【チーム訪問】日高ベースボールスクール
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高校野球で飛躍を
24日、新冠節婦体育館で冬季練習に励む日高ベースボールスクールを訪問した。この日は、流しのブルペンキャッチャーこと安倍昌彦氏の野球教室に当スクールに通う小中学生22人が参加した。このスクールは“高校野球までの橋渡し“を強調する。2005年に設立し、これまで約50人以上が巣立ち、甲子園の出場選手柿田竜吾(旭川大高)、小林英太郎(北照高)、高橋尚椰(帯広大谷)も輩出。日高管内はもちろん胆振、十勝管内からも足しげく通う小中学生たちの高校野球への橋渡し役を果たしている。
チーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
【選手】
3年:2人 2年:7人 1年:5人 6年:5人 5年:2人 3年:1人
【フォトグラフ】
コチラ
上手い下手は関係なく、高校野球を3年間全うしたいという生徒の想いと願いを叶えるため、各生徒の学力や野球の技量に合った高校選びもここにはあると言う。佐藤 大代表(44)は「これはこれからも変わらないと」と力説。その中で、たまたま能力の高い生徒が入団した際は、高いレベルの野球を教え込む。それは硬式球と同じ大きさ重さのKボールの使用時期が早まることを指している。一方ゆっくりと成長している生徒はBボールでじっくり頑張らせる。また、守備と打撃で違いはあるが、中学3年生の冬から硬式ボールを持たせ始めても、広い意味で高校野球に間に合うとここでは結論付ける。個々の能力に合わせたきめ細かい指導が、ここにもあった。
また生徒たちの身体つきも他の中学クラブチームの選手たちに比べガッチリと太く大きいと感じた。ここでは多い時には、午前と午後で一回ずつ捕食の時間をとると言う。すなわち一日の食事数が五回になる日もある。「これは、一日10杯のご飯を食べている投手のボールは、10杯のご飯を食べて挑まないと打てません」と生徒のさらなる進化に余念はない。
この「食」と、昨今いわれている「パワーポジション」、そして「スローイングテクニカル」という3要素で、高校野球を目指す小中学生を指導している。ベースボールスクールの延長で試合や大会も挑みたいという要望に応え、2012年11月から日高ベースボールクラブ(日高BBC)を結成した。(ベースボールスクールの期間外の4月~10月までの活動)
各生徒の技量や方向性を理解した上で、レベルアップできるよう勝利とともに、次代の野球人育成にも力を注いでいく。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「走」佐々木 凛(2年・新冠野球スポーツ少年団出身)
「自分が思っていた以上に身体は大きくなったのですが、今一番自分に足りないものは走力なので意識したい」と力強かった。印象深い試合は「チャンレンジマッチ・夕張ラウンド:宗谷ベースボールクラブ戦。2番手でマウンドに上がったが、自分の準備不足で良いピッチングが出来なかった」と悔やんだ。昨年、打順は5、6番。投手兼外野手として活躍した。
◆「九百」鎌田駿汰(2年・新冠野球スポーツ少年団出身)
「高校野球のバットの重さは約900グラムなのでその重さで振れたらチームに貢献できるし、高校野球にもつながると思う」と次のステップを意識した。印象深い試合は「びわこカップ予選・清田スワローズ、JBC札幌と2試合を四番ファーストで出場したが、全打席ノーヒットに終わった」と唇をかんだ。昨年、打順は4番。一塁手兼投手、外野手として
◆~ストレート~「十八番」小沼佑羽(2年・浦河野球少年団出身)
「今の段階ではある程度のボールは投げられるが、高校野球でピッチャーを、やるには打者に配球が読まれても打たれないストレートを磨く」と自身のレベルアップ誓った。印象深い試合は「青函交流野球大会・リーグ戦で初日、北斗上磯中との試合で一塁を守っていたところ打者走者と交錯した。二日目、交錯したあとの胸に痛みを感じていたが、幌別西陵中戦に出場。1回表、レフトフェンス直撃弾で三塁打を打てたが、試合は3-5と敗れた。浦河に帰ってまだ痛みがあったので病院に行ったところ、あばらの骨が1本折れていた」と衝撃事実を話した。昨年も1番打者で、投手兼内外野とオールラウンドプレイヤーとして大活躍。新チームでもエースの座は譲らない。
協力:日高ベースボールスクール