【チーム訪問】札幌豊平東リトルシニア
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11日、北広島市に専用室内練習場がある札幌豊平東リトルシニアを訪問した。昨年の新人戦で決勝トーナメント進出を決め、1回戦・日高リトルシニアと対戦するも実力を発揮することなく涙した。主将・山﨑憲征(中2・厚別信濃スターズ出身)は「一人ひとりがもっと役割を考えて取り組むことが大事」と新チームの課題を挙げた。冬季練習で成長した札幌豊平東が、ナイン一丸で春の開幕を待つ。
チーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
【選手】2年:9人 1年:19人 6年:13人
昨秋行われた新人戦のDブロックで、札幌豊平東を含む札幌東と千歳の3チームが、2勝2敗と並んだ。こうした場合、失点率の一番低かったチームが上位となり札幌豊平東が、決勝トーナメント進出を決めた。しかし上位16チームの舞台では、選手たちの堅さが目立ち、初戦の日高戦では0-8と実力発揮とはいかなかった。佐々木鉄也監督(61)は「先発投手の立ち上がりが悪く四球・エラーが重なり、走者がたまったところで打たれた」と唇をかんだ。新チームの課題は、投手を含めた気持ちの弱さも指摘した。この日の練習は、ランニング、体幹トレーニング、キャッチボール、ノック、バッティング、さらにバッテリー組は投げ込みと汗を流した。
新チームの主将・山﨑を中心に、昨秋の悔しさを忘れずまとまりを見せる。山﨑は、主に1番・遊撃手としてチームをけん引した。4番の富山銀士(2年・千歳ファイターズ出身)は、パンチ力を兼ね備え“勝負強さ”と“長打力”で期待に応える。富山は小学3年時に、右ひじを剥離骨折し、当時自宅の壁にボールをぶつけトレーニングに励んだそうだ。そうした努力が実り左投げを習得。翌年の小学4年から左投げで復活。昨秋、新人戦でも左投げ一塁手として出場。右ひじも完治し、今シーズンは、“両投げ”で、三塁手兼投手としても活躍が期待される。
投手陣の中で、今シーズン最終学年となる2年の打矢圭祐(厚別信濃スターズ出身)は、課題の制球力に磨きをかけ勝負の一年に挑む。また1年生ながら二人の左腕は、エース候補と言える石坂大河(札幌豊平リトルリーグ出身)、加藤甲斐(千葉県・院内イーグルス出身)は、ともにコントロールが良い。課題のメンタルを鍛え互いに刺激し合い飛躍の一年にしたい。スピードボールが持ち味の武田悠聖(1年・大谷地ヤングタークス出身)、栗田宏太郎(1年・いずみ野ドリームズ出身)の両右腕の成長にも大いに期待したい。
同チームは2年前、東日本大会出場。4年前には全国選抜大会出場し、1回戦・津リトルシニア(三重県)を2-1で競り勝ち、続く2回戦では強豪・江戸川中央リトルシニアに0-3と惜敗するも全国で“戦える“を実感した一年だった。昨秋のドラフトでは、西武ライオンズから同チーム出身の川越誠司さん(22歳・北海学園大学-北海高-札幌豊平東シニア-豊平カージナルス出身)が、2位指名されるなど明るいニュースに沸いた。同チームは4月9日に日高富川遠征、10日には室蘭遠征を経て、4月29日の開幕を待ちわびる。
【4月予定】
9日:日高富川遠征(練習試合・日高シニア、北広島シニア)
10日:室蘭遠征(練習試合・室蘭シニア)
17日:札幌豊平東グラウンド(練習試合・石狩中央シニア、余市シニア)
24日:札幌豊平東グラウンド(練習試合・札幌西シニア)
29日:開会式
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「闘争心」主将・山﨑憲征(2年・厚別信濃スターズ出身)
「チーム一人ひとりが闘争心をもって取り組むことで、チーム内のレベルアップへと繋がると思う」と力強かった。印象深い試合は「秋季新人戦・決勝トーナメント1回戦の日高シニア戦。大きな舞台で0-8とコールドで敗れたが、それよりも自分たちの野球ができずに終わってしまったことが何より悔しい」と唇をかんだ。新人戦では1.3番で遊撃手として活躍した。右投げ右打ち身長168cm体重54kg。
◆「貢献」富山銀士(2年・千歳ファイターズ出身)
「自分がチームの四番として、大事な場面で貢献したい」と頼もしかった。印象深い試合は「新人戦の初戦、対札幌東シニア。先発マウンドに上がったのは1年生投手だったが、みんなで盛りたてることが出来、6-4で勝利した。自分も初回、一死二、三塁の場面で、レフトオーバーを打つことができた」と頬を緩めた。新人戦では4番一塁手兼三塁手兼投手として活躍した。両投げ右打ち身長176cm体重65kg。
◆「全力、投球術」打矢圭祐(2年・厚別信濃スターズ出身)
「自分の持ち味は全力なので、常に忘れずマウンドに上がる。また今シーズンの課題としているのは、投球術なので自分なりに磨いて開幕に挑む」と力を込める。印象深い試合は「新人戦の千歳戦で6-8と敗れた試合。自分は五回一死満塁でマウンドに上がり、プレッシャーはあったけれど後続を抑え、続く六回も三者凡退。しかし七回に2失点。良いピッチングもできたけど・・・」と悔しさをにじませた。新人戦は投手兼外野手として7.8.9番として活躍した。
【お問合わせ】
佐々木監督 080-1868-1186