【チーム訪問】JBC札幌
中学軟式野球は圧倒的に部活中心となる中、JBC札幌は札幌市の中学生からなる中学軟式クラブチームとして発足し4年目を迎える。
雪国のハンディを感じさせない冬季練習で技術と精神面を鍛え直し、全日本少年全道大会を目指している。
部活、中学硬式クラブチームに進む中、渋谷 貴監督(41)は「第3の選択肢として、軟式クラブチームがある。この軟式野球で高いレベルを目指します」と力強かった。
チーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
【選手】2年:7人 1年:5人 6年:7人※現在も全学年選手募集中!
新チームは、3人の投手を中心とした守りのチームという印象。
エース・蝦名太陽(中2・八軒東和グッピーズ出身)は、ストレートと変化球のコンビネーションで粘り強いピッチングが持ち味。
続く右の本格派・安宅 簾(2年・武佐・城山フェニックス出身)は、スピードボールが持ち味。
新加入の右腕・竹内龍臣(2年・新川ウィーディス出身)は、スライダーと直球のコンビでゲームを作る。
攻撃面では、主将の小林 凌(2年・屯田ベアーズ出身)が、単打もしくは長打で1番打者としてチャンスメイクし突破口を開く。
3番打者の小田川裕希(2年・標茶ジャイアンツ出身)は、広角に打ち分けるバッティングで打点さらには後ろにつなぐ。
4番・櫻井 連(2年・双葉ツインスターズ出身)は、パワー溢れるフルスイングが魅力。
また5、6番打者には1年で頭角を現す、河本大河(1年・白石Jrフェニックス出身)や笹川稜太(1年・石山アトムズ出身)など力を付けてきている。
選手たちは、平日は札幌市白石区東米里にある室内練習場で、個人のレベルアップに重点を置き振り込み・打込みと徹底を図っている。
そのおかげで数人の選手たちのスイングスピードも130km/hオーバーを計測するなど効果も示した。
土日祝日は札幌市内のグラウンドで雪国のハンディを感じさせないノックや連係プレー等で、夏場と変わらない練習が行われていた。
「新チームは昨年、レギュラーシーズンで5人の出場経験者が残り、例年に比べまとまりを見せる」と渋谷監督。
12月26日(土)、札幌市東区つどーむで行われたK-Ballチャレンジマッチ・特別試合でJBC札幌と旭川市立東明中が対戦。
試合は、五回時間切れではあるが、全日本少年道予選・準優勝の旭川市立東明中(北海道代表)に対し、2-2の同点と五分の戦いを見せるなど確実に力を付けている。
さらに同チームは2月に苫小牧合宿を予定し、3月春休み中には東北遠征、登別遠征を経て、5月から始まる全日本少年札幌支部予選の開幕を待つ。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「上昇志向」主将・小林選手(屯田北中学校)
「常に上を目指したい。キャプテンとしてもプレイヤーとしてもしっかり役割を果たしチームを引っ張り、貢献したい」と力強かった。印象深い試合は「全国大会での交流戦。相武台フレンズ(神奈川県)と対戦し、3-4とサヨナラ負け。力の差を感じ、良い面も悪い面も自分たちの実力が分かった」と全国のレベルを痛感した。
◆「勝利への執念」蝦名投手(八軒中学校)
「昨年の負け試合を参考に、負けないチームを目指そうとナインで話した。一試合、一試合勝ちにこだわって戦っていきます」と力を込めた。印象深い試合は「フレッシュゲームズの予選リーグで戦った上富良野中戦で0-8と敗れた試合。内容はノーヒットだったが、四球がらみで流れを崩してしまいエラーなどで失点を重ねた」と唇をかんだ。
~今シーズンの主な戦い~
◆安倍昌彦杯 優勝
◆登別ビッグフラップオーシャン杯 優勝
◆びわこカップ北海道予選 優勝
◆全日本少年・札幌支部予選 三回戦敗退
【お問合わせ先】
監督:渋谷(090-6994-7317)まで
協力:JBC札幌