北広島イーストグローリーが連覇
第10回少年野球交流大会(10月8日~10日、恵庭公園球場、恵庭わこう公園球場ほか)
恵庭市、千歳市、北広島市から26チームが参加
北広島市、恵庭市、千歳市の26チームが参加。最終日の10日は準決勝、決勝の3試合が行われた。決勝戦は北広島イーストグローリーと恵庭ジュニアスワローズが対戦、五回まで1-1の緊迫した投手戦となったが、北広島が六回の裏、内野安打、2四球と一死満塁として6番・坂本真世選手の中前打で均衡を破る2得点など一気3点をあげて4-1で恵庭ジュニアスワローズを破り、昨年に続いて栄冠を手にした。MVPは北広島イーストグローリーの主将・鈴木大和選手が選ばれた。(取材・中山 武雄)
◎成績は次の通り◎
▽優勝 北広島イーストグローリー(北広島)▽準優勝 恵庭ジュニアスワローズ(恵庭)▽3位 恵み野ロイヤルズ(恵庭)、春日ライオンズ(千歳)
▽1回戦 島松ジュニアスワローズ4-3千歳タイガース、広葉ブルースターズ1-0北陽レッドイーグルス、春日ライオンズ9-8柏ホエールズ、東部カープジュニア4-0日の出ロイヤルズ、恵庭ジュニアスワローズ5-1千歳桜木メッツ、恵庭和光ジュニアライオンズ4-2千歳ガッツ、北栄フェリックス6-2西の里カープジュニア、北広島イーストグローリー7-0向陽台ヒーローズ、北広島大曲カープジュニア8-1若草タイガース、高台レオンズ8-2千歳ライトニングス
▽2回戦 北の台カープジュニア5-3島松ジュニアスワローズ、春日ライオンズ3-2広葉ブルースターズ、東部カープジュニア7-1千歳ファイターズ、恵庭ジュニアスワローズ8-4西部ホワイトファング、恵庭和光ジュニアライオンズ7-0千歳ブラックバード、北広島イーストグローリー8-4北栄フェリックス、清流リトルインディアンズ7-0北広島大曲カープジュニア、恵み野ロイヤルズ14-0高台レオンズ
▽3回戦 春日ライオンズ3-2北の台カープジュニア、恵庭ジュニアスワローズ1-0東部カープジュニア、北広島イーストグローリー2-1恵庭和光ジュニアライオンズ、恵み野ロイヤルズ2-1清流リトルインディアンズ
▽準決勝 恵庭ジュニアスワローズ4-0春日ライオンズ、北広島イーストグローリー8-0恵み野ロイヤルズ
▽決勝
恵庭ジュニアスワローズ 1000000=1 (伊地知-榎並)
北広島イーストグローリー 000103x=4 (福岡、鈴木-松浦)
◎個人賞
▽最優秀選手賞 鈴木大和(北広島イーストグローリー)▽優秀選手賞 松浦一斗(北広島イーストグローリー)、坂本真世(北広島イーストグローリー)、原田基矢(恵庭ジュニアスワローズ)、伊藤楓人(恵庭ジュニアスワローズ)、田中裕也(恵み野ロイヤルズ)、中村玲夫(春日ライオンズ)
北広島イーストグローリー、六回鮮やか攻撃
六回裏、1-1の緊迫ゲームを破ったのは北広島イーストグローリー。先頭打者の2番・鈴木大和が内野安打で出塁すると、3番・本間駿己が四球、一死のあと5番・橋田隆也も四球で満塁の場面に。バッターボックスには6番・坂本真世が入った。「前の打席でスクイズを失敗したので絶対打ってやろうと思って打席に立った」という坂本は、大会屈指の好投手、恵庭ジュニアスワローズのエース伊地知雄人が放った低めのボールダマを鮮やかにセンター前に運んで一気2打点を上げた。北広島はさらに四球、エラーなどで1点を追加して試合を決めた。投げては鈴木大和が好投した。先制点を許した1回途中で、先発の福岡唯人から継投し、最終回まで危なげない安定した投球内容で恵庭打線をほんろうし、追加点を与えなかった。また、同点ホーム、決勝ホームとも自ら踏んで、主将としてチームの牽引車となる活躍だった。
再三のスクイズ阻止、光った恵庭バッテリー
敗れはしたが恵庭ジュニアスワローズのエース、伊地知雄人も好投した。五回まで北広島打線を1点に抑え、決勝戦にふさわしい締まったゲームを作り出した。また、北広島が仕掛ける再三のスクイズをことごとくはずしてピンチをしのいだシンキング野球(考える野球)は、恵庭バッテリーのレベルの高さを見せ付けた象徴的な場面だった。これも日ごろの練習から生まれた宝物だろう。2度にわたる三・本間の侠殺プレーも練習の成果がたっぷり現れ、小学生の技を超えるプレーだった。
全国経験で自信に満ちたプレーを展開した北広島
優勝した北広島イーストグローリーは今季も絶好調。全日本マクドナルド南北海道大会で優勝し全国大会(2回戦敗退)にも出場し、ホクレン旗全道大会ではベスト4になるなど好成績を残した。選手たちのプレーにも自信が見られ、試合展開にも余裕があふれていた。これも全国大会出場の経験と誇りが、そうさせているのだろう。昨年に続いての優勝、北広島の貫禄勝ちといえる一戦だった。
◎鹿野竜一・北広島イーストグローリー監督の話 相手投手(伊地知君)の成長ぶりにはびっくりした。何とか打ち崩そうとスクイズなどを試みたが、練習不足で失敗した。それにしても他チームの成長はすごい。これでうちのチームの課題がいっぱい浮き上がってきた。その課題に向かって練習します。