【中学クラブチーム訪問】札幌北広島ボーイズ
12月18日、中学硬式クラブチームの札幌北広島ボーイズを訪問した。今年の札幌北広島の3年生15人の進路は、道外へ1人。他は札幌市内や近郊へそれぞれ進路希望が出ている。山田 徹監督(56)は「ここで学んだこと。人としてあいさつができる。感謝ができる。整理整頓ができるなど原点を忘れないでほしい」と独特の表現でエールを送った。新チームは全国予選の秋季北海道選手権1回戦で優勝した苫小牧ボーイズに惜敗したものの確実に力つけてきている。
チーム訪問は、今年も代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。また主将・井田朔弥君(2年・恵庭柏ホエールズ出身)にはチームの特徴や目標を動画で語ってもらいました。
◆選手構成
2年生:9人 1年生12人、6年生6人※取材時。
【動画】コチラ 冬季練習① 冬季練習② 冬季練習③ キャプテンからメッセージ
【フォトグラフ】コチラ
札幌北広島ボーイズは今夏、ボーイズリーグ全国大会へ北海道代表として第47回日本少年野球選手権大会出場し、1回戦の滋賀野洲ボーイズ6‐4と競り勝ち、2回戦で宮城仙北ボーイズの前に涙するも全国の舞台で貴重な経験を積んだ。
リーグ戦8位からの成長
新チームはリーグ戦8位ながら全国予選1回戦で後に優勝する苫小牧ボーイズと対戦。試合は0‐0の攻防の中、失策による1点が決勝点となり涙するも山田監督は「選手一人ひとりの力を出し切り、各上相手と戦えた。先輩たちと同じものをもっている」とチームワークが自分たちの基本線であることを強調した。また課題は「まだまだ個々の能力は低く。特に投手陣は武田に次ぐ2~3番手の成長を待たれる」と春を見据えた。
冬季練習はじっくり基礎!
シーズンが始まるとどうしても実践中心となる為、冬期間はじっくり基礎練習に重みを置くという。この日もひたすらボールを使った練習に従事していた。様々なキャッチボールから球回しと稼働率の高い練習がここにもあった。同チームは2月に秩父別合宿。3月には恵庭市青少年研修センターでの合宿。この恵庭での合宿がチームの団結力や選手個々の精神力向上につながると言う。一年で一番楽しくも厳しい日だそうだ。冬季練習を終え4月に入りオープン戦を経て開幕を待つ。
◎山田監督が、印象深い試合と挙げた苫小牧ボーイズ戦
「エースの武田がベストピッチングをしてくれた。やればできる」と期待を寄せた。
第9回日本少年野球秋季北海道選手権大会
(平成28年10月1日)
▽1回戦
苫小牧ボーイズ
0000001=1
0000000=0
函館ボーイズ
(苫)内野―園田
(札)武田―榎本
~数人の選手を5段階評価~
山田監督に聞いた
投手陣では4人の名前が挙がった。山田監督にはコントロール、スピード、経験、マウンド度胸、スタミナ、監督からの信頼度など5段階評価で選手を紹介。
◇阿部悠太投手(2年・恵み野ロイヤルズ出身)は、コントロール③、スピード④、経験④、マウンド度胸③、スタミナ④、信頼度3.5。「制球力と精神力の向上」と期待した。右投・右打。投手兼外野手として出場。身長158cm、体重54㎏。
◇畠中優多投手(2年・平岡カウボーイズ出身)は、コントロール③、スピード③、経験②、マウンド度胸④、スタミナ③、信頼度③。「スピード、制球力のアップ。経験が浅い分、伸び代がある」と期待した。右投・右打。投手兼内外野手。身長169cm、体重53㎏。
◇伊藤 翼投手(1年・川沿キラーズ出身)は、コントロール④、スピード③、経験④、マウンド度胸③、スタミナ③、信頼度③。「スピードアップ、精神力の向上」と期待した。右投・右打。投手兼内野手。身長155cm、体重43㎏。
◇松崎慎斗(1年・緑ヶ丘パワーズ出身)は、コントロール④、スピード③、経験③、マウンド度胸④、スタミナ3、信頼度③。「伊藤同様、スピードアップ、精神力の向上」と期待した。右投・右打。投手兼内野手。身長163cm、体重48㎏。
打撃陣では5人の名前が挙がった。投手陣同様、山田監督にバットコントロール、長打力、チームバッティング、ミート力、勝負強さ、監督からの信頼度を5段階評価で表してもらった。
◇田口大喜(2年・川沿キラーズ出身)は、バットコントロール③、長打力④、チームバッティング③、ミート力④、勝負強さ④、信頼度④。「攻撃的な走塁を」と期待した。右投・右打。新人戦では1番・ライトとして出場。身長164㎝、体重61㎏。
