けがを乗り越え秋季大会で大活躍、双葉の佐野君
「たきうち整形外科スポーツクリニック」(札幌市中央区南1西6)に通院する今月の「院内で見つけたアスリート」は、今季夏、秋ともに初めて高校野球全道大会に出場した双葉高野球部の佐野圭亮君(16、2年)を紹介する。佐野君は昨年7月、以前から痛めていた右ひじ手術を乗り越えて今秋季全道大会のレギュラーメンバーになり、1回戦突破の原動力となる活躍を見せた。けがは完全に治り、今は定期的に同スポーツクリニックに通院して診断とリハビリを兼ねたフォームチェックなどで万全の予防を図って、来季へさらなる飛躍を目指している。
▽佐野 圭亮(16、双葉高2年=センター、171センチ、60キロ)幸ファイターズ-小樽シニア-双葉高野球部
利き腕の右ひじに異変を感じたのは中学2年生ごろから。我慢をしながら練習、プレーを続けていたが高校に入学して間もない昨年7月、痛みに耐えられないほどに悪化したため手術を決断した。関節に発生する離断性骨軟骨炎だった。昨シーズンは棒に振ったが今年に入り完全に回復状態になったが、念には念を入れ今も「たきうち整形外科スポーツクリニック」に定期的に通って術後の経過とフォームチェックなどを行っている。「投げ方が悪かったのが原因です。(投げ方が)今は前より全然よくなりました」と笑顔で話し、辛いけがを乗り越えた”ご褒美”に感謝している。
野球は小学3年から始めた。中学は硬式野球の小樽シニアに所属し外野手で活躍した。高校に入っての夢は当然甲子園だが、ベンチ入りしたのは今秋季大会から。けがも治って背番号8をもらい、目標にしていたレギュラーの座を射止めて小樽支部予選で古豪・潮陵高を5-3で破っての初の全道大会出場。全道大会は夏に続いての出場だが、佐野君ら2年生以下で勝ち取った「新人戦」の進出は格別の喜びがあった。
1回戦の中標津高戦は初めて経験する全道の大舞台。佐野君は2番、センターで出場した。緊張もしたが勝利への執念が勝り、5打数3安打、2打点の大活躍をした。忘れられない一打となったのは、逆転打となった左前タイムリー。チームを勢いづかせる千金一打で本人も「最高の打撃だった」と振り返った。50メートル6・2秒の俊足、自慢の足を生かして全道大会では2盗塁もした。試合は1回戦10-4と大差で中標津高を破ったが、2回戦は富良野高に1-3で惜しくも敗れた。全道で2回戦った経験は貴重だ。佐野君の心はすでに来季へ向けて動き出した。「このオフで、しっかり体づくりをして新たな目標を目指します」と、頼もしく宣言した。
(記者の目・中山武雄)術後のチェック、定期的リハビリを辛抱強く続けている姿に感心した。当然、両親の勧めでやっていることだが、本人の強い意志もなければ長続きはしない。この結果は、必ず後々の野球人生にプラスになることは間違いないと思います。成功の道は何事も真摯に取り組むこと、頑張って下さい。
「たきうち整形外科スポーツクリニック」
札幌都心部(中央区南1西6、北辰ビル2階)に位置する利便性と、専門性の高い診断、治療を行うスポーツクリニックとして患者から厚い信頼が寄せられ、道内各地から治療に訪れている。
瀧内敏朗院長は、プロ野球帯同ドクターや高校野球全道大会の担当医師を務めるなど、スポーツ障害治療の第一人者で活躍している。また、リハビリ担当の理学療法士らも豊富な経験と知識を持ち、迅速かつ確実な治療で日常生活への早期復帰をサポートしている。当サイト、「ストライク」で連載した瀧内院長の「ドクターのフォームチェック」は野球少年・少女や監督ら指導者の人気コーナーになった。
【ドクターのフォームチェック】(バックナンバー)
第1回「金子投手&高田投手」小樽シニア・岩見沢シニア所属当時
第2回「町田投手」西発寒ホークス所属当時
第3回「立野投手」真栄ボーイズ所属当時
第4回「大関投手」真栄ボーイズ所属当時
第5回「関根匡希」東ハリケーン所属当時
第6回「竹内快維」大栄クーガーズ所属当時
第7回「下重匡史」札幌北シニア所属当時
第8回「渡辺佑汰」札幌中央ビクトリーズ所属当時
▽問い合わせ▽
たきうち整形外科スポーツクリニック
札幌市中央区南1条西6丁目11番地、北辰ビル2階(東急ハンズの向かいのビル)
問い合わせはmail:info@takispo.jp、電話011-241-8405へ。携帯電話から受付可能な「シマフクロウ・コール」もある。
★診療時間(受付)
昼の部=午前11時30分~午後3時(水曜日除く)
夜の部=午後4時30分~同8時(水曜日は夜の部のみ診療)
休診日=日・祝日、第2、4、5土曜日
取材協力:たきうち整形外科スポーツクリニック