【チーム訪問】札幌羊ヶ丘リトルシニア
13日、札幌市南区滝野に室内練習場がある札幌羊ヶ丘リトルシニアを訪問した。同チームは昨年の新人戦・ブロック予選1勝3敗と悔し涙を流した。同チームの指揮を執る馬場 至監督は、“古稀“(こき)の70歳を迎え今夏限りで、勇退を決めている。昨秋の新人戦の話におよぶと「心のゆるみ、ほとんど打てなかった」とまだまだ元気に悔しさをにじませていた。同チームは3月25日から仙台遠征、オープン戦を経て例年より仕上がりを早やめ開幕へ向けて気合十分だ。
チーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
【動画】コチラ冬季練習①冬季練習②冬季練習③
【フォトグラフ】コチラ
【選手】
2年:17人 1年:9人 6年:9人
羊ヶ丘・馬場監督が、今夏限りで勇退。
馬場監督は1946年生まれ、高校時代の1963年春のセンバツ甲子園大会・準優勝メンバー。今夏で勇退を決めている馬場監督は「今シーズンの札幌羊ヶ丘は、打のチームを目指す」とキッパリ。取材で受け答えする表情と選手たちを見る眼差しとは違い、馬場氏の表情はまだまだ野球への情熱を感じた。
長年の指導で培った全てを出し切り全国つかんでみせる!
今年に懸ける!
それは昨年新人戦で尽くチャンスで打てなかったことを指揮官は悔やんでいた。「この冬は打ち込んだ」と話す通り、12月から2月まで選手たちに打力アップの為、“地下足袋“を履かせ、バッティング練習を行ってきた。狙いは、足の指先までしっかりと力が加わるようトレーニングの一環として敢行。「この結果が出るのが楽しみ」と自信をのぞかせた。
~今夏、有終の美を飾ってみせる~
攻撃陣 互いに意識し合う選手たち
キーマンの1番・佐藤琉生(1年・東月寒レオンズ出身)は、出塁率が高く。俊足でチャンスメークの出来る選手。出塁するか、しないかは大きい。中軸打者に2人の名前が挙がった。1人目は辻 尚生(2年・藻岩ライオンズ出身)。新人戦でも4番を任され、勝負強く長打に期待が持てる打者だ。2人目は野島 丈(2年・白石ジュニアフェニックス出身)。新人戦では5番を任され、辻同様長打の打てる打者。
互いに意識し合い選手たち。チームのエースピッチャーでもあり言わば“投打の大黒柱”と言える。またチームの状況が劣勢な場面に置かれても雰囲気を一新するムードメーカーがいるの2人の名前が挙がった。それは共に三塁手争う2人だ。右投・左打の長谷川 駿(2年・北野リトルメッツ出身)と右投・左打の飯高皓大(2年・木の花ブラックジャガーズ出身)だ。捕手争いも激化!昨秋、背番号2の田辺 稜 (2年・東海Fイーグルス出身)は、強肩で打撃も良い。しかしライバルの大川賢吾(2年・北野パワーズ出身)が、この冬の頑張りで追いついてきている。
各ポジションで互いに意識し合う切磋琢磨で、この冬実力を身につけた選手たちは、開幕からさらなる活躍が期待できそうだ。
【開幕までのオープン戦・スケジュール】
(3月)
◇25~29日:宮城臨空シニア他(仙台遠征)
(4月)
◇02日:苫小牧シニア
◇10日:札幌北広島ボーイズ
◇17日:札幌東シニア
◇23日:旭川大雪ボーイズ
◇24日:北海ベアーズ
◇29日:合同開会式
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「信」主将・中野 響(2年・東海Fイーグルス出身)
「新人戦の悔しさをバネにみんなで、冬の厳しい練習を乗り越えレベルアップした。みんなを信じて、自分を信じて試合に挑みます」と頼もしかった。印象深い試合は「新人戦・札幌中央戦で4-5と敗れた試合。序盤に5失点したが、チーム一丸となり1点ずつ取り返し良いゲームが出来た。負けて悔しいので次は勝ちたい」と次戦の“リベンジ”を誓った。「チームの目標は“全国出場”課題は試合終盤での集中力の弱さ。敵の気迫に負けている」と指摘した。「普段から練習の合間の行動を早くする」などと課題克服にスピードアップを掲げた。新人戦では6番・右翼手として出場し、逆方向にも力強い打球を打つバッティングが持ち味だ。左投・左打、身長163cm、体重62kg。
◆「感謝」野島 丈(2年・白石ジュニアフェニックス出身)
「今、野球が出来るのは色々な人達の支えで出来ている。感謝の気持ちを忘れない」と気を引き締めた。印象深い試合は「東日本大会・2回戦、東村山シニア戦で3-4と敗れた試合。先発したが三回投げて失点してしまい、3年生最後の試合にしてしまった」と悔しがった。新人戦では3、5番・投手として出場。スピードボールとコントロールが持ち味。右投・右打、身長176cm、体重78kg。
◆「本気」辻 尚生(2年・藻岩ライオンズ出身)
「冬に一生懸命練習した。昨年、勝てなかった相手に本気でリベンジしたい」と強い決意を表わした。印象深い試合は「東日本大会・2回戦、東村山シニア戦で3-4と敗れた試合。負けて悔しい」と唇をかんだ。新人戦では4番・一塁手として出場。東村山シニア戦では、センターオーバー二塁打を放つなどパワフルなバッティングが持ち味だ。右投・右打、身長171cm、体重74kg。
協力:札幌羊ヶ丘リトルシニア