、理学・作業療法士の大半が学生時代には野球、サッカー、バレーボール、テニスなどのアスリート経験者で、こちらも患者の気持ちがわかる治療者だ。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
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取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院