中学野球界から村上氏が今年の漢字は「跡」
1年間の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」が「安」に決まった。安倍政権による安保法案の成立が注目を集めた。イスラム過激派組織による日本人拘束事件やパリ同時多発テロ事件、異常気象、マンション傾斜問題などが人々を不安にさせた。お笑い芸人・とにかく明るい安村のギャグ「安心してください、穿いてますよ」の流行。
STRIKEでは道内の少年野球、中学野球、高校野球界で最も活躍したチームの監督さんに今年を振り返っていただき漢字一字にしたためていただきました。第2弾は、中学野球界から村上武洋氏(50)が、今年の漢字は「跡」。
リトルシニア中学硬式北海道代表として全日本中学野球選手権大会・ジャイアンツカップに出場し、準優勝へと導いた小樽リトルシニア球団・監督・村上武洋氏(50)が「跡」としたためた。
村上氏の第一声は「日本選手権北海道予選三連覇が出来たのは先輩たちのお陰。ジャイアンツカップでは奇跡的に決勝まで勝ち上がった」と感謝と謙虚を忘れなかった。
日本選手権道予選三連覇は、この試合から始まった
「勝負強さが備わってきた!4~5点リードされても後半追いつく展開にもっていける。このような戦いができたのは翼(札幌西シニア・田辺 翼監督)には悪いが、札幌西戦がポイント」と切り出した。
それは今春行われた春季大会・決勝トーナメント1回戦の事だ。五回終わって1-4と劣勢から六回、怒涛の粘りを見せる。先頭2番・伊藤 陸(2年・小樽シーレックス奥沢出身)、3番・佐々木 駿(2年・余市強い子野球スポーツ少年団出身)の連続安打で無死一、二塁と好機。続く4番・柴田 颯(3年・銭函ボーイズ出身)が、起死回生の2点適時三塁打で1点差に詰め寄る。さらに代打で登場した永山 陸(3年・朝里ホーネッツ出身)のセーフティースクイズが、一塁線転がり三走・柴田が、生還し同点。七、八回と両チーム無得点に終わり向かえた延長九回裏、二死三塁と小樽サヨナラの場面で、1番・中山竜之介(3年・最上ボーイズ出身)が、内安で三走・田島璃大(3年・小樽シーレックス奥沢出身)が、ホームを踏み死闘九回を5-4のサヨナラ勝利で飾った。
この戦いで「勝負強さが出てきた。今年もいける!」と実感した。ここで掴んだ粘りと自信で春季大会・準優勝。続く日本選手権北海道予選・決勝の相手は、春季大会決勝で敗れた相手・札幌新琴似に延長八回の末5-2と競り勝ち3年連続優勝!三連覇を成し遂げた。さらに全国の舞台でも大暴れ、ジャイアンツカップでは1回戦・浦添ボーイズ(沖縄県)を5-1と下すと、2回戦・ポニー江東ライオンズ(東京都)を4-3。準々決勝・愛知瀬戸ボーイズ(愛知県)を4-1と快進撃は続く。準決勝・小山ボーイズ戦でも延長十回の末、1-0のサヨナラ勝利で決勝まで駆け上がった。決勝では羽曳野ボーイズ(大阪府)の前に1-8と力尽きるも全国に小樽リトルシニアここにありと足跡をくっきりと残した一年となった。
先輩たちが残したこの「跡」を追いかけ日本選手権道予選・史上初!夢の四連覇を目指す!
第23回春季全道大会 兼 第17回ミズノ旗争奪全道大会 決勝トーナメント
◆1回戦(5月23日)
札幌西
202000000=4
000013001=5
小樽
(延長九回)
(札)和田、横江、石川―横江、和田
(小)中山、福原―今野
全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ
◆準決勝(8月10日・川口市営球場)
小山ボーイズ(栃木県)
000000000 0 =0
000000000 1×=1
小樽リトルシニア(北海道)
(延長十回)
(山)金子、永島-大柿
(樽)中山、伊藤-今野
協力:小樽リトルシニア