旭川大雪、札幌新琴似下し初代王者
第1回全日本中学野球選手権北海道地区大会(北海道野球協議会/主催)の準決勝2試合と決勝が行われ、決勝は準決勝の小樽シニアを破り勢いに乗る旭川大雪ボーイズが、6-3で札幌新琴似を下し、中学硬式の最高峰「ジャイアンツカップ」北海道地区・初代王者となった。
優勝した旭川大雪は8月19日から東京で開催の第10回全日本中学野球選手権ジャイアンツカップ(東京ドームほか)に、北海道地区代表として出場する。
同チームは今春東京で行われた春季全国大会(ボーイズリーグ主催)で、ベスト8の活躍を見せるなど実力は折り紙付き。
昨年の小樽シニア同様、上位進出に期待が懸かる。
◆決勝(10日・札幌円山球場)
札幌新琴似シニア
1001001=3
402000×=6
旭川大雪ボーイズ
(新)小林、飯土用‐千代川、五十嵐
(旭)杉山、加藤新‐吉原
▽三塁打:濱西(旭)
▽二塁打:小林、横田(新)、吉原(旭)
旭川大雪が初回、一挙4点で逆転
決勝は、旭川大雪ボーイズが全国的にも強豪で知られる札幌新琴似シニアを破って初優勝を飾った。
1点を追う初回、1番・佐々木崇文(3年・神楽少年野球団出身)が、四球で出塁するとすかさず二盗で無死二塁。
続く2番・木田祥太の内ゴロが敵失を誘い二走・佐々木が俊足を飛ばして一気に生還し同点。
続く3番・安孫子楓汰(3年・ピヤシリ西クラブ出身)も敵失で無死一、二塁。4番・吉原大稀(3年・新富野球少年団出身)が、犠飛で一死一、三塁と好機を広げた。
ここで5番・濱西真裕(3年・大有野球クラブ出身)が、走者一掃の左中間を破る適時2点三塁打を放ちこの回、一挙4点を奪い主導権を握った。結果この4点目が決勝点となる。
さらに三回にも2点を加え試合を決めた。
西大條敏志監督(49)は「バッティングマシンを135km/hに設定し、まっすぐに振り負けない練習をしてきた。
成果が出ました」と自信を示していた。投げては準決勝から途中登板している杉山大晟(3年・永山中央野球少年団出身)が、三回まで1失点。四回以降、加藤新大(3年・神居東ベアーズ出身)が、粘る札幌新琴似打線を2点に抑え逃げ切った。
また試合中盤以降の展開によっては、エース・畠山和明(3年・永山南クラブ出身)の登板を示唆するなど盤石の継投も想定していた。
冬期間から変わらぬ徹底したスイングの量と質で掴んだ実力は、春季全国大会に引き続き今大会でも選手、指導者ともに手ごたえを感じていた。
北海道初の中学硬式野球最高峰”ジャイアンツカップ”の頂点掴んでみせる。
新琴似、決勝の舞台で涙
新琴似は初回、二死から3番・小林珠維(3年・登別青葉パワーズ出身)が、左越二塁打で好機を作ると4番・横田雄摩(3年・上手稲コンドル出身)が、期待に応え左前適時打で先制。
打では申し分ないスタートを切るが一回裏、内野の失策などピンチを広げ4失点が最後まで響いた。
四回、無死一、三塁から6番・大平裕人(3年・山の手ベアーズ出身)が、右前適時打で追撃。最後の攻撃となった七回でも一死一、三塁から2番・白川航也(3年・平岡カウボーイズ出身)の犠飛で1点を掴む意地見せた。
しかし後続が倒れ決勝の舞台で涙した。
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:北海道野球協議会