反響呼ぶナイター照明新設の札幌スタジアム
ナイター照明設備を新設して生まれ変わる本格硬式野球場の札幌スタジアム(札幌市清田区真栄455番地)が、野球関係者や市民らから大きな反響を呼んでいる。医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院の岡村健司病院長(60)が、個人購入したことでも話題に拍車をかけ、大手企業や地元企業からの支援広告など予想を上回る賛同の声が広がっている。「だれでも、気軽に使えて、ワクワクするボールパークにしたい」と願う購入者の岡村病院長。この24日に登記手続きも終了し所有権が移転、4月29日にオープンセレモニーが行われ、札幌の野球プレイヤーが待ちに待ったナイター球場がいよいよスタートする。
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札幌スタジアムは1994年、社会人野球のサンワード貿易野球部の本拠地(サンワードスタジアム)として誕生したが、2005年に同野球部が廃部になり、その後は一般に開放されて来たもののフル活用されることなく”宝の持ち腐れ”的存在になっていた。両翼99m、中堅122m、観客席600人の本格硬式野球場は野球関係者はもちろんのこと、市民誰しもが有効活用されることを願っていた矢先の出来事で、購入者の岡村病院長に大きな拍手が贈られている。
昨年10月、岡村病院長は友人に誘われて軽い気持ちで見学に行ったのが札幌スタジアムだった。見た瞬間、「こんな立派な球場をこのままにしておいては、もったいない。ナイター設備を整えれば、さらにいろんな野球グループの人たちが使える」と購入の気持ちに傾いた。早速、北海道銀行に個人融資の相談をしたところ即決で「先生の趣旨に賛同、応援します」とうれしい答えが返ってきた。家族に内緒の決断だったが「新聞に大きく載ってバレてしまいました」と笑う。野球場取得の構想は以前からあったが、実現は還暦後の5年か10年先を思い描いていた。しかし、初めて見た札幌スタジアムの素晴らしい環境にひと目ぼれし、夢実現の”前倒し”を決めた。
8歳から野球をはじめ、高校球児としても活躍、57歳まで現役選手でやってきた岡村病院長。その野球に対する情熱は今も衰えることなく燃え続ける。自身の経験から「小さいとき、立派な球場で試合をして感動した。同じ思いをいろんな野球プレイヤーに味わってもらいたい」と購入の動機を話す。だれでも気軽に使えるよう、一般社団法人にして利用料金も抑え「みんなで作る野球場を」合言葉に、少年野球から朝野球、中学・高校・大学、社会人野球、女子野球と幅広く開放し、アマチュア野球のメッカとなることを目指している。
新球場は照明全6基、内野グラウンドの土も全部入れ替えて一新するほか、オフも使用できる室内練習場建設も予定している。利用時間は午前4時30分~午後10時30分までで、利用料金は90分単位で平日5,000円、土日祝日が7,500円。照明利用は30分単位で全面6基が4,000円、内野4基が3,000円、マウンド2基が2,000円となっている。
3月1日の新聞報道(道新スポーツ)で反響も大きく、募集しているフェンス広告(年間10万円)も順調だ。大手家具メーカーや地元企業、大学などからの応援エールが相次いでいる。東京6大学の法大野球部の夏合宿や道内の高校・大学野球、女子野球からも早々に使用申し込みが来ており、関係者の関心の高さが示されている。4月29日のオープニングセレモニーでは軟式野球の強豪チーム「キング運送」や「フェニックス」などが出場して記念大会も行われ、札幌市民が長年切望していた「俺たちの、私たちのナイター球場」がいよいよ開場する。一市民のビッグなプレゼントが道都・清田の杜に新たな白球の歴史を刻む。さあ、みんなで盛り上げていこう! (中山 武雄)
※管理・運営は札幌市手稲区の「西宮の沢バッティングパーク・ピッチャーガエシ」(松田晃社長)が行い、球場利用・フェンス広告などの申し込みを受け付け中。問い合わせはピッチャーガエシ090-2818-2944(松田)へ。
♦岡村 健司・医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院長
1955年、大阪府生まれの60歳。整形外科医。大阪・高津高では野球部、北大時代はアメリカンフットボール部主将、北大を中退して札医大に進学し空手部で活躍。整形外科医として肩関節鏡視下手術7,000例の実績を誇り全国トップ。2015年5月の週刊現代で「肩の名医20人」に選ばれている。
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」
JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅から徒歩7~8分の恵まれた立地条件の「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目、厚別消防署向かい)は、札幌市内はもちろん近郊市町村からの通院、入院患者も多く整形外科の専門病院として、まさに地域医療の拠点になっている。肩・ひじ・手・首など部位別の専門ドクターが配置されているほか、リハビリテーション科には100人近い理学・作業療法士がリハビリを担当するなど、その充実した医療内容が評判になっている。
★受付時間★
♦外来 午前8時30分~同11時、午前11時~午後4時
♦リハビリ 午前7時~正午、正午~午後7時30分(土曜は午後4時30分)
♦休診日 日曜・祭日、年末年始
★問い合わせ★
診療・予約 011-351-2213
リハビリ 011-351-2215
スマイル 011-351-3313
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院