◇加藤愛稀(2年・白石リトルファイターズ出身)は、バットコントロール④、長打力④、チームバッティング④、ミート力④、勝負強さ③、信頼度④。「もっともっと勝負強さを上げて」と期待した。右投・左打。新人戦では4番・セカンドとして出場。身長164㎝、体重57㎏。
◇小林紀裕(2年・白石リトル・硬式出身)は、バットコントロール③、長打力④、チームバッティング③、ミート力③、勝負強さ③、信頼度③。「もっとチャンスに強く」と期待した。右投・右打。新人戦では3~5番・ショートとして出場。身長163㎝、体重60㎏。
◇武田悠太(2年・恵み野ロイヤルズ出身)は、バットコントロール③、長打力④、チームバッティング③、ミート力③、勝負強さ③、信頼度③。「思い切りよく打席立ってほしい」と期待した。右投・右打。新人戦では3~5番・投手兼外野手として出場。身長158㎝、体重54㎏。
◇高橋大智(2年・白石リトルファイターズ出身) は、バットコントロール④、長打力③、チームバッティング③、ミート力④、勝負強さ④、信頼度③。「迷いなく思い切り打席に」と期待した。右投・右打。新人戦では2番・サードとして出場。身長160㎝、体重53㎏。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中で自分は何をするべきかを問いた。
◆~夢を現実に~「夢現」主将・井田朔也(2年・恵庭柏ホエールズ出身)
「OBの戸川大輔さん(現西武ライオンズ)が、練習に来て下さったときに僕たちに残してくれた言葉なので」と力強かった。秋季新人戦では主将で1、2番を任され・遊撃手としてチームをけん引。持ち味は何事も全力で取り組む姿勢でチームをけん引する。右投・右打、身長165cm、体重55㎏。
Q1)印象深い試合は
「秋のリーグ戦・苫小牧ボーイズ戦で0‐1と敗れた試合。試合に負け悔しいけれど試合になった」と堂々としていた。
Q2)チームのキーマンは
「武田悠太(2年・恵み野ロイヤルズ出身)です。試合を作るのは投手なので」と期待した。
Q3)秋季リーグ戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「札幌豊平ボーイズの西正真也選手(2年・石山アトムズ少年団出身)です。麻生球場で試合をした時、ファールだったけど打球を場外まで飛ばしていた」と驚いていた。
◆「向上心」加藤愛稀(2年・白石リトルファイターズ出身)
「現状に満足せず練習に取り組む」と力強かった。持ち味は勝負強いバッティング。新人戦では4番を任されチームをけん引。秋のリーグ戦・苫小牧戦では初回、二死三塁からライト線を破るツーベースを放つなど活躍した。右投・左打。身長164㎝、体重57㎏。
Q1)印象深い試合は
「苫小牧ボーイズ戦。相手の方が格上だったが、終盤まで1‐1と迎えた最終回、二死から3点取って逆転し4‐1で勝利した試合」と力を込めた。
Q2)チームのキーマンは
「武田悠太(2年・恵み野ロイヤルズ出身)です。良いピッチングをしてくれると試合をものにできる」と信頼を寄せる。
Q3)秋季リーグ戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「函館ボーイズの佐藤颯馬選手(2年・磨光クラブ出身)。「バッティングが桁違い!ピッチングでも3年生相手でも動じない堂々としたピッチングを見せた」と実力を認めた。
◆「平常心」武田悠太(2年・恵み野ロイヤルズ出身)
「ピンチになっても慌てずにプレーできるよう心掛けたい」と冷静だった。新人戦ではクリーンナップを打ち、主戦投手としてチームをけん引。持ち味はスピードボールとアウトコースへのコントロール。右投・右打、身長158cm、体重54㎏。
Q1)印象深い試合は
「秋季北海道選手権1回戦・苫小牧ボーイズ戦。最終回まで0に抑え、自分としてはベストピッチングだった。攻撃では打てなくて悔しかった」と表情を曇らせた。
Q2)チームのキーマンは
「加藤愛稀(2年・白石リトルファイターズ出身)です。チャンスの場面で打ってくれる。勝負強さを持っている」と全幅の信頼。
Q3)新人戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「札幌豊平ボーイズの西正真也選手(2年・石山アトムズ少年団出身)。「リーグ戦で対戦した時、自分はその試合センターを守っていたが、打席の西正選手の打球はフォールだったが場外へ飛ばしていた」と驚いた。
※中学クラブチーム訪問企画は、ベースボール北海道ストライクを応援してくださっているチームさんを優先して行っております。
協力:札幌北広島ボーイズ