女子エースを目指して-岩見沢緑中の平井さん
「たきうち整形外科スポーツクリニック」(札幌市中央区南1西6)の今月の「院内で見つけたアスリート」は久々の女性野球選手の登場。小学1年生から野球を始め、岩見沢市立緑中野球部、女子野球の石狩リヴェントで投手として活躍する平井詩歩子さん(14、2年)を紹介する。平井さんは、成長期に多く見られる腰椎分離症で今年1月から同クリニックで診療・リハビリ治療を受け、今は順調に回復に向かっている。「春までには完ぺきに治して、中学最後のシーズンを迎えたい」と張り切っている。
▽平井 詩歩子(14、岩見沢緑中2年=投手・内野手、163センチ、46キロ) 岩見沢第一アトムズ-岩見沢緑中野球部-石狩リヴェント
野球をやっていた父親、兄の影響を受けて、小学1年から始める。強豪チーム岩見沢第一アトムズに入って、これまでずっと投手・内野手を続け野球の醍醐味を味わってきた。第一アトムズの先輩には横浜DeNAベイスターズの白崎浩之選手(25、内野手)がいる。平井さんら後輩選手にとっては憧れの的であり、大きな目標となっている。また、札幌出身の山崎まりさん(26、埼玉アストライア)のように女子プロ野球選手も誕生しており、夢は広がる一方だ。プロへの憧れは「ちょっとはあります」と本音を語る平井さん。
平井さんは、岩見沢緑中野球部の投手の一人として頑張るほか北海道女子野球リーグの石狩リヴェントにも所属している。2013年秋に結成された時からのメンバーで、中学生エースを目指して練習に励んでいる。チームは昨年の秋季大会で4位になったが、今年の目標は「全国大会に出場して活躍すること」と照準を絞っている。そして中学では中体連の全道大会出場。まず空知支部大会を突破することを第一目標にしている。父親が他の中学で野球部の顧問教師をしている関係から、直接教えてもらうことがたくさんあり、平井さんの大きな財産になっている。
腰が痛くなったのは昨年夏ごろ。大きな痛みもなかったのでそのままプレーや練習を続けていたが今年に入って痛みを感じるようになり、父親の勧めで「たきうち整形外科スポーツクリニック」に通院し、診療・リハビリを受けている。「よくなっている」と自覚するほどに回復し、まだ練習は出来ないが3月いっぱいを目途に週2回ぐらい通院し、完全に治してから中学生最後のシーズンにかける覚悟だ。「大人になってもずっと続けたい」と、野球の魅力に目を輝かす平井さん。自慢のコントロールを生かしてエースの椅子取りゲームはこれからが本番。はやる心を抑えて、今はけがの治療に専念している。
(記者の目。中山武雄) 取材中、何度も「野球はずっと続けていきたい」と話す表情は、根っから野球が好きな女性と強く感じた。プロへの気持ちもちょっとはあるようだが、第一目標は父親と同じ教師になることのようだ。いいですね。実践で鍛えた女性教師が野球部顧問をすれば、小学、中学、高校の女子生徒の野球人口がどっと増えることは間違いないでしょう。期待しています。
「たきうち整形外科スポーツクリニック」
札幌都心部(中央区南1西6、北辰ビル2階)に位置する利便性と、専門性の高い診断、治療を行うスポーツクリニックとして患者らから厚い信頼が寄せられている。
瀧内敏朗院長は、プロ野球帯同ドクターや高校野球全道大会の担当医師を務めるなど、スポーツ障害治療の第一人者で活躍している。また、リハビリ担当の理学療法士らも豊富な経験と知識を持ち、迅速かつ確実な治療で早期復帰をサポートしている。当サイト、「ストライク」で連載した瀧内院長の「ドクターのフォームチェック」は野球少年たち、監督ら指導者の人気コーナーになった。
「ドクターのフォームチェック」
第1回「金子投手&高田投手」小樽シニア・岩見沢シニア所属当時
第2回「町田投手」西発寒ホークス所属当時
第3回「立野投手」真栄ビクトリー所属当時
第4回「大関投手」真栄ボーイズ所属当時
第5回「関根匡希」東ハリケーン所属当時
第6回「竹内快維」大栄クーガーズ所属当時
第7回「下重匡史」札幌北シニア所属当時
第8回「渡辺佑汰」札幌中央ビクトリーズ所属当時
▽問い合わせ▽
たきうち整形外科スポーツクリニック
札幌市中央区南1条西6丁目11番地、北辰ビル2階(東急ハンズの向かいのビル)
問い合わせはmail:info@takispo.jp、℡011-241-8405へ。携帯電話から受付可能な「シマフクロウ・コール」もある。
★診療時間(受付)★
昼の部=午前11時30分~午後3時(水曜日除く)
夜の部=午後4時30分~同8時(水曜日は夜の部のみ診療)
休診日=日・祝日、第2、4、5土曜日
取材協力:たきうち整形外科スポーツクリニック